【高校野球】帝京長岡が秋の北信越制す 日本文理と新潟県勢2校が選抜出場へ 北信越大会決勝

来春の選抜甲子園の出場校決定のための選考資料となる「第153回北信越高校野球大会」は19日、富山市民球場で決勝戦が行われる。日本文理(新潟1位)と帝京長岡(新潟3位)による初の新潟県勢同士による決勝戦で、勝てば来春の選抜甲子園への出場を確実にするとともに、11月に神宮球場で開催される神宮大会への出場権を得る。試合状況を速報する。

◎19日の決勝戦の試合状況◎
<富山市民>
帝京長岡5-4日本文理(試合終了)
帝京 000 010 130 =5
文理 200 000 020 =4
→帝京長岡が新潟対決に競り勝ち秋の北信越制す
→両校が選抜出場確実に
(バッテリー)
帝京:髙木柊冴、西脇駆、工藤壱朗-松本覇
文理:室橋琉翔、西尾大路、河西泰生、染谷崇史-渡邉駿仁

(試合内容)※公式記録と異なる場合があります
・9回裏 文理 ⑨染谷 三ゴロ ①土屋太 中前Hも2塁でアウト ②吉田 一ゴロ
・9回表 帝京 ⑤加藤 遊ゴロ ➅鈴木祥 二ゴロ ⑦坂本 中前H ⑧兵藤 二ゴロ
・8回裏 文理 ③秦 死球 ④渡部 四球 ⑤臼木 右前Hで満塁 ⑥安達 暴投1点、投前スクイズ失策1点、1、3塁 ⑦渡邉 二盗、空三振 ⑧神田 エンドラン空振りで3走アウト、空三振
・8回表 帝京 文理投①染谷 ➅鈴木祥 投ゴ ⑦坂本 左前H ⑧兵藤 右前Hで1、3塁  ⑨富田 右中間三塁打で2点 ①工藤 スクイズで1点 ②新井 四球 ③松本 左前H ④松山 空三振
・7回裏 文理 帝京投手①工藤、一松山、右加藤、中鈴木、左富田 ⑧神田 空三振 ⑨代打⑮大地 空三振 ①土屋太 遊失策 ②吉田 二ゴロ
・7回表 帝京 文理投手⑲河西(1年) ⑨代打⑦富田 中飛 ①今井 右前H ②新井 左前H ③松本 中前H1点  ④松山 重盗2、3塁、空三振 ⑤加藤 遊直 得点1
・6回裏 文理 ⑤臼木 遊ゴロ ⑥安達 中飛 ⑦渡邉 右飛
・6回表 帝京 ③松本 四球 ④松山 一ゴロ、2塁 ⑤加藤 遊ゴロ、3塁 ➅鈴木祥 死球 ⑦坂本 二盗、四球で満塁 ⑧兵藤 中飛
・5回裏 文理 ①土屋太 四球 ②吉田 犠打、2塁 ③秦 投ゴロ ④渡部 投ゴロ
・5回表 帝京 文理投手⑳西尾 ⑦坂本 四球 ⑧兵藤 捕逸で2塁、犠打で3塁 ⑨西脇(左投右打)二ゴロの間に1点 ①今井 四球 ②新井 二ゴロ 得点1
・4回裏 文理 ⑥安達 左飛 ⑦渡邉 左前H ⑧神田 犠打、2塁 ⑨代打⑰土屋斗 遊ゴロ
・4回表 帝京 ②新井 中前H ③松本 一走飛び出しアウト、中前H ④松山 左前H  ⑤加藤 二ゴロ、2、3塁 ⑥鈴木祥 右飛
・3回裏 文理 ①土屋太 右飛 ②吉田 四球 ③秦 死球 ④渡部 中飛 ⑤臼木 中飛
・3回表 帝京 ⑧兵藤 右飛 ⑨西脇 空三振 ①今井 空三振
・2回裏 文理 帝京守備、中に⑮加藤 ⑦渡邉 遊ゴロ ⑧神田 二ゴロ ⑨室橋 空三振
・2回表 帝京 ④松山 四球 ⑤木戸 二盗失敗、三ゴロ ➅鈴木祥 右越え三塁打 ⑦坂本 四球、1、3塁 ⑧兵藤 1走が飛び出すも捕手投げず→3走飛び出しアウト
・1回裏 文理 ①土屋太 四球 ②吉田 四球 ③秦 四球で満塁 ④渡部 帝京投手交代⑬西脇  中犠飛で1点、1、3塁 ⑤臼木 三ゴロで1点 ⑥安達 バント投ゴロ 得点2
・1回表 帝京 ①今井 初球を中前H ②新井 遊ゴロ併殺 ③松本 遊飛

