NPB(日本野球機構)の現役ドラフトで中日からDeNAへの移籍が決まった笠原祥太郎投手(27・新津高-新潟医療福祉大)が17日、地元の新潟市秋葉区で開催された小学生野球教室の講師を務めた。移籍決定後、初めてとなる地元イベントへの参加で、「心機一転、新しい環境で戦力になれるよう頑張りたい」と意気込みを語った。来季5月9日に地元のハードオフ・エコスタジアムで開催される巨人戦について「新潟で投げたい」と凱旋登板に強い意欲をみせた。
投げる動作のお手本を見せる笠原祥太郎 DeNAへの移籍が決まった
野球教室は秋葉区が地元出身のプロ野球選手やOBを招いて毎年開催している。秋葉区内の7チーム、小学生約120人が参加し、笠原投手のほか、秋葉区出身で元ヤクルト投手の本間忠さん(45)も講師として指導にあたった。
笠原投手は「胸を張って投げるように」など、一人ひとりに投球動作の基本を指導した。本間さんは打撃やゴロ捕球についてポイントを伝えた。
笠原投手が小学生時代に所属した荻川少年スポーツクラブの横山京太郎さん(荻川小5年)は「笠原投手は体が大きかった。将来はプロ野球選手になりたい」と感想を話した。
ゴロ捕球の指導をする元ヤクルト・本間忠さん
◎笠原「新潟で投げることが夢」…地元凱旋登板に強い意欲◎
野球教室終了後、笠原投手は報道陣の取材に応じ、野球教室の感想やDeNA移籍での意気込みなどを語った。
Q3年ぶりの地元での野球教室の感想は
笠原投手(以下笠原)「みんなが元気で、楽しくできた。自分が卒団したチームもあり懐かしい気持ち。ユニフォームやチーム名が変わったチームもあり、時間が経ったんだなと。みんな、しっかり投げることができている。体が大きな子も多い」
Q中日からDeNAに移籍となるが抱負を
笠原「心機一転、ここ数年あまり結果を出せていなかったので、新しい環境でチームの戦力になれるよう一年間頑張りたい」
QDeNAという球団のイメージは
笠原「自分の印象だが、打撃陣はセ・リーグトップのイメージ。投手陣も先発・中継ぎ・抑えと安定していて強いチーム」
Qその中で自身の役割について
笠原「自分自身はずっと先発でやらせてもらっていたが、戦力になるのであれば先発でも中継ぎでも、投げさせてもらえるところをしっかり役割を果たしたい」
QDeNAは毎年新潟で主催試合がある
笠原「新潟で投げることが夢なので、そこで投げることができるよう頑張りたい。中日時代も一回試合はあったが、そこで投げることができず悔しかった。投げたい気持ちが強い。しっかりDeNAの力になって、新潟のファンの皆さんに投げている姿を見せられたら」
Q三浦監督に伝えたいことは
笠原「まだお会いしていないが、会ったらよろしくお願いしますと言いたい。(イメージは)リーゼントで怖いイメージがあったが、優しい方だと聞いている。新潟で投げるのが夢なので、しっかり戦力になるよう頑張るのでお願いします、と(伝えたい)」
(取材・撮影・文/岡田浩人)