新潟県内の小・中・高校の各年代の野球団体などで組織される「新潟県青少年野球団体協議会(NYBOC)」は23日、新潟市で会議を開き、12月10日に新潟市の朱鷺メッセで開催される「NIIGATA野球サミット2022」の内容を話し合った。協議会のメンバーで構成されるサミット実行委員会として、ゲスト講師に日本バレーボール協会理事の益子直美氏を招くことを決めた。
12月開催の「NIIGATA野球サミット」の内容を話し合った実行委員会
「NIIGATA野球サミット」は野球を通じた友情や学びを育むための新たな取り組みをスタートさせるとともに、指導者や保護者向けに野球の楽しさを子どもたちに伝えるきっかけにしてもらいたいと、2016年1月に初開催された。2018年12月の第2回サミットでは、新潟県高野連が投手の球数制限の実施を宣言し、その後1週間で500球以内という現在のルールに変更されるきっかけを作った。
第1回のゲスト講師は元日本ハム外野手の稲葉篤紀氏(現・日本ハムGM)、第2回のゲスト講師は栗山英樹氏(現・侍ジャパン日本代表監督)らが務め、3年に1度の開催を予定していたが昨年は新型コロナウイルスのまん延により、今年に延期となっていた。
実行委員会では12月10日に開催する第3回サミットのゲスト講師として、元バレーボール全日本代表選手で現在は日本バレーボール協会理事を務める益子直美氏を招くことを決めた。益子氏は「監督は絶対に怒らない」ことをルールとした小学生バレボール大会を主催し、スポーツ界で話題を集めた。当日は「監督が怒ってはいけない大会を開催した理由」と題し講演を行う。
サミット実行委員長の富樫信浩NYBOC会長は「子どもの将来を見据えた取り組みをされている。益子氏の口から直接聞くことで指導者から考えるきっかけにしてもらえれば」と説明した。
当日はNYBOCの設立10周年を記念したイベントになり、指導者や保護者など800~1000人規模の参加者を募る。第2部では益子氏と、十日町市出身の日本ハム・大渕隆スカウト部長らによるトークセッションも行う予定。富樫会長は「これまでの活動を振り返るとともに今後の活動に繋げていくものとしたい。異競技と一緒に学んでいくために取り組みの1つにしたい」と話している。
(取材・撮影・文/岡田浩人)