【イベント】カメラマン武山智史さんが写真展 「高校野球の仲間は一生の宝物」

長岡市出身のフリーカメラマン・武山智史さんの初の写真展『グラウンドの主役たち』が8日、9日の両日、長岡市のアオーレ長岡で開催された。大勢の高校野球ファンが会場を訪れ、武山さんの作品に見入っていた。

故郷で初の写真展を開催したカメラマンの武山智史さん

武山さんは長岡市出身の35歳で。長岡向陵高校では野球部に所属した。高校卒業後、専門学校を経て日刊スポーツ写真部でアルバイトを経験。その後、長岡市出身のスポーツライター小林信也氏に師事し、現在は都内在住でスポーツ現場を中心に雑誌などで活躍しているほか、毎年夏にベースボール・マガジン社から出版される『高校野球・新潟大会展望号』のライターとして県内の各高校を精力的に取材している。

写真展では新潟県内の高校を取材した際の部活動の写真29点が展示されたほか、『展望号』での取材時の集合写真のスナップなどを見ることができた。9日午後からは武山さんによるトークショーもおこなわれ、高校生や野球ファン、カメラファンで会場が埋まった。武山さんは写真撮影の上達方法について「撮影の前にイメージを持つこと、いい作品を見て真似をしてみることが大切」と話し、「きょうも野球部の時の仲間が駆け付けてくれた。高校野球で大切なのは仲間の存在で一生の宝物」と高校野球の魅力を話した。

9日午後からは武山さんが写真と野球への思いを語るトークショーも開かれた

武山さんは「大勢の方から足を運んでいただき嬉しかった。今後も取材機会を作って新潟県内の野球部を回って写真を撮り、毎年のように写真展を開催できれば」と感想を話していた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【イベント】8、9日に長岡市出身のカメラマン武山智史さんの写真展 アオーレ長岡

長岡市出身で新潟県の高校野球現場を長く取材しているフリーカメラマン・武山智史さん(35)の初の写真展が、8日と9日の2日間、長岡市のアオーレ長岡で開催される。写真展のタイトルは『グラウンドの主役たち』。「高校野球は強豪校も無名校も関係なく選手が主役」と語る武山さんが写真を通して故郷の球児たちにエールを送る。

8、9日と長岡市のアオーレ長岡で開催される写真展の告知ポスター

武山さんは1980年生まれで長岡市出身。自身も子どもの頃から野球を始め、長岡向陵高校では3年夏に3回戦で加藤健選手(現・巨人)擁する新発田農業高校と対戦し惜敗、最後の打者となった。高校卒業後、専門学校を経て日刊スポーツ写真部でアルバイトを経験。その後、長岡市出身のスポーツライター小林信也氏に師事しながら、カメラマン、ライターとして腕を磨いた。2006年からは毎年夏にベースボール・マガジン社から出版される『高校野球・新潟大会展望号』のライターとして県内の各高校を精力的に取材。練習中の何気ない球児の仕草や勝負の瞬間をとらえる写真は高く評価されている。現在は都内在住で、スポーツ現場を中心に雑誌などで写真や記事を発表し続けている。

武山さんが撮影した写真 球児の感情が伝わってくる作品は高く評価されている

写真展は8日(金)、9日(土)の2日間、アオーレ長岡の市民交流ホールDで開催される。時間は午前10時から午後7時までで入場は無料。武山さんの作品29点が展示される予定。

武山さんは「100年の歴史がある高校野球は日本人の文化の一つ。ただ高校野球イコール『甲子園』や『プロ野球選手予備軍』ではない。球児にとっての日常は日々の練習や練習試合であり、その学校のグラウンド。球児1人1人が『主役』という思いを感じ取っていただきたい」と話している。

※9日(土)午後1時から、武山さんに新潟野球ドットコムの岡田浩人が写真や新潟県内の高校球児にかける思いなどをお聞きするトークショーを会場内で開催いたします。入場無料です。野球撮影のポイントなどもお聞きします。よろしければぜひお越しください。

