【中学硬式】上越ボーイズが初の全国舞台に挑む 26日に春季全国大会初戦

中学硬式野球・日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)の「第53回春季全国大会」が26日、東京・大田スタジアムなどで全国43チームが参加して開幕する。新潟県から上越市の上越ボーイズ(長野県支部)が新潟県勢として初めてとなる出場を決め、26日の1回戦で八幡南ボーイズ(北九州支部)と対戦する。結成以来初めての全国舞台にチームは「まず1勝を挙げ、勢いに乗りたい」と意気込んでいる。

新潟県勢として初めて春の全国大会に出場する上越ボーイズ

上越ボーイズは去年10月に行われた長野県支部大会で初優勝し、春の全国大会への出場を決めた。チーム結成5年目で初の全国大会出場で、新潟県勢としても初めての春の全国大会出場となる。現在は3期生である新3年生8人と4期生である新2年生15人の計23人で活動していて、シーズン中は安塚区にあるグラウンドで、冬期間は上越市内のバッティングセンターなどで練習を重ねている。

チームを率いる奈須武彦監督は「突出したスター選手がいるわけではないが、個々のチームワークが非常によく、投打のバランスがいいチーム」と評する。投手は左腕の橋本碧羽(城西中3年)がエースで、昨秋の支部大会では無失策だった守備からリズムを作った。攻撃では上位が塁に出てm中軸である三番の吉川達哉(城東中3年)、四番の笠原羽琉(直江津東中3年)の新3年生が返すのが得点パターンである。

昨秋の長野県支部大会では投打が噛み合い初優勝を果たした

黒岩丈琉主将(長野・墨坂中3年)は長野県須坂市の在住で、週末を中心に車で1時間ほどかけて上越市にやって来る。「体験練習に来たときに声がよく出ていて、このチームならば成長できると思った」と話し、「送迎をしてくれる両親に感謝している。全国の舞台で勝って恩返ししたい。初出場なのでまず1勝を挙げ、その流れで上位を目指したい」と意気込んでいる。

チームは2月から3月にかけての関東遠征で実戦感覚を養い、大会に備えてきた。小山龍代表は「全国の舞台で自分の力がどれくらいなのかを肌で感じてもらい、今後の高校野球でも活躍してもらえれば」と選手たちの未来にも期待を込める。奈須監督は「まずは1勝を目指す。選手の持ち味、個性を出して勝ちたい」と全国初勝利へ力をこめる。

◎上越ボーイズのメンバー◎
※()は昨秋支部大会の背番号、学年は4月以降の新学年
(0)黒岩丈琉(長野・墨坂中3年)
(1)田中侍心(城東中2年)
(3)白川莉桜(春日中2年)
(4)吉川達哉(城東中3年)
(5)五十嵐和志(大潟町2年)
(6)大平迅(春日中2年)
(7)立田悠人(直江津中2年)
(12)木村友紀(春日中3年)
(14)兼村哲也(城東中3年)
(15)岡﨑心之輔(名立中2年)
(16)佐藤生歩希(直江津東中3年)
(19)三井一峯(城北中2年)
(20)橋本碧羽(城西中3年)
(22)松苗優和(直江津東中2年)
(23)笠原羽琉(直江津東中3年)
(24)和栗玲旺(春日中2年)
(33)内記梨央(新井中2年)
(37)望月蒼太(春日中2年)
(41)飯田千豊(牧中3年)
(44)丸山颯太(城東中2年)
(55)関川愛生(春日中2年)
(56)安達慧哉(春日中2年)
(99)中村琉唯(城北中2年)

(取材・文/岡田浩人 写真提供/上越ボーイズ、三原田綾子さん)