【ルートインBCL】新潟で今季初オープン戦 新潟が福島に快勝

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは25日、今季初の地元でのオープン戦を新潟市・ハードオフ・エコスタジアムでおこない、8対0で福島ホープスに勝利した。新潟は4番・平野の3点本塁打で先制し、その後追加点を重ねた。投げては4投手が福島打線を無安打無得点に抑えた。新潟は23日の群馬戦(17対10)に続きオープン戦2連勝。新潟の次のオープン戦は26日(木)13時からハードオフ・エコスタジアムで富山GRNサンダーバーズと対戦する。

4回裏、新潟の4番・平野進也が先制の3点本塁打を放つ

◎オープン戦◎
福島 000 000 000 =0
新潟 000 332 000 =8 (※特別ルールで9回裏を実施)
(バッテリー)
福島:隆史、相澤、トーマス、大井-志衣磨、平泉、笹平
新潟:渡辺(雄)、中西、渡辺(貴)、塚田-平野、沢田
(本塁打)
新潟:平野(4回・3点)

◎戦評◎
新潟が地元での今季初のオープン戦で、開幕戦の相手・福島に大勝した。
新潟は4回、ヒットで出た走者2人を置いて4番・平野が左中間に3点本塁打を放ち先制。5回には2番・野呂、3番・桑田の連続適時打、4番・平野の野手選択で3点を追加した。6回には4番・平野の2点適時打で2点を入れ、ダメを押した。

新潟の投手陣は先発の2年目左腕・渡辺雄(中越高-青山学院大出)が4回を無安打無失点。その後、新人の中西、渡辺貴、新人の塚田と4人の投手リレーで福島打線を無安打無得点に抑えた。

新潟の赤堀元之監督(右)


福島の岩村明憲選手兼任監督(中央)

◇新潟・赤堀元之監督の話◇
「集中して点を取れたのはよかった。足も絡めたし、本塁打も出た。いい形で点が取れた。投手陣も渡辺(雄)はしっかり投げられている。真っ直ぐも変化球も制球がよかった。ただ、まだこれからでもっとよくなるはず。中西も力むと抜けるボールあったが、いい形で投げられているので修正してほしい。渡辺(貴)はまだまだ本来の投球ではない。塚田ももっと球速が出るはず。次の登板まで課題として取り組んでほしい。(福島は開幕戦の相手だが)しっかり抑えられたのはよかった。しかし向こうもしっかり対策してくるはずで、きょうの試合結果でどうこうと意識することはない」


5回裏、新潟・桑田真樹選手が適時打を放ち追加点 桑田選手は3安打

◇3安打の桑田真樹選手の話◇
「詰まった打球が多かったのでもっとしっかり打ちたい。(初安打は)インコースを詰まりながらで中前だったが、ゴロで三遊間か一二塁間だったらベストだった。2安打目(5回裏の左前適時打)は狙い通りで、外の高めにバットを合わせることができた。(結果が出たが)始まったばかりなので、また明日も打てるように頑張りたい」


先発した新潟・渡辺雄大投手 4回を投げ無安打・無失点の投球

◇先発した渡辺雄大投手の話◇
「寒かったので球速より制球、変化球とのコンビネーションを意識した。そういう面ではよかった。(収穫は)右打者にも内角のスライダーが決まっていたので、相手のタイミングをずらすことができた。(先発)上にアピールする意味でも経験を積む意味でも先発をやりたいと思っているので、残りのオープン戦でも監督にアピールしたい」


2番手で登板し2回を投げ無安打・無失点の中西啓太投手(帝塚山大出身)

◇2番手で登板した中西啓太投手の話◇
「キャンプ中のシート打撃があまりよくなかったので、この場でしっかり自分の投球をアピールしようと思っていた。持ち味の制球をしっかりしようというテーマで投げた。(自己採点は)50点。制球にばらつきがあったり、抜ける球も目立ったので、シーズン入るまでに修正したい。(先発した)雄大さんがいい投球をしたので、しっかり抑えたかった。(整備が入る5回終了を挟んだが)そこが自分の課題だったので、きょうはよかった。(139キロが出たが)NPBに行くためにはこの時期にこの球速が出たのはいい目安だが、そこばかり目指すと自分のスタイルが崩れてしまう。いろんな人たちの助言を採り入れて成長できれば」


3番手で登板し1回を無安打・1四球・無失点だった渡辺貴洋投手

◇3番手で登板した渡辺貴洋投手の話◇
「キャンプで課題を持ってやってきたが、100%できているわけではないが、悪いなりに打たせてとることができたのは収穫。(四球後の併殺は)低めで狙い通り。(制球がばらついたが)リリースポイントについて監督と話しをしていて、これから克服できるように練習していきたい。前の2人がいい投球をしたので緊張した。0で抑えたいと思った。どんな使われ方でも自分のパフォーマンスができる準備をしっかりしたい。(今季から投手と野手の二刀流挑戦で)あしたは野手で出られるよう頑張ります」


8、9回を無安打・無失点投球の塚田晃平投手(元広島育成) 両親は糸魚川市出身

◇4番手で試合を締めた塚田晃平投手の話◇
「自己採点は1つ1つのボールはまだ50~60点。相手が打ち損じていたので抑えられたが、制球しきれない部分があった。チームの流れを乗せるためにもノーノーでいきたいと思った。(両親の地元である新潟での初登板で)まだオープン戦だが、これから新潟の野球界に貢献できれば。頑張っていきたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)