(文/岡田浩人 写真提供/武山智史さん)


【NPB・イベント】新潟県出身プロ野球選手とOBが野球教室

新潟県出身のプロ野球選手とOBによる野球教室「小学生ベースボールクリニック」(主催:新潟野球ドットコム、アルビレックス新潟・都市緑花センターグループ)が27日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムでおこなわれ、広島・今井啓介投手(28・中越高出身)と巨人・高橋洸選手(22・日本文理高出身)、DeNA・飯塚悟史投手(19・日本文理高出身)の現役選手3人と、元ヤクルト・本間忠さん(38・日本文理高出身)と元阪神・横山龍之介さん(27・日本文理高出身)のOB2人の5人が講師を務めた。県内の23チームの小学1年生から6年生までの約300人が参加し、プロ選手から基本動作を教わった。

左から広島・今井啓介投手、巨人・高橋洸選手、DeNA・飯塚悟史投手、元ヤクルト・本間忠さん、元阪神・横山龍之介さんの講師5人


県内23チームの小学生約300人が参加した

イベントは新潟県出身のプロ野球選手と触れ合うことで県内の小学生に夢を持って野球に取り組んでもらおうと新潟野球ドットコムが2012年から毎年実施していて今年で4回目。今年は今季DeNAに入団した飯塚投手が初めて参加した。

野球教室は投手と野手のグループに分かれ、室内練習場2か所を使っておこなわれた。投手は今井、飯塚両投手と横山さんが指導、野手は高橋外野手と本間さんが指導した。今井投手と飯塚投手は子どもたちのキャッチボールを見ながら、「足を真っ直ぐ踏み出して」「ナイスボール」などと1人ひとりに声を掛けていた。飯塚投手が自らボールを投げてお手本を示す場面もあった。

ピッチャーゴロの捕り方を教える今井啓介投手


笑顔で子どもたちと触れ合う飯塚悟史投手


飯塚投手がキャッチボールのお手本を示す場面もあった


捕球の指導をする横山龍之介さん

野手を指導した高橋選手はゴロの捕球動作の基本を教えた。「遊びながら上手くなる練習の1つ」として股の間を通して足の後ろでボールを捕球をする動作を紹介した。

股の間を通して足の後ろでボールを捕る練習の仕方を教える高橋洸選手


ティー打撃を指導した本間忠さん

技術指導の後の質問の時間では子どもたちから「どうやったら速い球が投げることができるのか」「体を大きくするにはどうしたらいいのか」「ライバルは?」「一番悔しかった試合は?」など次々と手が挙がった。今井投手は「体を大きくするために練習の間に間食を摂った。間食と言ってもお菓子などではなく、おにぎりなどの炭水化物を摂るように心掛けた」と返答。飯塚投手は「一番悔しかったのはおととしの神宮大会決勝で8対0から9点取られて逆転負けした時。優勝したと思ったが、野球は最後まで分からないと学んだ」と話した。

野球教室終了後には各選手が着用したユニフォームやウェアなど貴重な品が当たる抽選会がおこなわれ、当選した子どもたちが大喜びで受け取ると選手との記念撮影に臨んだ。

飯塚悟史投手はシーズン中に使用したウェアをプレゼント


高橋洸選手は使用したグローブをプレゼント


今井啓介投手はユニフォームをプレゼント


所用のため参加できなかった巨人・加藤健選手のサイン入りウェアも贈られた

野球教室を終えて、今井投手は「新潟の子どもはガツガツ来る子が少ないと思っていたが、質問も多く出て変化していると思った。地元のプロ野球選手が増えた影響も大きいと思う」と驚いた様子。高橋選手は「子どもたちがどんどん近づいてきてくれて楽しくできた。地元で野球をする子どもが増えてくれたら嬉しい」と笑顔を見せた。飯塚投手は「自分が小学生の頃はなかなかプロ野球選手と交流する機会がなかったので、プロ野球選手になりたいと思ってくれて新潟の野球が活性化してくれれば」と期待を寄せた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


