NPB(日本野球機構)は7日、2024年か2025年シーズンにファーム・リーグに新規参加する球団を公募すると発表した。これを受け、ルートインBCリーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(BC)の池田拓史球団社長が取材に応じ、「ファーム入りへ挑戦したい」と述べ、球団として公募に応募する意思を示した。
8日に2023年シーズンの公式戦が開幕する新潟アルビレックスBC…池田拓史球団社長がファーム拡大の公募に応募する意思を表明した
新潟アルビレックスBCは2007年の独立リーグ・BCリーグ創設と同時にチームがスタートし、リーグ戦に参戦した。2012年には現在ヤクルトの監督を務める髙津臣吾監督のもとで初のリーグ優勝と独立リーグ日本一を達成。これまでに2度のリーグ優勝を果たしている。チーム創設以降、ドラフト会議を経て7人の選手がNPBに入団しているほか、2人の外国人選手がNPBに移籍、1人の選手がNPB復帰を果たしている。
NPBは現在、イースタン・リーグが7チーム、ウェスタン・リーグが5チームで、いずれも奇数のチーム数でリーグ戦を行っている。これを偶数にすればより効率的に試合が開催できるとして、去年7月のオーナー会議でファーム拡大の構想が提案され、協議されてきた。
7日にNPBが発表したファーム拡大のための公募文では「プロ野球12球団が本拠地を置く都道府県以外の地域でもファーム・リーグを開催し、若い選手たちが自らの飛躍と将来の晴れ舞台を目指して競い合う熱戦を、多くの子供たちやプロ野球ファンの方々に楽しんでいただくことを目指しております」と目的を記している。
その上でNPBはファームに参加する球団を新たに公募し、4月17日、5月22日に開催する説明会に参加するよう求めている。その後、応募を受け付け、審査を行う予定で、「新たな仲間たちと手を取り合って野球の魅力を広げていく全く新しい挑戦」としている。
新潟アルビレックスBCの池田拓史球団社長は7日、NPBがファーム拡大のための公募を発表したことを受け、「ファーム入りへ挑戦したい」と述べて、球団として公募に応募する意思を表明した。説明会に参加し、応募条件などを確認した上で、記者会見を開いて、ファーム入りへの具体的な方針などを明らかにする予定。
新規参加したファームチームに所属する選手の扱いなど、明らかになっていない課題もある。新潟のほかにも独立リーグの球団など複数のチームが応募する意思を明らかにしている。NPBは応募があった球団について今後審査を行い、早ければ2024年度からの参加を認める方針を示している。
(取材・撮影・文/岡田浩人)