【中学軟式】紫雲寺中が全国舞台へ 全日本少年春季軟式大会18日開幕

中学軟式野球の全国大会「第12回全日本少年春季軟式野球大会」が18日に全国50校が参加して静岡県で開幕する。新潟県代表として昨秋の県新人大会(オンヨネカップ)で優勝した新発田市立紫雲寺中学校が出場する。

大会は当初3月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催が延期されていた。紫雲寺中の初戦の相手は明徳義塾中(高知)で、3年生は集大成として全国の強豪に挑む。(※18日の初戦は台風14号の影響で19日に順延となった)

全国の舞台で全力プレーを誓う紫雲寺中のメンバー(後列左端は内藤満監督)

紫雲寺中は去年10月に行われた県新人大会(オンヨネカップ)で優勝し、全国切符を手にした。3年生9人、2年生6人、1年生6人で計21人の部員が在籍する。

昨秋は「2人の投手を中心に守りからリズムを作るチーム」(内藤満監督)だったが、冬期間の練習で打力を磨いた。渡邊嵩瑛主将(3年)は「竹バットを使って1時間に600スイングを振り込んだ」と話す。今夏の県大会は2回戦で敗れたが、春以降は公式戦でリードをされても、一番打者の渡邊主将がサク越えを放って逆転勝ちするなどの試合が増え、打線に「粘りが出てきた」(内藤監督)という。

エースの比企珀杜、遊撃から試合後半に登板する野澤旺右の両右腕のリレーが必勝パターン。初戦は強豪の明徳義塾中が相手だが、本格派の比企は「初回を3人で切って、チームにいい流れを持ってきたい」と意気込む。制球がよく打たせて取るタイプの野澤は「真っすぐと内外の制球で自分のプレーをしっかり見せたい」と持ち味のクレバーな投球を心掛ける。

9月3日から16日まで新潟県の特別警報発令により部活動の休止を余儀なくされた。選手たちは昼休みのキャッチボールなどで調整してきたが、内藤監督は「ぶっつけ本番」と不安を隠さない。ただ「ぜっかく強豪と対戦できる。3年生は1、2年生の見本となってきた。最後は楽しんでほしい」と送り出す。

渡邊主将は「チャレンジャーとしてやるべきことをやる。(中学生として)最後の試合なので全部出し切って悔いのないようなプレーをしたい」と全力プレーを誓っている。

(取材・撮影・文/岡田浩人)