【高校野球】2週間ぶりに部活動再開 21日から秋季県大会開幕

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、新潟県が3日から発令していた特別警報が16日で解除され、県内の各高校では17日、部活動が再開された。新潟市の新潟南高校では放課後の午後4時過ぎから、野球部員の1、2年生15人がグラウンドで2週間ぶりとなるチーム練習に汗を流した。各チームは21日に開幕する「第145回北信越高校野球・新潟県大会(秋季県大会)」へ向けて急ピッチで調整を進める。

2週間ぶりとなる内野守備ノックに汗を流す新潟南の野球部員たち

新潟南は夏2回の甲子園出場を誇る古豪。今夏は初戦で敗れ、2年生8人、1年生7人の計15人で新チームをスタートさせた。しかし夏休み後半に校内で新型コロナウイルスの感染者が出たため、8月26日から29日まで休校となった。30日から練習を再開したが、9月3日から県の特別警報のため部活動の休止を余儀なくされた。

この期間中、部員たちは自宅や空き地などでキャッチボールや素振りを行い、各自で練習をしてきた。

2週間ぶりの練習再開となったこの日は、ウォーミングアップ、キャッチボールで体をほぐした後、軽めの内野守備ノックやティー打撃で約2時間、汗を流した。

金子尚磨主将(2年)は「各自で練習をしてきて、久しぶりだったが動きは全体的によかったと思う」と話した。ただ21日に開幕する秋の県大会に向けて、実戦不足は否めない。長島史明監督は「他のチームも同じだと思うが、練習試合も予定通りこなすことができず、チームの形が見えない状況」と戸惑いを隠せない。それでも金子主将は「試合までにやれることをやり、自分たちの力を出すだけ」と前を向いた。新潟南は23日に初戦となる2回戦で新潟向陽・万代・羽茂の連合チームと対戦する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)