長野県で開催中の第132回北信越高校野球大会は8日、長野オリンピックスタジアムで準決勝がおこなわれ、中越(新潟1位)が春のセンバツ優勝校の敦賀気比(福井1位)と対戦、0対9の7回コールドで敗れた。中越は2季連続で北信越ベスト4となった。
センバツ王者の敦賀気比に敗れた中越の選手たち
◎8日の準決勝の試合結果◎
<長野オリンピック>
中越0-9敦賀気比(7回コールド)
中越 000 000 0 =0
気比 312 012 × =9
(バッテリー)
中越:①上村、⑱雪野、⑩高井-②波方
気比:⑱山﨑-②嘉門
◎戦評◎
中越がセンバツ優勝の敦賀気比に挑んだが、3投手が強力打線につかまった。
初回にエース上村が2四球から先制打を許した。その後、満塁から牽制悪送球で2点を追加された。上村は3回に右中間2点ランニング本塁打を許すなど3回途中までで6失点。継投した雪野が1失点、高井が2失点と敦賀気比打線の勢いを止められなかった。
打線は敦賀気比の最速144キロ2年生右腕の山﨑の前に散発5安打、8三振を喫し得点を挙げることができなかった。
中越の先発①上村将太投手
センバツ優勝投手の平沼翔太選手は4番・ライトで出場
中越の2番手で登板した⑱雪野敏和投手
敦賀気比の2年生右腕⑱山﨑颯一郎投手 中越打線は散発の5安打に抑えられた
中越の3番手で登板した⑩高井涼投手
◆中越・本田仁哉監督の話◆
「きょうの勝負は序盤に落ち着いて入りたいと話していて、2~3点差で試合を作りたかったが、それができなかったのが敗因のひとつ。いつも振ってくる球を見逃され、いつも打ち取れる球を拾われてしまった。雪野は上村、高井とは違ったタイプ。楽しみな投手が出てきてくれた。打線には低めの変化球を捨てろと指示したが、ギリギリに投げられた。甘い球は来るからと言っていたが、1球を仕留める力が足りなかった。負けてよしとは言えないが、肌で感じられたのは大きい。それはここまで来ることができたからこその収穫で夏につなげたい」
◆中越・上村将太投手の話◆
「初回の立ち上がりを課題にしていたが、牽制ミスもあって失点してしまった。敦賀気比との対戦を楽しみにしていて、気持ちでは負けないと思っていたが、いつも通りの自分で投げることができなかった。大事な場面で腕を振ることができなかった。(北信越大会を振り返って)悔しい大会になった。自分の足りないところがはっきりわかった。夏に自分も、チームも変わった、成長できたといわれるよう、この悔しさを夏につなげたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)