【NPB】ヤクルト奥川が“新潟負けなし”の5勝目 2年ぶりに新潟で一軍戦開催

NPB(日本野球機構)のセ・リーグ公式戦「横浜DeNAベイスターズ 対 東京ヤクルトスワローズ」(主催:BSN新潟放送/DeNA)の試合が15日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで開催され、ヤクルトが4対1でDeNAに勝利した。14日の試合は雨のために中止となったが、新潟で開催された2年ぶりの一軍公式戦には約9500人が訪れ、一軍選手のプレーを堪能した。

試合は中止となった前日からのスライド登板でDeNA今永昇太、ヤクルト奥川恭伸の両投手が先発し、息詰まる投手戦が展開された。DeNAが2回に宮﨑敏郎選手のソロ本塁打で先制したが、ヤクルトが6回にオスナ選手の2点適時打で逆転。奥川投手が7回1失点、被安打4、奪三振9の好投で5勝目を挙げた。

7回1失点の好投で5勝目を挙げたヤクルト奥川恭伸

◎15日の試合結果◎
<ハードオフ>
ヤクルト 4-1 DeNA

(バッテリー)
ヤク:○奥川(5勝2敗)、H清水、Sマクガフ(2勝1敗17S)-中村
De:●今永(3勝3敗)、砂田、三上、伊勢、シャッケルフォード-伊藤光
(二塁打)
ヤク:山田(4回)、サンタナ(5回)
(三塁打)
ヤク:塩見(7回)
(本塁打)
De:宮崎9号(2回・ソロ)

試合前には東京五輪の金メダルメンバー、右から山﨑康晃、山田哲人、村上宗隆の3選手に花束が贈られた


始球式は今春の全国女子高校野球選抜大会で日本一になった開志学園3年の和田海羽さんが務めた


DeNAの先発・今永昇太


試合後のヒーローインタビューで笑顔を見せる奥川

◇ヤクルト・高津臣吾監督の話◇
「(後半戦)いいスタートが切れた。大事だと思っていた試合に勝ててよかった。(奥川は)素晴らしかった。文句をつけるところがない。投球の感覚、考える力は教えてもできることではないがそれを身につけている。勝ちに繋がる投球をしてくれた。(88球で交代だったが)6回のところででもう1イニングと決めていたので、球数よりも7回までというところを判断の基準にした。もう1イニングいけたかもしれないが十分だった」

◇5勝目を挙げたヤクルト・奥川恭伸投手の話◇
「(試合後ヒーローインタビューで)大事な一戦でチームの勝利に貢献できてよかった。先制されたが次の1点を考え、味方の反撃を信じて投げた。得点を取った次の回(6回裏)は何とか0点に抑えたかった。(スライド登板は)しっかり気持ちを保って投げることができた。(新潟の球場の思い出は)中学、高校とお世話になった球場でしっかり勝ちたいと思った。(新潟のファンへ)地方で試合をすることは少ないが、その中で自分のいい投球を見ていただけたのはうれしいし、これからも頑張りたい。チームの優勝に貢献できるように頑張りたい。(以下、取材に応じて)真っすぐで押し込むことができてよかった。(新潟での登板で)地元ではないが、地元と近く、お客さんの声援が元気に変わった。去年の最終戦以来、両親が見に来ていたが、初めて勝利を見せることができよかった。(中学、高校とエコスタ不敗で)ここなら負けないと思いながら投げた」

(取材・撮影・文/岡田浩人)