中体連の第36回北信越中学校軟式野球大会が5日、福井県で開幕し、上位2校が出場できる全国大会(全中)出場を懸けて戦った。新潟県からは本丸中(新潟1位)と新井中(新潟2位)が出場。本丸中は初戦となる準々決勝で惜敗、新井中は1回戦を突破したが準々決勝で延長戦の末敗れ、本県からの全中出場はならなかった。
力投する新井中①飯塚彬智主将 2試合で242球を1人で投げ抜いた
◎5日の試合結果◎
<1回戦>
新井中6-1上中中(福井2位)
上中 000 100 0 =1
新井 202 020 × =6
(バッテリー)
新井:飯塚-二井
5回裏、2死2、3塁から新井中の4番・二井優生成選手の適時打で2点を追加
<準々決勝>
本丸中1-3清水中(福井3位)
清水 110 100 0 =3
本丸 000 010 0 =1
→本丸中は準決勝進出ならず
(バッテリー)
本丸:星野-佐久間本丸中①星野悠主将 立ち上がりの失点から立ち直り粘り強い投球を見せた
試合後、スタンドに挨拶する本丸中の選手たち
◆本丸中・皆川俊勝監督の話◆
「みんなよくやってくれた。『感謝・全力・笑顔』がスローガンで、選手たちはいつもいい笑顔で野球をやってくれていた。4回終了後のグラウンド整備の時に『いい顔をしてやろう』と話したら、その直後に点が入った。勝てなかったのは悔しいが、地道に努力してきた選手たちが県大会で結果を出せた。よく頑張った。誰が欠けても駄目だった。これだけいい表情で野球をやってきた選手たちはいない。好きな野球をその気持ちで続けてほしい」
<準々決勝>
新井中2-4佐久長聖中(長野1位)(延長9回)
佐久 010 010 002 =4
新井 000 002 000 =2
→新井中は準決勝進出ならず
(バッテリー)
新井:飯塚-二井
6回裏、新井中が2番・米山大喜選手の右越三塁打で1点を返す その後同点に
試合後、応援の保護者に挨拶する新井中の選手たち
◆新井中・小山明監督の話◆
「我慢して我慢してチャンスを待って、転がして繋ぐことを意識してここまでやってきた。負けてしまったが全部出せた。悔しいが・・・。ワンチャンスをいかして同点に追いついて、粘ってくれた。1年前は0対15や0対8で負けていたチームが、秋春夏とここまで来させてもらえて子どもたちには感謝している。主将を中心に1つのことを一生懸命やるチームだった」
◆新井中・飯塚彬智主将の話◆
「1試合目は点を取ってもらって楽に投げることができたが、2試合目は序盤から自分が引っ張っていこうと思ったが、(延長9回の)1球で決まってしまい悔しい。応援してくれた人、チームの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱい。抑え切れなかったのは自分が甘かったから。新チームの時は公式戦の地区大会初戦で負けるようなチームだったが、練習の時に声を出し、みんながよくついてきてくれた。中学校で悔しい思いをたくさんしたので、高校ではそれをいかして甲子園で自分が投手をやって一番になり、応援してくれた人に返したい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)