第98回全国高校野球選手権新潟大会が8日に開幕。参加86チームが1枚の甲子園切符をかけて熱い戦いを繰り広げる。特に3年生にとっては最後の夏・・・それぞれが特別な思いを持ち、この夏を迎える。
「このままだと今年の夏の大会に出場できなくなる」
上越市にある有恒の高岡禎監督(42)は今年4月、岡田壮太主将(3年)を呼んでそう告げた。有恒の野球部員数は3年生が2人、2年生が2人、マネージャーが2人。春の県大会は部員不足に悩む他の2校と連合チームを組んで試合に出場した。しかしその連合相手のチームが夏の大会では1校は単独出場できる見込みとなり、もう1校は出場をあきらめるというのだ。
監督の言葉を聞いた岡田主将は焦った。
「なんとかしなければ自分たちの高校野球が終わってしまう・・・」
岡田壮太主将(前列中央)と有恒メンバー 5年ぶりの夏の単独出場で勝利を目指す 続きを読む