NPB(日本野球機構)ファーム交流試合となる阪神対巨人2連戦の第2戦が28日、三条市の三条パール金属スタジアムで行われ、阪神が8対3で巨人に連勝した。阪神の先発投手・桐敷拓馬投手(新潟医療福祉大)が6回を投げ2失点に抑えて勝利投手となった。阪神は8回途中から三条市出身の渡邉雄大投手(中越高-青山学院大-新潟アルビレックスBC-ソフトバンク)が登板したほか、巨人は7回に佐渡市出身の菊地大稀投手(佐渡高-桐蔭横浜大)が登板し、集まった約1500人の地元ファンにその雄姿を見せた。
先発し6回2失点で勝利投手となった阪神・桐敷拓馬(新潟医療福祉大)
◎28日の第2戦の試合結果◎
<三条パール>
(バッテリー)
巨人:●高橋優貴、沼田翔平、大江竜聖、代木大和、菊地大稀、井納翔一-山瀬慎之助
阪神:○桐敷拓馬、守屋功輝、齋藤友貴哉、渡邉雄大、牧丈一郎-片山雄哉、藤田健斗
(二塁打)
巨人:山瀬慎之助(7回)、増田陸(8回)
阪神:小野寺暖(3回)、高寺望夢(8回)
(本塁打)
阪神:井上広大(5回・ソロ)
巨人の先発・高橋優貴は4回3失点
7回に5番手として登板した巨人・菊地大稀(佐渡高)は三者凡退2三振に抑える
8回1死2塁から登板した阪神・渡邉雄大(中越高、新潟アルビレックスBC)は内野悪送球で1点を失ったが、2三振で自責点は0
◇阪神・平田勝男監督の話◇
「桐敷の初回の失点は(味方の)エラーだから。ただ巨人戦だからか最初は力が入っていた。そこからよく粘った。(前回が3回、今回が6回を投げ)これで長い回も行けると思う。渡邉は(味方の)エラーで1点を取られたが、これくらいの投球はしてくれるものと思っている。一軍でもやってくれるはず。(新潟は)お米、お酒がおいしくて、ゲンがいい球場。きょうは雨が降ったが多くのファンの前でゲームができてよかった」
◇阪神・桐敷拓馬投手の話◇
「立ち上がりが悪かった。そこから粘ることはできたが、まずまずという感じ。(新潟は)4年間だがお世話になった場所で特別な思いはあった。(巨人相手で)立ち上がりはだいぶ力んだ。走者も出し、四球も出したのでそこは修正しなければ。(今後は)まだ監督やコーチ陣からは言われていないが、先発として投げると思う。残り試合も少なくなって、チャンスも少なくなってきているが、きょうのように粘り強く投げることがアピールになる。一軍に上がると言われるまでファームでしっかり結果を出すことがすべて。地道に精いっぱいやりたい」
◇阪神・渡邉雄大投手の話◇
「打順の巡りであのタイミングでの登板になった。1つアウトを取り、2人目はエラーになったが、3人目(秋広選手)は左打者だったのでもう1人投げさせてもらえると切り替えた。(久々の新潟での登板で)1人目の時に緊張してが、三条の皆さんの前でしっかり投げることができよかった。一軍でも投げているが、地元で投げるのは違った緊張感があり、いい勉強になった。(一軍登板へ向けて)体も戻り、いい状態を保てている。一軍の中継ぎも一生懸命投げているので、すぐに(上がる)とはいかないと思うが、ファームでしっかり準備してまた呼んでもらえるように頑張りたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)