今季からNPB(日本野球機構)のイースタン・リーグに参加するオイシックス新潟アルビレックスBCに、日本ハムや巨人で活躍した陽岱鋼(よう・だいかん)外野手(37歳)が入団することがわかった。このほど入団合意し、近く正式発表される。NPBで通算1164安打、105本塁打を放った実力者の入団で、打線がさらに厚みを増すとともに、若手選手の見本となる活躍が期待される。
オイシックス入りが決まった陽岱鋼外野手(写真は2019年)
陽岱鋼選手は1987年1月生まれで、台湾の出身。福岡第一高校を経て、2005年秋の高校生ドラフト1位で日本ハムに入団。プロ入り2年目の07年に一軍デビューし、13年には47盗塁で盗塁王を獲得。14年には125試合に出場し、 打率・293(リーグ8位)、25本塁打(リーグ5位)、85打点(リーグ4位)と活躍。12年から3年連続で外野手のゴールデングラブ賞に輝くなど計4回受賞した。17年にFAで巨人に移籍し21年まで在籍。NPB通算で1322試合に出場し、1164安打、105本塁打、482打点、141盗塁の数字を残した。21年オフに巨人を自由契約となった後、22年と23年はアメリカの独立リーグなどでプレーした。
陽岱鋼選手は1月に37歳となったが、昨季もアメリカ独立リーグで二けた本塁打をマークするなど、その打撃は健在。関係者によると今季からイースタン・リーグに参加するオイシックスでアピールし、NPBに復帰することを強く望んでいるという。チームは2月1日から新潟市でキャンプに入っているが、ビザ取得などの手続きの関係で陽岱鋼選手のチーム合流は3月になる見込み。
去年11月にイースタンへの参加が決まった後、続々とNPB経験者の入団が決まったオイシックスに、走攻守で実績を残したタイトル獲得経験者という“大物”の入団が決まり、ますます注目を集めることになりそうだ。
(取材・文/岡田浩人)