【中学軟式】未来の高校球児が躍動 県新人大会・オンヨネカップが11日から開幕

新潟県中学生新人野球大会「第10回オンヨネカップ」が11日と12日の2日間、長岡市で開催される。中学1、2年生による新人戦で、県内4つの地区大会を勝ち抜いた16校が秋の県チャンピオンをかけて戦う。

この大会で活躍した後、県内の高校球界で活躍する選手も多数出ている。第1回大会でベスト8だった関川中の伊藤直輝投手と若林尚希選手はその後日本文理で甲子園準優勝。第2回大会優勝の堤岡中の東條将樹投手は中越高でエースとして活躍した。今夏の甲子園でベスト4に進出した日本文理の3年生・飯塚悟史投手と鎌倉航選手のバッテリーは直江津中1年の第5回大会で優勝。日本文理2年生の山口尚輝投手は白根北中時代の3年前の第7回大会で優勝している。未来の高校球児の卵が躍動する大会となっている。

大会は2日間の日程でおこなわれ、11日には1回戦と準々決勝がおこなわれる。12日は準決勝と決勝が悠久山球場でおこなわれる。来春の全国大会につながる大会でもあり、優勝校は来月富山県で開催される北信越大会に出場する。

(文/岡田浩人)


【高校野球】北信越大会の組み合わせ決まる 中越×啓新 文理×長野日大 北越×松商

来春選抜甲子園大会の出場選考の参考となる第131回北信越高校野球大会(18日~石川県)の組み合わせ抽選会が10日、石川県金沢市でおこなわれ、出場16校の組み合わせが決まった。新潟県代表の3校、中越、日本文理、北越の1回戦は、中越が啓新(福井3位)、日本文理が長野日大(長野2位)、北越が松商学園(長野1位)と対戦することが決まった。北信越大会は17日に開会式、18日から1回戦がおこなわれる。

<北信越大会組み合わせ>


(取材・文/岡田浩人)


【高校野球】新潟産大附・前川哲投手がプロ志望届を提出 BCL挑戦へ

日本高野連は6日、ホームページ上で公表しているプロ志望届提出者を更新し、新潟産大附高3年の前川哲投手(18)が新たにプロ志望届を提出したと発表した。前川投手は180センチ、80キロの堂々とした体格から140キロ台中盤の直球と切れのある変化球を投げ込む。同校が今春の新潟県大会で20年ぶりとなるベスト4進出の原動力となったエースである。前川投手は取材に対し、「BCリーグのトライアウトに挑戦し、最終的にはNPBを目指したい」と決意を話した。

プロ志望届を提出しBCリーグに挑戦する意向を明らかにした前川哲投手

「自分の好きな“野球”が仕事になる場所が一番いいと考えた」と前川は決断に至った経緯を落ち着いた口調で話し始めた。シード校として優勝候補の一角に挙げられながら今夏の新潟大会では3回戦で敗退。「高校野球で完全燃焼した」と一度は本格的な野球の世界から離れようと考えた。しかし、野球への思いは断ち難かった。

前川の潜在能力を高く評価している松尾一基監督をはじめ周囲も放っておかなかった。「上のレベルで挑戦してみたら」と勧められ、前川も決断した。「もし挑戦してダメだったら悔いなく野球をやめることができると思った」。大学や社会人の誘いもある中、あえて独立リーグのルートインBCリーグを選択した。「独立リーグなら毎日野球のために動くことができる」。9月14日にはハードオフ・エコスタジアムで新潟×信濃の公式戦も観戦。「攻守交代の駆け足が早く、投手陣がまとまっていた」とその印象を話す。11月におこなわれるBCリーグトライアウトに向けて現在は「朝早く学校でトレーニングをしたり、土日を中心に練習で体を動かしている」と準備に余念がない。
140キロ台の直球と切れのある変化球が武器(撮影:ことし5月)