(先発メンバー)
・先攻:帝京長岡 ①一 今井 ②遊 新井 ③捕 松本 ④右 松山 ⑤中 木戸 ➅左 鈴木祥 ⑦三 坂本 ⑧二 兵藤 ⑨投 高木
・後攻:日本文理 ①二 土屋太 ②遊 吉田 ③一 秦 ④三 渡部 ⑤右 臼木 ⑥中 安達 ⑦捕 渡邉 ⑧左 神田 ⑨投 室橋

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】日本文理と帝京長岡が来春選抜へ前進 史上初の新潟県勢同士の決勝戦へ 北信越大会準決勝

来春の選抜甲子園の出場校決定のための選考資料となる「第153回北信越高校野球大会」は18日、富山市民球場で準決勝2試合が行われ、日本文理(新潟1位)と帝京長岡(新潟3位)が勝って決勝戦に進出した。新潟県勢同士による決勝戦は秋春通じて初めて。両校は来春甲子園で開催される選抜大会出場に前進した。

日本文理は8回に秦碧羽の3ランなどでリードを広げ、敦賀気比(福井1位)の最終回の追撃を振り切って7対6で勝ち、2013年秋以来12年ぶりとなる決勝戦に駒を進めた。帝京長岡は1年生エース左腕の工藤壱朗が星稜(石川3位)の打線を1点に抑え、2対1で競り勝ち、秋は初めて(春は優勝した2024年以来)となる決勝戦進出を決めた。決勝戦は19日10時から同球場で行われる。

日本文理7-6敦賀気比/8回、1点差に追い上げられた日本文理は2死1、2塁から秦碧羽(2年)の左越え3ランで6ー2と引き離す


帝京長岡2-1星稜/9安打を許しながらも粘りの投球で1失点で完投した帝京長岡①工藤壱朗(1年)

◎18日の準決勝の試合結果◎
<富山市民>
①日本文理7-6敦賀気比
→日本文理が決勝へ…12年ぶりの選抜甲子園へ前進

(バッテリー)
気比:鶴田啓人-村雲脩吾
文理:染谷崇史、室橋琉翔-渡邉駿仁
(二塁打)
気比:後藤駿平(2回)
文理:臼木彪牙(8回)
(本塁打)
文理:秦碧羽(8回・3ラン)

5回裏、日本文理は2死2、3塁から四番・渡部倖成の左前適時打で1点を追加し3-0に。渡部は初回の先制打など3安打2打点


日本文理の先発①染谷崇史(2年)は8回2/3を投げて6失点(自責手4)


1点差で逃げ切り、12年ぶりの秋の北信越大会決勝進出と来春選抜出場への前進を喜ぶ日本文理ナイン

◇日本文理・鈴木崇監督の話◇
「本当にきのうまで選手たちと『10対9、11対10でも(勝つ)』と話していたが、敦賀気比さんは8回9回が野球なので…簡単にはいかない。いい形で追加点が入ったが、選手たちを奮い立たせ、なおかつ保守的にならないようにと選手たちと元気を出したが……最後はよく粘ってくれた。先週からの公式戦の中で1球1球の重みと自分たちがやってきたことの繰り返しがうまく出ている。我々は挑戦者で、追いかけるのではなく捉えよう、こんなチャンスはないと奮い立たせていたが、それでも粘りが凄かった。(攻撃は)先週もいい投手と対戦させてもらっているのでそれで育ててもらっている。(右方向の打撃は)練習中は皆でそれを言い合いながらやっていたが、それを実行してくれた結果。(秦の3ランは)大きかった。満塁での残塁数が県大会から多かったので、攻め抜いた末の結果だった。気比さんとの対戦で成長できたので、その分あしたも……という気持ち。(選抜へは)まだ決まった訳ではない。神宮(大会)に行きたいので、掴み取るという気持ちが大事。せっかくのチャンスなのであす全力でいく」

◇日本文理・渡部倖成主将の話◇
「(3安打2打点で)これまで自分が打撃でチームに貢献できていなかったが、きょうは(初回から)繋いで一本出て、点に繋がったことはよかった。敦賀気比も甲子園常連で、挑戦者として戦う中で初回に先制できたことがよかった。チームで徹底した打撃ができてよかった。(9回2死で負傷交代であすの試合への出場は)全然大丈夫。ベンチの奥で勝利の声を聞くことができ、やったあと思った。(あすの決勝へ)勝って、神宮大会に行って、選抜に向けて一丸となってやっていきたい」

