【BCL】新潟の2選手がドラフト対象に 関東トライアウト

ルートインBCリーグは14日、千葉県柏市のJR東日本野球部グラウンドで来季の入団テストとなる合同トライアウト(関東会場)の1次テストをおこなった。エントリーした約110人が50メートル走や遠投、投球・打撃テストなどに挑み、47人が15日におこなわれる実戦形式の2次テストに進んだ。新潟県からは高校生2人を含む6人が受験し、2人が2次テストに進んだ。22日には関西でもトライアウトがおこなわれる。2次テストに進んだ選手が28日におこなわれるBCLドラフト会議の指名対象者となる。

合同トライアウトで50メートル走に挑む受験者

1次テストは50メートル走に始まり、遠投、守備テストをグラウンドでおこなった。雨脚が強くなったため、投手のブルペン投球テストと野手の打撃テストは室内練習場で実施した。

新潟県関係では高校3年生2人、専門学校生1人、社会人3人が受験。2次テストに高校生1人と社会人1人が進んだ。2次テストに進んだのは上越高校3年の古澤敦也選手(18)と、昨夏甲子園ベスト4メンバーで日本文理高校出身の片岡優斗選手(19)。

古澤選手は今春県大会でベスト4入りした上越高校の中軸として活躍した右投げ左打ちの外野手。183センチと長身。「小学生の頃、新潟アルビレックスBCの試合に参加して、この舞台から目標のNPBを目指したいと思ってきた。打撃をアピールしたい」と話した。

上越高校3年の古澤敦也選手 打撃テストでは左打席から力強い打球を飛ばした

片岡優斗選手は昨夏甲子園でベスト4に進んだ日本文理高校で5番・一塁手を務めた。右投げ右打ちのパワーヒッターで、高校卒業後は会社員として働きながら、新潟市のクラブチームに所属し硬式野球を続けてきた。「高いレベルに挑戦したかった。もっと野球に打ち込みたい」とBCリーグ受験を決意。打撃テストでフルスイングを披露した。

日本文理高校出身の片岡優斗選手 パワフルなスイングを披露した

2次テストに進んだ2人は28日に東京でおこなわれるドラフト会議の指名対象者となる。そこで指名されれば合格となり、BCリーグの選手として新たな一歩を踏み出すことになる。BCリーグのドラフト会議では出身選手を地元球団が優先的に指名できる「地元枠」がある。新潟アルビレックスBCの編成担当者は「野手は重要な補強ポイント」と話していて、2次テストの出来次第では2人が地元・新潟でBCリーガーとしてプレーする可能性が出てきた。

15日の2次テストは実戦形式でおこなわれる。22日には関西でもトライアウトがおこなわれる。BCリーグドラフト会議は28日午後から東京都内でおこなわれ、会議の模様はインターネットで生配信される予定。

(取材・撮影・文/岡田浩人)