同じくプロ志望届を出した日本文理の飯塚悟史とは中学時代に投げ合い、0-1で敗れた。「雲の上の存在だと思っていた」と言うが、今春ベスト4に進出したことで「少しだけ近づけた気がした」とも話す。飯塚が23日のNPBドラフト会議での指名が有力視される中、前川は「ライバル意識はありません。ただ最終的には自分もNPBを目指したい」と力を込める。「高校で普段の生活面など野球以外でも成長できた」と話す前川。松尾監督は「もっと力を伸ばせてやれたのではという思いもある。1つ上のレベルへ行った時にどれくらい成長できるのか楽しみ」とエールを送る。

11月には最初の関門となるBCリーグトライアウトが待っている。「持ち味であるストレートの威力や変化球の曲がりをアピールしたい。まだ習得できていないこと、野球でわからなかったことがたくさんあるので、BCリーグで身に付けていければ。できれば地元の新潟でプレーしたい」。ことしの新潟県の高校球界を沸かせた剛腕が自らの手で夢への扉を開けようとしている。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【中学軟式】大江山中が初優勝 ジャンボドーム杯

新潟市近郊の中学校による軟式野球大会「ジャンボドームカップ」の決勝トーナメントが、4日と5日に新潟市北区でおこなわれ、新潟市立大江山中学校が初優勝を飾った。準優勝は関屋中学校。

初優勝の大江山中

大会は新潟市江南区のスポーツレジャー施設「ジャンボドーム」が主催。新チームとなった中学1、2年生に実戦経験を積んでもらおうと始められことしで13回目の開催となった。新潟市とその近郊の市や町から過去最多の43チームが参加。8月23日から予選リーグがおこなわれ、勝ち上がった8チームで決勝トーナメントがおこなわれた。

決勝戦では1-1の同点で迎えた7回、大江山中がスクイズで決勝点を挙げ、逃げ切った。

◎決勝トーナメント結果◎
<準々決勝>
宮浦中5-5亀田中(EX1-0で宮浦中が勝利)
大江山中2-0光晴中
曽野木中1-0白根北中
関屋中2-1新津第一中

<準決勝>
大江山中2-1宮浦中
関屋中4-1 曽野木中

<決勝>
大江山中2-1関屋中


大江山中の4番打者⑨古山雄太選手


決勝で完投した関屋中③平野彗太投手


決勝で二番手で登板した大江山中のエース①小林悠新投手


田中一昭社長から優勝旗、優勝カップを手渡される大江山中の選手たち


惜しくも準優勝となった関屋中

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【還暦野球】4日開幕の還暦野球全国大会 新潟から2チームが参加

第30回全日本還暦軟式野球選手権大会が4日から兵庫県姫路市で開幕する。新潟県内からは新潟ライオンズと新潟エージレス野球クラブの2チームが参加。ことし末までに60歳となる選手で構成された全国64チームが日本一の座をかけて争う。


2年ぶり3度目の出場となる新潟ライオンズの選手たち

新潟県チャンピオンの新潟ライオンズは結成6年目の“若い”チームだが、全日本大会出場は3度目(2年ぶり)を数える。36人の部員の平均年齢は66.6歳。普段は新潟市を中心に練習をおこなっている。監督は元西鉄ライオンズ、広島カープで投手として活躍した三輪悟氏(69)で「投打のバランスがとれたチーム」と自チームを評する。「若い時に走るなどの基礎練習を積み重ねてきたことが大事。甲子園球児はいないが、こうやって年齢を重ねても野球をできるのは幸せなこと」と話す。初出場では1回戦を突破、2度目の出場では2回戦を突破した。小舟戸勝幸主将(69)は「全国優勝して三輪監督を胴上げするのが目標」と意気込む。

還暦野球のルールでは塁間は約2メートル短い25メートルで、投手板から本塁までも2メートル短い16.3メートル。ボールは中学生と同じB号を使用する。

3日には開会式がおこなわれた。4日は1回戦がおこなわれる。新潟ライオンズは群馬・高崎高陽クラブと、新潟エージレス野球クラブは東京・杉並スーパーシニアと対戦する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)