NPB(日本野球機構)のセ・リーグ公式戦「横浜DeNAベイスターズ 対 東京ヤクルトスワローズ」(主催:BSN新潟放送/DeNA)の2連戦が新潟市のハードオフ・エコスタジアムで14、15日に開催される。新潟での一軍公式戦は2年ぶり。試合前日の13日、両チームが同スタジアムで調整を行った。
東京オリンピック後の後半戦の最初の試合で、DeNAの三浦大輔監督は「東京オリンピックで戦ったメンバーからチーム内に新しい風を吹き込んでもらえたら」と話し、先発予定の今永昇太投手について「一番安定している」と期待を寄せた。一方、ヤクルトの高津臣吾監督は「メダリスト3人が加わりいい雰囲気」と話し、先発予定の奥川恭伸投手について「いろいろな経験を積ませて成長させたい」と後半戦の柱として期待する考えを示した。
キャッチボールをするDeNAの今永昇太
DeNAは午後3時から球場練習を行った。投手陣はキャッチボールで軽めの調整、野手陣はキャッチボールの後にフリー打撃練習で汗を流した。
三浦大輔監督は14日の先発投手として指名した今永投手について「一番安定している。自分の投球を見せてくれれば」と話し、「後半戦のカギは先発投手。目の前の試合に勝っていくしかない」と巻き返しを誓った。同スタジアムの印象については「何度か投げていて、キレイな球場。雨が多いイメージだが、何とか回復してファンに試合を見てもらいたい」と2年ぶりの新潟での公式戦を新潟のファンに届けたいという気持ちを示した。
取材に応じるDeNAの三浦大輔監督
ヤクルトは正午過ぎからグラウンド練習を行った。
14日に先発予定の奥川投手はキャッチボールで軽めの調整で汗を流した。石川県出身の奥川投手は中学時代の2016年8月にこのスタジアムで全国制覇を果たし、星稜高校時代には2018年秋の北信越大会で優勝し、翌春の選抜甲子園出場を決めた縁起のいい球場。「負けなしを継続できるように頑張りたい」と笑顔を見せ、後半戦の“開幕投手”として「大きな試合。いい経験にしたい」と意欲をみせた。
2011年から12年の2年間、新潟アルビレックスBCに在籍し、12年には選手兼任監督として独立リーグ日本一を経験した高津臣吾監督は「(エコスタが)改めて素晴らしい球場だと感じた。新潟にいた2年間は大きな思い出で、ここにスワローズの監督として帰ってくることができ、うれしいの一言では片づけられない感情のたかぶりはある。大好きな街」と一軍の指揮官として新潟のファンの前で試合ができることを喜んだ。その上で「メダリスト3人が加わりいい雰囲気。奥川はいろいろな経験を積ませ成長させたい」と語った。
新潟での公式戦を喜ぶヤクルト・高津臣吾監督
試合は14、15日の両日ともに18時プレーボールで、両日とも「当日券」はセブンイレブン、ローソンと球場の当日券売り場での発売となる。主催者は来場者に入場の際の検温やマスク着用、座席の移動をしないなど、感染症対策を呼びかけている。
(取材・撮影・文/岡田浩人)