第96回全国高校野球選手権・新潟大会は13日、1回戦2試合と2回戦13試合が6球場でおこなわれた。シード校が登場し、3季連続甲子園出場を目指す日本文理は3-1で新潟に競り勝ったものの、適時打が出ず課題を残す初戦となった。第4シードの新潟商も新潟江南に延長戦の末サヨナラ勝ちと初戦に苦しんだ。第2シードの新潟明訓は東京学館新潟を相手に立ち上がりに苦しんだものの、中盤一挙に得点を重ねコールド勝ちした。昨夏準優勝の村上桜ヶ丘は初戦で佐渡に敗れた。14日は2回戦16試合が行われる予定。
◆13日の試合結果◆
1回戦
<佐藤池>
①開志学園4ー3柏崎常盤
②関根学園6-1新発田農
以下は2回戦
<鳥屋野>
①日本文理3-1新潟
②高田北城29-3堀之内(5回コールド)
③長岡工7ー0巻(7回コールド)
<五十公野>
①新潟明訓10-0東京学館新潟(6回コールド)
②五泉6-2新発田
③新潟工7ー0長岡高専(7回コールド)
<五泉>
①新潟第一4ー3阿賀野
②豊栄8-1吉田(8回コールド)
<悠久山>
①新潟商1-0新潟江南(延長10回サヨナラ)
②六日町2-0万代
③糸魚川6ー3長岡
<三条パール金属>
①三条東6ー1分水
②佐渡3-1村上桜ヶ丘
◎鳥屋野① 日本文理3-1新潟◎
1回裏、日本文理が5番片岡優斗選手の犠飛で1点先制
新潟の先発投手は3年生③番場悠太郎投手 文理打線を5回2点に抑えた
7回裏、日本文理が黒台騎士選手の二塁打でチャンスを作り犠飛で追加点を挙げる
日本文理を相手に善戦した新潟の選手たち(左から4番目が吉澤涼主将)
◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「公式戦の試合間隔が空いていたが、楽には勝たせてもらえなかった。(飯塚は)9回の失点をなくすことをセンバツ後の課題にしてきたが、追い込んでからストライクを簡単に入れてしまった。打撃は残塁(12)、フライが多すぎる。課題が多い。これからもう少し頑張ってくれないと」
◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「9回の先頭打者を出したのが良くなかった。1点もやらないつもりで投げたが、最後を締めることができなかったのできょうは60点。8回までは球数が少なく、テンポ良く投げることができた。課題にしてきた9回を抑えることができず悔しい。夏の大会は今までとは違う緊張感があり、体が動かない感じがあった」
◆新潟・後藤桂太監督の話◆
「(左投手の先発は)3年生のこの選手しかいないと思っていた。行けるところまで行って諸橋にと思っていた。守備もよく頑張った。ウチの展開で試合ができた。ベンチも盛り上がって、一丸となって戦えた。この大会は3年生が私に(新潟高校の)丈夫(ますらお)魂を教えてくれた大会だった。集中力、我慢強さ。いいチームだった。今度は文理に勝つチームにしたい」
◆新潟・吉澤涼主将の話◆
「試合をやっていて楽しかった。ワクワクした。(球場の観客の声援もあり)いい雰囲気で、気持ちよく試合ができた。(ずっと飯塚投手と対戦したいと言ってきたが)自分がイメージしていた感じと近かった。(最後の打者になったが)もう打席が回ってこないんだなと思った。(5月からキャッチャーにコンバートされて)文理打線を相手にリードできて楽しかった。大学でもキャッチャーを続けたいと思う」
◎三条パール金属② 佐渡3-1村上桜ヶ丘◎
佐渡の先発①齋藤康大投手
7回裏、村上桜ヶ丘が9番・重長雅哉選手の二塁打で同点に追い付く
◆村上桜ヶ丘・松田忍監督の話◆
「力不足だった。でも最後に3年生が頑張ってくれて、チームとしては一番良い状態で夏の大会を迎えることができた。ただ9回は踏ん張り切れなかった。(去年夏の準優勝後で)秋の新チームで初戦敗退のスタートから、ここまで戦えるようになったのは3年生が頑張ってくれたから。(1、2年生のレギュラーが5人いて)また出直しです」
◎14日の試合予定◎
<鳥屋野>
①中条(9:00)中越
②白根(11:30)新潟向陽
③新発田南(14:00)柏崎
<五十公野>
①新潟県央工(9:00)上越総合技術
②十日町(11:30)佐渡総合
③柏崎工(14:00)新津
<五泉>
①新潟南(10:00)有恒・安塚・柏崎総合
②長岡大手(12:30)村上
<悠久山>
①北越(9:00)長岡向陵
②新潟西(11:30)新潟東
③新発田中央(14:00)高田商
<佐藤池>
①新潟産大附(9:00)村松
②上越(11:30)加茂農林
③高田(14:00)帝京長岡
<三条パール金属>
①小千谷(10:00)三条商
②小千谷西(12:30)加茂暁星
(取材・撮影・文/岡田浩人)