この『小学生ベースボールクリニック2015』を開催するにあたり、その趣旨にご賛同いただき、多大なるご協賛をいただきました新潟県内の各企業・団体の皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げますとともに、ここにご紹介をさせていただきます。

◎『小学生ベースボールクリニック2015』ご協賛各社◎
・アイテックス株式会社(弥彦村) http://www.i-teqx.co.jp/
・株式会社エヌエスアイ(新潟市東区) 
http://www.nsi.jp/
・金子薬品(田上町)
・旬食・ゆ処・宿 喜芳(長岡市) http://www.kihou.jp/
・コニカミノルタNC株式会社(新潟市江南区)
 http://www.konicaminoltanc.jp/
・越後名物笹だんご 田中屋本店(新潟市江南区) http://www.dangoya.com/
・にいがたキッズプロジェクト(新潟市中央区) http://www.kidsp.net/
・新潟市西区  (医)野田歯科医院
(以上、五十音順)

ご参加いただきましたチームの皆様、運営などにご協力をいただきました皆様に感謝申し上げます。また開催の趣旨に賛同いただき全面的なご協力をいただきました今井啓介投手、高橋洸選手、飯塚悟史投手、本間忠さん、横山龍之介さんに御礼申し上げますとともに、今後の益々のご活躍を祈念したいと思います。ありがとうございました。

新潟野球ドットコム 代表・岡田浩人


【イベント】野球ひじ検診で長く野球を楽しんで ベースボールフェスタ開催 長島三奈さんも取材 

少年期の投球が原因による障害「野球ひじ」を予防し、体のコンディショニングなどを学ぶことで長く野球を続けてもらおうというイベント「ベースボールフェスタ2015」が19、20日の両日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムで開催された。新潟県高野連や中体連などで組織される「新潟県青少年野球団体協議会」が主催し、2日間で約900人がひじの検診などを受けた。

医師からひじのエコー検査を受ける小学生 約900人が検査を受けた

このフェスタは2013年から毎年12月におこなわれていて今年で3回目。野球ひじの予防啓発活動をおこなっている県内の医師などによる団体「野球障害ケア新潟ネットワーク」が協力し、野球ひじの無料検診のほか、コンディショニングやトレーニングなど小学生のうちから取り組んでほしい基本メニューの教室を開いたほか、社会人野球チーム・バイタルネットや今季から関甲新1部に昇格した新潟医療福祉大の協力による野球教室も開催した。

こうした野球イベントで野球ひじの検診をおこなうことは新潟県ならではの先進的な取り組み。参加した小学生は簡単な問診用紙に記入し、ひじの曲げ伸ばしをしてチェックを受けた後、超音波エコー検査で骨に異常がないかどうかを調べた。検査を受けた約900人のうち、8人に悪化の恐れがある異常が見つかり、医療機関への受診が勧められた。

ひじの曲げ伸ばしをしてチェックを受ける小学生


コンディショニング教室で体幹の実技指導を受ける


室内練習場ではバイタルネットの選手による野球教室がおこなわれた

見附市の草薙BCで投手を務める佐野哲太さん(11)は「初めてひじの検査を受けたが異常はなかった。検査を受けないとわからないので、早く発見できて安心できる」と話していた。

野球障害ケア新潟ネットワークの山本智章代表(新潟リハビリテーション病院院長)は「痛みが出て病院に来た時はかなり悪化して治療が難しいというケースがしばしばある。そういう選手を1人でも減らして野球を楽しくできるよう我々も一緒に考えたい」と話していた。

新潟県青少年野球団体協議会の竹田直人代表(新潟県高野連専務理事)は「年々参加人数が増えている。こういう活動が広まることで予防につながり、長く野球を続けることができる球児が増えれば」と今後も活動を継続する考えを示した。


◎長島三奈さんも取材 「素晴らしい取り組みで、長く野球を続けてほしい」◎

野球ひじ検診について説明を受ける長島三奈さん(中央)

