今月21日に甲子園で開幕する「第86回選抜高校野球大会」に出場する日本文理が5日、鹿児島県での合宿のため新潟空港から出発した。現地では打撃や試合形式の練習のほか、8日から解禁となる練習試合を地元校相手におこなう予定。
風邪やインフルエンザ予防のためマスク姿で新潟空港に集合した日本文理ナイン
鹿児島入りするのはベンチ入り予定の18人を含む選手29人と大井道夫監督、佐藤琢哉部長、コーチ、マネージャーなど。10日までの滞在予定で、霧島市で練習をおこなうほか、8、9日は鹿児島実業などを相手に4試合の練習試合を予定している。選手にとっては昨年11月20日の神宮大会決勝戦以来の実戦となる。
荷物を手に出発準備をする鎌倉航副将(手前)と飯塚悟史投手(奥)
出発を前に大井道夫監督は「チーム状態はいい。チェックポイントは投手。エースの飯塚は8日に3イニング、状態が良ければ9日に連投で3イニングくらい投げさせたい。ほかの3人(小太刀緒飛、藤田優平、高橋竜大)も試す」と投手陣の実戦感覚を取り戻すことを最優先の課題に挙げた。エースの飯塚悟史投手は「やっと試合ができるので楽しみ。打者が立った形での実戦感覚を養いたい。(冬の練習で)いい感覚で練習ができたので試合で試したい」と練習試合が待ち遠しい様子。池田貴将主将は「試合ができる喜びがある。周りの方々に感謝したい。練習試合はこの鹿児島遠征が初めてなので、1試合1試合を無駄にせずやっていきたい」と意気込みを話した。
チームは10日に新潟に戻った後、13日に徳島遠征に出発し、そのまま大阪入りする予定。組み合わせ抽選会は14日で、21日に開幕する。
(取材・撮影・文/岡田浩人)