◇8回に3ランの日本文理・秦碧羽選手の話◇
「ただうれしい。今までの敦賀気比の試合を見ていて、最後は追い上げてくるチームだと思っていたが、最後は少し焦った。(3ランは)内側に入ってきたスライダーを引っ張った。ファウルになるかなと思ったが、うまく巻いてくれて大きな一発になった。きょうは風もあり、レフト方向の方が飛ぶと思って引っ張った。(打席へは)自分の一発で引き離してやろう、絶対打ってやると思っていた。チームに勢いをもたらすような一打を打てた。公式戦は初本塁打。(選抜へは)目指してきたのは神宮大会。最後に課題が残る結果となった。ここは通過点。しっかり決勝もいい試合をして神宮出場を決めたい」

◆敦賀気比・東哲平監督の話◆
「残念だがこれも実力のうち。相手が強かった。また夏までにしっかり本物のチームにしなければいけないと思う。三番、四番が向こうと違って役割を果たせなかった。(秋に決勝へ行けないのは久しぶりだが)夏一本勝負なので春にシードをしっかり獲って、夏勝ち切れるチームをしっかり作らなければ。(課題は)投手も守備も、なんとか粘って勝ってきたが、最後は剥がれてしまう。本物に近づけなければ」


②帝京長岡2-1星稜
→帝京長岡が秋は初の決勝へ…来春選抜甲子園へ前進

(バッテリー)
帝京:工藤壱朗-松本覇
星稜:小路瑛主、中森斗茂哉-山田倖生、福場瑠大
(二塁打)
星稜:池田玲音(1回)

3回表、帝京長岡は2死満塁から、一塁走者が飛び出し、相手捕手が一塁に送球した間に、三塁走者の④兵藤蒼介(1年)が本盗(記録は三重盗)を決めて1点を先制。この後暴投でもう1点を追加


再三のピンチでも強気の投球で攻めた帝京長岡①工藤壱朗(1年)


秋の北信越大会で初の決勝進出を果たし、来春選抜甲子園へ前進した帝京長岡…左端は2020年に就任した芝草宇宙監督

◇帝京長岡・芝草宇宙監督の話◇
「最高の気分。普段しっかり練習してきた選手たちが大事な試合で力をどう発揮してくれるかと思ったが、結果的には安打も少なく、失策も出たが、思い切ってやろうという声がベンチ内で出ていて、帝京長岡の野球をやれば勝てる、という声が選手たちから出ていて頼もしく思いながら采配していた。(3回の本盗は)選手たちがうまく動いてくれた。とにかく先取点が欲しかった。どんな形でも1点を取ろうというのが我々の野球。いろいろな戦術を選手が練習してきた中の1つのプレー。まだまだいろいろ出していきたい。(工藤投手が完投したが)継投も考えていたが、夏の暑い中での練習試合で球数を投げさせてきたので、ここで発揮してくれた。崩れそうで崩れない、粘りがある。大事なところでの勝負強さを持っている。(選抜へ前進したが)今まであと1つというところで(夏2つ負けて)、なぜウチの野球で負けたのかと反省し、大事なところで選手を動かす、バッテリーも思い切って配球しようと考えた。今までの(夏決勝の)2つの敗戦をいかさないと今までの選手に悪いと思った。鈴木主将が1年生を理解し、結果を出すために考えながらやってくれた。(決勝の相手が日本文理だが)新潟県全体でレベルが上がってきていることをこの北信越大会で発揮できている。新潟同士でやれるのはすごくうれしい。新潟県同士だが1つの全国レベル(の相手)だと思って戦いたい。絶対に負けたくない。県大会では申し訳ないゲームをやってしまったので、しっかりやる」

◇帝京長岡・鈴木祥大主将の話◇
「本当にうれしい。(星稜が相手に決まってから)投手の特長を把握して練習してきた。勝ち切れて成果が出せたと思う。父(春樹氏=柏崎、新潟県央工の監督として甲子園出場)も祖父(春祥氏=中越の監督として7回甲子園に出場)も選手として甲子園に出ていなかった。鈴木家で初めて選手として甲子園に出ることができればうれしい。チームは北信越大会に入る前に日本文理にリベンジしてやろうという気持ちで入った。最高の舞台で(県大会準決勝の)リベンジができる。皆も気合いが入っている。最後にリベンジして神宮大会を決めたい」

