10月のNPB(日本野球機構)ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから育成2位指名を受けた関根学園高校3年の滝澤夏央内野手(18)が上越市で入団の内諾交渉を行い、支度金350万円、年俸280万円(金額はいずれも推定)で合意した。入団合意後、西武の鈴木敬洋育成・アマチュア担当(38)から帽子を被せてもらった滝澤は「プロ野球選手になったんだという気持ちがより一層強くなった」と笑顔を見せ、「ここからがスタート。スピードをいかした守備をアピールしたい」と決意を新たにしていた。
西武の鈴木敬洋育成・アマチュア担当(右)から帽子を被せてもらい、笑顔を見せる滝澤夏央
入団交渉は上越市内の料亭で行われ、滝澤と両親、西武の鈴木敬洋育成・アマチュア担当が出席した。合意後の記者会見で滝澤は「ここからがスタート。たくさんの人に愛されるような選手を目指して頑張りたい」と決意を述べた。プロの世界で力を伸ばしたい部分として「スピードをいかした守備が持ち味。そこをしっかりアピールしたい」と話し、「将来的にはショートでゴールデングラブ賞を獲れるようになりたい」と夢を語った。
鈴木担当は「野球センスという“一芸”を持っている。ワクワクする選手で、どんどん目立ってもらいたい」とプロでの飛躍に期待を寄せた。
「守備をアピールしたい」と送球フォームでポーズを作る滝澤
西武の帽子を被った滝澤は「憧れていたのでうれしかった」と笑顔を見せた。プロ野球はちょうどクライマックスシリーズが盛り上がっている真っ只中。テレビの向こうでの熱戦を見ながら、「今度は自分がああいう場所に将来的に出なければと思った。小さい体(身長164センチ)だがスピードとキレをレベルアップしたい」と夢を描いた。そして「活躍して関根学園に恩返ししたい」と誓っていた。
今後は12月上旬に新入団選手発表会にユニフォーム姿で臨み、背番号が発表される予定。1月上旬に入寮し、新人合同自主トレに参加。2月1日からのキャンプに備える。
(取材・撮影・文/岡田浩人)