20日のベースボールフェスタの会場に、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の二女で長く高校野球取材を続けるフリー記者の長島三奈さんが訪れた。新潟県青少年野球団体協議会がおこなっている野球ひじの検診や、来月発表される選手・指導者・保護者向けの教則本「新潟メソッド」の取材のために来県した。

医師や高野連関係者から説明を受けた長島さんは取材後、「今まで高校野球の選手たちの練習や試合を取材してきたが、検診など目に見えない部分を初めて見せていただき勉強になった。これまで高校球児の取材の中で『けががあるので高校で野球をやめます』という選手を数多く見てきた。子どもたちのけがの早期発見につながる機会で新潟の取り組みは素晴らしい。野球少年たちには新しいグローブやスパイクを買ってもらった時に大事にする気持ちと同じくらい、自分のひじや体のことを大事に思ってもらい、長く野球を続けられるようになってほしい」と感想を話した。

新潟県青少年野球団体協議会は来月発表予定の「新潟メソッド」の中で長島さんから推薦コメントをもらう予定。竹田直人代表は「今後の活動でも連携をお願いできれば」と話していた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【イベント】“日本一”ホークス流の集客術を学ぶ 新潟経営大スポーツビジネスセミナー

2年連続で日本一に輝いたプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの集客、盛り上げのためのイベントを通して地域が一体となるためのスポーツビジネスについて学ぶ公開セミナーが4日夜、新潟市のメディアシップで開催された。加茂市の新潟経営大が企画し、元選手の柴原洋さん(41)、球団職員で営業の近藤公明さん(36)、三条市出身で宣伝担当の市川圭之介さん(42)の3人を招いて、毎年7月にファンや一般の市民を巻き込んで選手を応援するイベント「鷹の祭典」について話を聞いた。会場には学生や野球ファン、スポーツチーム関係者など約100人が集まり、3人の話に聞き入った。
ホークス流の集客術について話す3人の講師 左から2人目が元選手の柴原洋さん

セミナーは新潟経営大のスポーツマネジメント学科の福田拓哉准教授が司会を務め、福田ゼミナールの学生が運営をおこなった。

鷹の祭典は毎年7月におこなわれるイベントで、10年前から始まった。選手やファンが同じ色のユニフォームを着て、福岡での主催試合を盛り上げる。この時期は地下鉄の職員や協賛企業の社員なども同じユニフォームを着て、街ぐるみでチームを後押しする。

イベントの宣伝を担当する市川さんは「選手と同じ色のユニフォームをプレゼントすることで、仲間意識の向上と一体感が図られ、ワクワク感を醸成する。球場の中だけでなく球場の外にどうやって広めていくかを考え、協賛企業や公共施設にも協力していただいている。このイベントを福岡三大祭りに並ぶ福岡の文化にしたいと考えている」とその目的と宣伝手法を説明した。

営業を担当する近藤さんは「期間中の球場の集客は通常の試合の平均と比べて7000人プラス、グッズの売り上げも3.4倍に増える」と話し、「試合への協賛企業も増え営業的にも大きい」と効果を説明した。

柴原さんは「選手としては『負けてはいけない』という気持ちにさせられる。球場が同じ色に包まれ、相手チームへの威圧感もあり、そのために逆転勝ちしたような試合もある。選手を後押ししてくれるイベント」と選手の立場での感想を話した。実際にこれまでの「鷹の祭典」期間中のホークスの通算成績は33勝12敗で7割3分3厘という高勝率をマークしている。

市川圭之介さんは三条市の出身 2006年からホークスの宣伝を担当している


営業担当の近藤公明さんは数字で「鷹の祭典」の効果を解説し


名外野手として活躍した柴原洋さんは選手の立場からイベント効果を力説

参加者からは「若年層の集客についてホークスではどのような施策を実施しているのか」など、新潟のプロスポーツチームが抱える課題についての質問が出されるなど、約2時間のセミナーは最後まで熱気に包まれていた。

学生、野球ファン、スポーツチーム関係者など約100人の参加者が集まった

(取材・撮影・文/岡田浩人)