◇帝京長岡・工藤壱朗投手の話◇
「最後(空振り三振)は真っ直ぐ。直球は後半良かった。まずは準決勝に勝つことができてうれしいが、目標の北信越優勝まであと1勝まで来たので、絶対に勝ち切って一番になりたい。走者を出し過ぎたが、1失点で抑えることができたのはバックやチームメイト、応援してくれる人を信じて投げることができた。相手投手も1年生の左腕で滅茶苦茶意識した。中学で全国制覇していると聞き、バッテリーが1年生で絶対に負けたくなかった。(6回1死満塁のピンチで一直併殺だったが)相手の主将で絶対抑えたかった。ここを切ったら勝てるという自信があった。バックを信じ切れてよかった。(9回三者凡退で)9回をしっかり押さえて勝ち切らなければ意味がないと思った。攻めようと思って投げた。3年生が夏に悔しい思いをして、『次に勝たなければ意味がない』と言われていた。練習でも3年生にサポートしてもらい、感謝している。星稜というチームにどう向かって行くかを1週間考えながらやってきた。ここに来たのは優勝するために来た。(日本文理は)一度負けている相手だからこそ、次は絶対に勝たなければいけない。終盤勝負できょうより成長した姿を見せたい」

◆星稜・山下智将監督の話◆
「無駄な失点が痛かった。こういう競った試合はミスした方が負ける。走塁も守備でもミスがあり、走攻守すべてでもう一回やり直し。(1年生で先発した)小路は気持ちが入っていてよく投げた。きょうの試合でたくさん反省をもらったので、勝って次に繋げて反省をいかしたいと思っていただけに残念。(帝京長岡の印象は)少ないチャンスをものにする、ウチのこともよく研究されていた。しぶといチーム。工藤くんがいい投球をしていて全く衰えなかった」


◎19日の決勝戦の試合予定◎
<富山市民>
日本文理(10:00)帝京長岡

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】日本文理と帝京長岡が4強 中越は延長戦で惜敗 北信越大会準々決勝

来春の選抜甲子園の出場校決定のための選考資料となる「第153回北信越高校野球大会」は12日、富山県内の2球場で準々決勝4試合が行われ、新潟県勢では日本文理(新潟1位)と帝京長岡(新潟3位)がベスト4に進出した。中越(新潟2位)は延長タイブレークの末に惜敗した。秋の北信越大会で新潟県勢の2校がベスト4入りするのは、2008年秋に日本文理と新潟商の2校がベスト4入りして以来、17年ぶり。準決勝2試合は18日に富山市民球場で行われる。

日本文理9-5高岡第一/5回表、日本文理は初回にも先制打を放った臼木彪牙(1年)の中前適時打で1点を追加し、4-0に


帝京長岡2-1小松大/9回を投げて1失点の好投で完投した帝京長岡①工藤壱朗(1年) 続きを読む


【高校野球】日本文理、中越、帝京長岡の県勢3校が初戦突破 北信越大会1回戦

来春の選抜甲子園の出場校決定のための選考資料となる「第153回北信越高校野球大会」は11日、富山県内の3球場で1回戦が行われた。日本文理(新潟1位)は福井商(福井3位)に3対2で競り勝った。中越(新潟2位)は若狭(福井2位)に11対3で8回コールド勝ち。帝京長岡(新潟3位)は上田西(長野1位)に5対2で快勝した。新潟県勢の3校がそろって初戦を突破するのは、2013年秋(日本文理、新潟明訓、中越)以来12年ぶり。12日は2球場で準々決勝4試合が行われる。

日本文理3-2福井商/5回裏、日本文理は三番・秦碧羽(2年)の左前適時打で先制


中越11ー3若狭/8回を投げて3失点と粘りの投球を見せた中越①柳涼太郎(2年)


帝京長岡5-2上田西/5回表、帝京長岡は四番・松山海皐(1年)の犠飛で4-0に。松山は2長打3打点の活躍 続きを読む


【高校野球】日本文理が7点差を逆転し優勝 第3代表は帝京長岡 秋季県大会最終日

来春の選抜甲子園の出場校決定のための選考資料となる「第153回北信越高校野球・新潟県大会(秋季県大会)」は24日、三条パール金属スタジアムで決勝戦が行われ、終盤に7点差を逆転した日本文理が9対8で中越にサヨナラ勝ちし、秋は2023年以来2年ぶり(4季ぶり)28回目の優勝を飾った。準優勝の中越は今春、今夏に続く優勝はならなかった。決勝戦前に行われた第3代表決定戦は帝京長岡が8対1の8回コールドで開志学園をくだした。

優勝した日本文理、準優勝の中越、第3代表の帝京長岡の3校は10月11日から富山県で開催される北信越大会に出場し、新潟県勢として12年ぶりとなる選抜甲子園出場を狙う。

決勝=日本文理9-8中越/9回裏、同点に追いついた日本文理は1死満塁から安達煌栄千(2年)が左中間にサヨナラ打を放って、激闘に決着をつけた 続きを読む