7月に行われた少年硬式野球の「リトルリーグ信越連盟夏季大会」で新潟西リトルと新潟中央リトルの連合チーム「新潟リーグ」が新潟県勢として16年ぶりとなる優勝を飾り、7月31日から青森市で始まる「東日本リトルリーグ野球選手権」に出場する。チームは「東日本制覇」を合言葉に、大会での躍進を誓っている。
新潟西と新潟中央の連合チーム「新潟リーグ」 県勢16年ぶりの信越優勝で東日本大会に出場する
リトルリーグは硬式球を使って小学生から中学1年生夏までの年代がプレーする。新潟リーグは新潟西リトル(9人)と新潟中央リトル(2人)による中学1年生11人の連合チームで、7月3、4日に長野県松本市で開催された信越連盟夏季大会(16チームが参加)に出場し、新潟県勢として16年ぶりに同大会を制した。1回戦から決勝までの4試合のうち3試合でコールド勝ちし、計6本塁打、49得点で打ち勝って頂点に立った。
昨春から新潟西リトルで指揮を執る高橋佑輔監督(37)は「春の大会で負けた後、徹底的に打力を磨き、土日祝日の練習ではずっと打撃練習に力を注いだ結果、打ち勝つことができた」と話す。一番打者が出塁し、三番の小林良太郎(潟東中1年)、四番の高橋大翔(黒埼中1年)、五番の種崎涼(黒埼中1年)の中軸で得点を稼いだ。「初回に複数得点でき、主導権を握ることができた」と指揮官は信越大会を振り返る。打力だけでなく「投手中心に守備もノーエラーだった」と投打が噛み合った末の優勝だった。
高橋大翔主将(黒埼中1年)は「チームはまとまっていい雰囲気。自分役割は四番打者として溜まった走者をかえすこと」と意気込む。
新潟リーグの中1生と新潟西リトルの小学生たち
チームの方針は「技術よりも人間性を高める」。「あいさつや返事、整理整頓ができれば野球でも丁寧にプレーできるようになる。できる準備を最大限にやろうと言い聞かせている」と高橋監督は語る。
北海道から関東までの東日本7連盟の代表が参加する東日本大会に向けて、高橋監督は「やるからには目標は優勝」と語り、「強豪が集まる大会でもう一度子どもたちに成功体験を積んでほしい」と話す。高橋主将も「目標は東日本制覇。将来の夢はプロ野球選手になること」と力を込める。チームは31日の初戦で北海道連盟1位の「旭川大雪・札幌新琴似・札幌豊平」と対戦する。
(取材・撮影・文/岡田浩人)