【ルートインBCL】新潟の高須洋介兼任コーチが退団 来季DeNA打撃コーチへ

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは31日、高須洋介選手兼任野手総合コーチ(38)が退団し、来季横浜DeNAベイスターズの2軍打撃コーチに就任すると発表した。高須コーチは近鉄、楽天で内野手として活躍。今季から新潟に入団し、選手兼任コーチとして若手の指導にあたった。今季の成績は28試合に出場し、打率.265、本塁打1、打点4だった。

新潟を退団、DeNAの打撃コーチ就任が決まった高須洋介コーチ

高須コーチは球団を通して「1年間本当にお世話になりました。ルートインBCリーグ、新潟アルビレックスBCで学んだことを活かしてこれからも頑張っていきたいと思います。今後も応援よろしくお願い致します」とコメントを発表した。

<9月撮影:高須洋介コーチの捕球講座>

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【社会人&大学野球】バイタルネットと新潟医療福祉大が初のオープン戦

社会人野球のバイタルネットと関甲新学生野球連盟の新潟医療福祉大が26日、新潟市北区の新潟医療福祉大野球場でオープン戦(練習試合)をおこなった。昨春活動を始めた新潟医療福祉大硬式野球部と県内の社会人チームの強豪・バイタルネットがオープン戦をおこなうのは初めて。試合はバイタルネットが7-0で勝利した。バイタルネットの三富一彦監督と新潟医療福祉大の佐藤和也監督は今後も定期的にオープン戦をおこなうことで合意。今季の都市対抗と日本選手権に出場するバイタルネットが“胸を貸す”形だが、神宮球場での全国大会出場を目指す新潟医療福祉大にとっては貴重な“強豪”との対戦経験となり、県内の硬式野球のレベルアップと盛り上げに新たな一歩を踏み出した形だ。

バイタルネットの三富一彦監督(左)と新潟医療福祉大の佐藤和也監督

◎26日のオープン戦結果◎
新潟医福 000 000 000 =0
バイタル 101 003 11× =7
(バッテリー)
新潟医福:笠原、菅野、高良-堀口、福島
バイタル:曽根、亀谷、甲斐、藤岡、宮沢、江村-加賀

新潟医療福祉大の笠原祥太郎投手(新津高出身) この日最速145キロの直球を披露


バイタルネットの2番手・亀谷拓朗投手(杏林大出身) 成長が期待される大型新人投手

<試合動画 約2時間20分>

◇バイタルネット・三富一彦監督の話◇
「新潟県出身の選手もたくさんいて、いい選手がいるのも見ることができた。今後、新人の採用などを考えていく上でいいと思う。定期戦で春夏秋もやりましょうとお願いした。胸を貸すというよりも、我々にとっても県外に出ていかなくても新潟で試合ができるメリットがある。この試合をきっかけに今後連携をを深めていければいいと思う」

◆新潟医療福祉大・佐藤和也監督の話◆
「地元に都市対抗、日本選手権に出ているチームがあり、胸を借りながら、助けてもらいながらと思っていたので、こんなに嬉しいことはない。記念すべき試合。原点がきょうの0-7だから、ここからレベルを上げていこうと選手に話した。笠原があれだけのスピード(最速145キロ)を出し、社会人を相手にこれだけ直球が通用する投手もいない。楽しみ。野手がもう1ランク上がてくれば。社会人の距離感、スピード、勉強になる。春夏秋と3回くらいやりたいと言ってもらっていて大きい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


元阪神投手の横山龍之介さんが結婚

日本文理高校出身の元阪神タイガースの投手で、現在は胎内市役所生涯学習課職員の横山龍之介さん(26・新潟市秋葉区出身)が25日、新潟市内で挙式・結婚した。お相手は胎内市の歯科助手・水澤知絵さん。5月5日に入籍を済ませていて、25日は新潟市内の結婚式場で日本文理の大井道夫監督や高校時代のチームメイト、現在所属する胎内市役所野球部の同僚などが出席し、結婚式がおこなわれた。


新郎の横山龍之介さんと新婦の知絵さん

2人のなれそめは横山さんが阪神タイガースを退団・現役を引退し、胎内市役所の臨時職員として働き始めた昨春にさかのぼる。市役所野球部に入部することになった横山さんの歓迎会が催され、先輩投手の奥さんの双子の妹である知絵さんがその場に居合わせたことがきっかけ。野球の知識がなかった知絵さんは横山さんが元プロ野球選手とは知らなかったという。何度か会ううちに知絵さんは横山さんの誠実な人柄に魅かれたという。新潟市秋葉区出身の横山さんは知絵さんに初めて住む胎内市を案内されるうちに明るい人柄に魅かれ、交際がスタートしたという。
公式戦で登板する横山さん(ことし5月)

プロ野球選手を引退後、胎内市役所の野球部に所属する横山さんは今季から公式戦での登板が解禁となり、大会にも出場している。「軟式ボールにはまだ慣れない」と言うが、プロの世界で磨いた投球術を披露している。姉さん女房の知絵さんは精神的な面でも横山さんを支えている。2人は「明るい家庭を築きたい」と笑顔で話していた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】中越が惜敗 決勝進出ならず 北信越大会・準決勝

