【中学野球】12日からKボール全国大会 新潟県選抜が全国制覇に挑む

「Kボール」と呼ばれるボールを使用した中学野球の全国大会「第8回全国KB野球秋季大会」が、12日から14日まで千葉県で開催される。北は北海道から南は宮崎まで全国31チームが参加。新潟県からは県選抜チーム「新潟KBクラブ」が出場し、初の全国制覇に挑む。

Kボールは、2000年にシダックスの志太勤会長と日本野球連盟の山本英一郎会長(当時)が発案。中学生年代が「軟式球」から高校で使用する「硬式球」にスムーズに移行できるよう開発された。表面の素材は軟式球と同じゴムでできているが、重さや大きさは硬式球と同じように作られている。

Kボール

新潟県選抜チーム「新潟KBクラブ」は県内の中学校の部活動に所属していた3年生選手で、7月の県大会などで活躍した選手の中から20人が選ばれた。部活動では軟式球を扱っていたが、部活動引退後はKボールでの練習を重ねてきた。投手陣では県大会で優勝した吉田中学校の渡辺廉投手を中心に継投で最少失点を目指す。打撃は例年に比べると長打力に欠けるものの、中軸を打つ新津第五中・廣田祥一朗選手などに期待がかかる。
新潟KBクラブ集合写真②()
新潟県選抜チーム「新潟KBクラブ」の選手、監督、コーチ

投手陣の柱として期待される吉田中・渡辺廉投手

中軸を任される新津第五中・廣田祥一朗選手

全国大会の前哨戦となった9月28、29日に魚沼市でおこなわれた「ベースボール・マガジン社杯 魚沼コシヒカリ大会」では、新潟KBクラブは予選で栃木・那須Kボールクラブに5-1で快勝したものの、東京選抜と1-1の引き分けに終わり、失点率で準決勝進出を逃している。

新潟KBクラブは2年前の2011年、現在は日本文理でバッテリーとして活躍する飯塚悟史投手、鎌倉航捕手(当時・直江津中学校)を中心としたチームで、全国準優勝を果たしていて、今大会は新潟県の悲願である全国優勝を目指す。1回戦は12日(土)9:00から千葉県香取市の栗源運動広場野球場で宮崎県・宮崎Kクラブと対戦する。

◆9月28、29日開催◆
ベースボール・マガジン社杯 魚沼コシヒカリ大会の結果

<Aブロック>
・新潟KBクラブ 5-1 那須Kボールクラブ
・新潟KBクラブ 1-1 東京選抜

<Bブロック>
・オール魚沼 0-2 前橋ノースフェニックス
・オール魚沼 4-0 横浜Kクラブ

オール魚沼のメンバー

<Cブロック>
・オール十日町 2-1 前橋サウススターズ
・オール十日町 0-3 埼玉オールスターズ

オール十日町のメンバー

<Dブロック>
・南魚沼オールスターズ 5-1 報徳学園中学校
・南魚沼オールスターズ 1-0 ハードボールクラブ金沢Jr

南魚沼オールスターズのメンバー

魚沼コシヒカリ大会で新潟県勢は4チームとも準決勝進出ならず
優勝は埼玉オールスターズ

(取材・撮影・文/岡田浩人 写真協力・新潟KBクラブ)


【少年野球】第1回スワローズカップ 燕市代表は吉田ジュニア

NPB・東京ヤクルトスワローズとつながりのある全国4市の代表チームで争う「第1回東京ヤクルトスワローズカップ少年野球交流大会」が11月に愛媛県松山市で初めて開催される。新潟県からは「つばめ」を縁に関わりのある燕市のチームが参加するが、その予選会の決勝戦が2日夜、燕市吉田野球場でおこなわれ、吉田ジュニアクラブがスピリッツジュニアスポーツ少年団をくだして代表となった。

<予選会・決勝戦>
吉田ジュニア 10000104  6   
スピリッツ   10010003  5
(8回はエキストライニング)

試合は2対2の同点で7回を終わり、延長8回からは「無死満塁」から始まるエキストライニングに。吉田ジュニアは内野安打、中前安打などでこの回4点を挙げる。スピリッツはその裏、先頭打者の阿部大祐(燕北小5年)の走者一掃となる左越え二塁打で3点を返したが、吉田ジュニアの左腕投手・桑原大生(吉田小6年)が後続を抑え逃げ切った。

8回表 吉田ジュニア・治田光希選手の内野安打で1点を追加

8回裏 スピリッツ・阿部大祐選手の走者一掃二塁打で1点差に

見事な投球を見せた吉田ジュニア・桑原大生(ひろき)投手

優勝した吉田ジュニアクラブは、11月16、17日に愛媛県松山市でおこなわれる「スワローズカップ」に燕市代表として出場する。ほかの出場チームはヤクルト球団キャンプ地である愛媛県松山市、沖縄県浦添市、宮崎県西都市から1チームずつが参加。4チームがトーナメントで優勝を競う。優勝カップは燕市の金属技術で製作されるという。

