高校野球の春季県大会「第144回北信越高校野球・新潟県大会」は30日に1日遅れで開幕し、前日の雨で順延となった1回戦8試合が3球場で行われた。鳥屋野球場の第3試合では巻が9回に逆転サヨナラ勝ち。五十公野球場の第2試合では終盤に追いついた新発田がサヨナラ勝ちした。悠久山球場の第2試合では十日町がコールド勝ちした。
大会は新型コロナウイルス感染拡大を受けて昨年は中止されたため、ことし2年ぶりに開催された。72チーム(連合5チーム・全84校)が出場し、6月に新潟県で開催される北信越大会への出場4枠を懸けて戦う。1日は4球場で2回戦12試合が行われる。
悠久山②十日町13-2小出
1回表、十日町の⑤樋熊柊汰(2年)が右適時打を放ち3-0に
◎30日の1回戦の試合結果◎
<鳥屋野>
①新潟青陵5-1新潟向陽
(バッテリー)
青陵:阿部陽太-横山貫太
向陽:磯貝拓夢、本間大輝-有本蓮
(二塁打)
青陵:鈴木隼輔(1回)、小嶋海(9回)
②新潟第一7-2農林万代
※農林万代は加茂農林・万代の連合
(バッテリー)
農林万代:長谷川凌太、周佐優斗-大野侑
新潟第一:佐藤寛太、東城主磨-富樫真優
(二塁打)
農林万代:金澤誓快(2回)、吉田廉(9回)
新潟第一:小林大我(4回)
(三塁打)
新潟第一:志村滉太(4回)
③巻8ー7新発田南(9回サヨナラ)
(バッテリー)
新発南:菅原隆聖、渡邊愼之助-髙松和希
巻 高:水澤皓介、保倉颯太-渡辺優
(二塁打)
新発南:椎谷晃祐(4回)
巻 高:バロリブレアルブ(4回)
(本塁打)
新発南:竹井颯斗(7回)
巻 高:塚野歌向(8回)
<五十公野>
①新発田農10-0中条(5回コールド)
(バッテリー)
中 条:大久保亮-本間海遊
新発農:中西矢真人-髙橋司
(二塁打)
新発農:中西矢真人(2回)
②新発田5ー4新津(9回サヨナラ)
(バッテリー)
新 津:早川友基、井田千翔-藤田拓蔵
新発田:大越直人-宮野陣
(二塁打)
新発田:宮野陣(8回)
(三塁打)
新 津:早川友基(4回)
新発田:大越直人(6回)、江見晃太郎(8回)
<悠久山>
①帝京長岡8-0新潟県央工(7回コールド)
(バッテリー)
県央:倉持輝-坂井俐玖人
帝京:大川寅一、菊池健太-成瀬望歩、髙橋昇汰
(二塁打)
帝京:幌村黛汰(1回)
(三塁打)
帝京:水瀬匡亮(6回)、福野晴太(6回)
帝京長岡の先発⑦大川寅一(3年)
6回裏、帝京長岡が江柏葳(2年)の犠飛で三塁打で出塁の福野晴太(3年)が生還し8-0
◇帝京長岡・芝草宇宙監督の話◇
「初戦だったのでどんな動きをするのか期待と不安で見ていたが、ある程度は動けていた。次に向けていいゲームができた。(先発・大川は)立ち上がりから直球を中心に攻めて、期待通りの投球をしてくれた。中盤に球が高くなり代え、継投となった。(打線は13安打8得点だったが)取り組んできたことを実戦でいかせた。100%とはいかないがやっていることはだいぶできた。(3安打の幌村は)去年秋よりも力がつき、打球が飛ぶようになってきた。この大会はみんなで成長する大会にしようと話した。優勝を狙っているがピンチもチャンスもしっかり考えながら成長しようという目標。次は関根学園さんで去年秋に負けているので、試合ができることを喜びに感じながら成長できるゲームにしたい。高校野球なので目標を持って冬のトレーニングをしっかりやってきた。いいゲームにしたい」
◇先制二塁打を含む3安打の帝京長岡・幌村黛汰選手の話◇
「ほっとしている。(初回の先制打は)打ったのは真っすぐ。リラックスして臨め、いい結果が出てよかった。最終的に勝つことができてよかった。(冬場は)体が細いのでご飯を食べて、1日500~1000本バットを振ってきた。体重は4~5㌔増え、50㌔台だったのが63㌔まで増えた。休み時間に捕食としておにぎりを食べてきた。2回戦の関根学園には去年秋に負けているので、そこに勝って北信越大会に出場したい。組み合わせが決まった時にやるぞという気持ちになった」
②十日町13-2小出(5回コールド)
(バッテリー)
十日町:髙橋立、田中皓輔-金澤虎之介
小 出:田中翔也、山之内蒼、大平琉稀-細矢健太郎
(二塁打)
十日町:根津明人2(1回、2回)
(本塁打)
小出:腰越一真(1回・2ラン)
十日町の先発①髙橋立(2年)
1回裏、小出の腰越一真(3年)が左越え2ランを放ち、2点を返す
◇十日町・渡辺義彦監督の話◇
「(2二塁打4打点の)根津は去年は四番を打っていた選手。バランスが悪かったので(順延となった)きのうの一日付きっ切りで上から叩く練習をした。(13得点だが)甘い球を逃さずしっかり打てた。春の練習試合では私立高校とたくさんやって名前負けをしなくなってきた。どれだけ公立が私立に対抗できるかという大会にしないと面白くならない」
◇2二塁打4打点の十日町・根津明人選手の話◇
「(初回の走者一掃二塁打は)真ん中高めの真っすぐ。コンパクトなスイングで後ろの打者につなごうという気持ちだった。監督からスイングの軌道を指摘され修正した。上から叩くイメージでセンターを中心の打撃を心掛けた。チームに貢献できてよかった。(次戦への課題は)三打席目、四打席目で大きい当たりを狙いすぎたところ。(今冬は雪が多かったが)雪で言い訳にしないような練習をしてきた。2メートルを超える雪の上でダッシュなどをして走って下半身を鍛えてきた。飛距離が伸びるようになった」
③新井11-0小千谷西(5回コールド)
(バッテリー)
新 井:岡本寛太-田浪直人
小千西:覚張晃-渡邉爽
(二塁打)
新 井:遠藤大輝(3回)、植木寿真(4回)
(三塁打)
新 井:岡本寛太(1回)、西戸謙伸(4回)、清水泰喜(4回)
小千谷西の先発①覚張晃(2年)
新井の先発①岡本寛太(3年)は5回に2安打を許すまで無安打投球だった
◎1日の2回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①北越(9:00)村上
②羽茂(11:30)新津工
③新潟工(14:00)新潟江南
<五十公野>
①新潟東(9:00)日本文理
②新発田商(11:30)佐渡
③新潟北(14:00)新潟
<悠久山>
①長岡商(9:00)長岡
②長岡大手(11:30)糸魚川白嶺
③長農正栃(14:00)見附
<佐藤池>
①柏崎(9:00)十海塩松
②三条(11:30)新潟産大附
③上越総合技術(14:00)糸魚川
(取材・撮影・文/岡田浩人)