第131回北信越高校野球大会は25日、石川県立野球場で準決勝2試合がおこなわれ、中越(新潟1位)が3-4で長松商学園(長野1位)に敗れ、決勝進出はならなかった。北信越地区の選抜出場枠は例年2校で、初の選抜甲子園出場を目指した中越は北信越地区枠での自力での出場は厳しくなった。11月におこなわれる神宮大会で北信越代表校が優勝した場合に与えられる「神宮枠」での出場の可能性は残されている。


決勝進出はならなかった中越ナイン

◎25日の準決勝の試合結果◎
①敦賀気比7-0富山第一(7回コールド)

②中越3-4松商学園
中越 000 101 010 =3
松商 200 010 10× =4
→中越は決勝進出ならず
(バッテリー)
中越:①上村、⑩高井-波方
松商:①恩田、⑪羽賀-松原
(本塁打)
中越:小林史(4回・ソロ)、斎藤(8回・ソロ)


中越の先発①上村将太投手


4回表、中越の3番・小林史弥選手が左越えソロ本塁打を放つ


中越の2番手として7回途中からマウンドに上がった⑩高井涼投手


8回表、中越の4番・斎藤颯主将が左越えソロ本塁打を放つ


3位表彰を受ける中越・斎藤颯主将

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【ドラフト】飯塚悟史投手 DeNAが7位指名

プロ野球ドラフト会議が23日、東京都内のホテルでおこなわれ、日本文理高校のエースとして今夏の甲子園ベスト4の原動力となった飯塚悟史投手(18)が、横浜DeNAベイスターズから7位指名を受けた。日本文理高校で記者会見した飯塚投手は「やっとプロのスタートラインに立てる。いろんな人から応援される、目標とされる選手になりたい」と喜びの気持ちを語った。

指名後の記者会見で表情を緩ませる飯塚悟史投手 右は大井道夫監督

飯塚悟史投手は上越市出身。右投げ左打ち。186センチ、83キロの堂々とした体格から最速145キロの直球とキレのあるスライダーやフォークボールを操る。高校1年の秋からエースナンバーを付け、2年夏に甲子園に出場し初登板。2年秋に北信越大会で優勝。神宮大会では決勝で1試合2本塁打と打撃でも注目を集め準優勝。今春の選抜甲子園は1回戦で豊川に敗れるも安定した投球を見せ、投手として評価を上げた。今夏の甲子園では全5試合で完投しベスト4に進出。U18日本代表に選ばれた。

新潟県出身のプロ野球選手が誕生するのは去年、楽天から指名を受けた相沢晋投手(巻高校出身・日本製紙石巻)に続き2年連続となる。高校生でドラフト指名されるのは巨人に指名された高橋洸選手以来3年ぶり。日本文理高校出身者でプロ野球ドラフト会議で指名されるのは吉田篤史投手(ヤマハ-元千葉ロッテ等)、本間忠投手(元ヤクルト)、横山龍之介投手(元阪神)、高橋洸選手(巨人)に続き5人目。

◎飯塚悟史投手の記者会見の一問一答◎
Q今の気持ちを
飯塚「自分を選んでもらって、やっとプロのスタートラインに立てるんだと思うと嬉しい」
Qどんな気持ちで待っていた?
飯塚「すごくドキドキした気持ちで、まだかまだかと待っていた。自分を選んでもらえて嬉しい」
Q不安もあった?
飯塚「もしかしたらというのは考えていたが、自分を必要としてもらえて嬉しかった」
Q名前が出てどんなことを考えた?
飯塚「チームがどこであろうと、プロの世界を目指してやってきたのでほっとした」
QDeNAはどんな印象?
飯塚「監督さんをはじめ、すごくいいチームだと思うので、そのチームに自分が必要とされるように頑張っていきたい」
Q戦った選手の名前が出てきたが
「一緒に戦った仲間たちが指名を受けていたので、自分もまだかなという気持ちになった。またプロの舞台で競い合えるかと思うと楽しみ」
Qこの喜びを誰に伝えたい
「お父さん、お母さんにしっかり自分の口から伝えたい」

会見場で息子の姿を見守る父親の飯塚満喜さん(右)、涙ぐむ母親の香さん

Q大井監督に、どんな気持ち?
大井監督「ほっとした。本人と進路について話し合った時から、プロ一本で行きたいと。『おまえの意向に沿って、大学や社会人から誘いがあったが断るぞ』ということで、プロに行きたい思いが通じたということで監督としても嬉しい」
Q7位という順位については?
大井「球団も思惑もある。入れば横一線で1位も7位もない。あとは本人の努力。私はこの子はやれると思っている」

Q飯塚投手に、どんな選手になりたい?
飯塚「いろんな人から応援されて、目標とされる選手になりたい。投手一本でやりたいと思う」
Q大井監督に、アドバイスは?
大井「体力的にまだ体が細い。時間をかけて、私は3年目くらいに出て来てくれればいいと思っている。あと5~6キロ体重も増やしてほしい。必ずやれると思っている」
Q飯塚投手に、意気込みを
飯塚「プロのスタートラインに立ったので、これからも努力して第一線で投げられるように頑張りたい」
Q新潟県の皆さんが応援している。決意を
飯塚「新潟県出身として、いろんな人に夢や希望を与えられるようプロの世界で活躍する姿を見せられれば」
Qどんな投手になりたい?
飯塚「自分が目標とされる選手になりたい」


チームメイトに肩車される


チームメイトと記念撮影

(取材・撮影・文/岡田浩人)