吉田ジュニアの星野一好監督(64)は「松山の大きな球場でやらせてもらえるのは子どもたちの一生の思い出。子どもたちの将来につながる試合にしたい」と話した。阿部龍星主将(吉田小6年)は「どうしても勝ちたい試合だったので嬉しい。チーム一丸となって四国でも勝って優勝したい」と意気込みを話した。


優勝した吉田ジュニアクラブ 燕市代表として愛媛県での試合に挑む

惜しくも準優勝に終わったスピリッツJrスポーツ少年団

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【中学野球】中学3年生に元プロが指導 三機スタ野球アカデミーが開講

三條機械スタジアムの指定管理者の丸富(本社・三条市)は、このほど中学3年生を対象にした硬式野球教室「三機スタ野球アカデミー」を開講した。部活を引退した中学3年生で、高校で硬式野球を始めたい選手がスムーズに移行でき、将来は甲子園を目指す選手を育成しようと初めて企画された。初回の22日には三条市や長岡市から6人が参加し汗を流した。

この日の講師は、元ヤクルトスワローズの選手で新潟アルビレックスBCの元監督・芦沢真矢さん、中越高校OBで1985年夏に甲子園出場を果たした永井昌史さん、同校OBで1988年夏に甲子園出場時の主将だった鈴木裕二さんの3人が務めた。


開講式で挨拶する芦沢真矢さん(真ん中)

三條機械スタジアムの芝生の上でウォーミングアッ

参加した選手たちは芝生の上でウォーミングアップをした後、早速硬式用バットを持って打撃指導を受けた。硬式球は軟式球より重く、バットの芯でとらえないと遠くに飛ばない。芦沢さんは「腕でバットを振るのではなく、下半身を軸に腰を回転させてボールをとらえるように」と身振りを交えてアドバイスした。またキャッチボールでは肘の使い方を中心に指導していた。

初回の指導を終えた芦沢さんは「高校でも野球を続けたいという意気込みを感じる。新潟の子どもたちは素直。根気よく続けてほしい。プロの華麗なプレーの裏には基本の反復練習があることを忘れないでほしい」と話した。指導を受けた三条第四中学校の小泉大智さん(14)は「楽しい。今まで自分ができていたと思っていた部分でも足りないところがあることがわかった。硬式はボールも重く、軟式と違って飛ばない。一生懸命頑張りたい」と意気込みを話した。

アカデミーは来年3月末まで開かれ、月4回開催される。平日は金曜の夜開催され2時間程度。土日祝日には硬式シニアチームなどとの練習試合も予定されている。芦沢さんは月に1度の指導で、ほかは永井さんや鈴木さんが中心となって指導をおこなう。三條機械スタジアムではまだ定員に余裕があり、生徒の募集を随時おこなっている。料金は保険料を含め月4800円。問い合わせは三條機械スタジアム、電話0256-32-8911まで。見学者、体験入学者も受け付けている。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【中学軟式】北信越大会 県勢2校敗れ全国大会出場ならず

北信越中学総体の軟式野球大会が6日、石川県でおこなわれ、新潟代表の吉田中学校と五泉中学校が出場した。新潟1位の吉田中学校は初戦となる2回戦で福井1位の開成中学校と対戦し、0-1で敗れた。新潟2位の五泉中学校は1回戦で富山2位の上滝中学校を特別延長10回に3-2でサヨナラ勝ちしたが、2回戦で石川1位の鶴来中学校に0-1で敗れた。新潟県勢2校は初日で敗れ、2年ぶりとなる県勢の全国大会出場はならなかった。

<北信越大会の結果>
1回戦
五泉中3-2上滝中(特別延長10回サヨナラ)
2回戦
吉田中0-1開成中
五泉中0-1鶴来中

(文/岡田浩人)


【中学軟式】吉田中が7年ぶり県大会制覇 準優勝は五泉中

新潟県中学校軟式野球大会の準決勝と決勝が29日に新潟市でおこなわれ、燕市立吉田中学校が7年ぶりの優勝を飾った。準優勝の五泉市立五泉中学校とともに、8月6、7日に石川県でおこなわれる北信越大会に出場する。

優勝を決めた吉田中学校の渡辺-近藤のバッテリー

準決勝で敗れ3位となった新潟市立巻西中学校が愛知県でおこなわれる中部日本大会に、同じく3位となった上越市立直江津中学校が茨城県でおこなわれる東日本大会に、それぞれ出場する。

◆準決勝の結果◆
五泉中3-0巻西中
吉田中2-1直江津中

◆決勝の結果◆
吉田中2-0五泉中


優勝した吉田中学校の選手


準優勝の五泉中学校の選手


3位の巻西中学校


3位の直江津中学校
(取材・撮影・文/岡田浩人)