【NPB・イベント】ヤクルト館山投手が燕市で野球教室

東京ヤクルトスワローズの館山昌平投手(34)が24日、燕市を訪れ、市内の体育施設で小学生への野球教室を開いた。わかりやすい言葉で優しく小学生に指導した館山投手は「将来、この中からプロ野球選手が生まれて、僕と対戦してほしい」とエールを送った。

基本動作を優しい言葉で説明する館山昌平投手

燕市とヤクルトスワローズは「つばめ」という名前が縁で5年前から交流を続け、主催試合のヒーロー賞に金属洋食器を提供したり、野球大会「スワローズカップ」を開催してきた。今回は球団を通して依頼したところ、館山投手が快諾した。

館山投手は神奈川県出身で、日大藤沢高、日本大を経て、2002年のドラフトで3位指名を受けヤクルトに入団。2009年には最多勝を獲得している。3度の靭帯再生手術を受けながらも昨季復活し。「カムバック賞」を受賞する活躍を見せ、ヤクルトのリーグ優勝に貢献した。

燕市内の13チーム、約120人が参加した

野球教室には市内の学童野球の13チームから約120人が参加した。体育館の外は大雪で、2日前までハワイで自主トレをおこなってきた館山投手は「人生で初めてこんな大雪を見た」と驚いた様子。「手術の後のリハビリ中だった2年前に燕市に来た時に、みんなが野球に打ち込んでいる姿に励まされて復帰できた。その恩返しがしたくて来た」と話した。館山投手は子どもたちと一緒に体育館を走りウォーミングアップ。その後、ケガ予防のためのストレッチの仕方を教えながら、「ストレッチは練習の1つ」とその大切さを説いた。その後、キャッチボールなど基本的な動作についてプロの視点からアドバイスを送った。

子どもたちと一緒にランニングをする館山投手

「靴ひもは上から下へと通すとひもが緩まない」「プロ野球選手はグローブを自分の手のように大事にしている」「キャッチボールではボールは相手よりも高く投げず、必ず低いボールを投げること」「キャッチボールは体を動かして捕ること」「キャッチボールの時から9分割のストライクゾーンを意識しながら投げるとコントロールがよくなる。プロは81分割で投げている」など、わかりやすい言葉で具体的に指導。周囲にいた指導者も熱心にメモを取っていた。

冷え込む体育館の中で熱い指導がおこなわれた

館山投手は「楽天の安楽(智大)投手は小学生の時に野球教室で指導したことがある選手。そういう選手と去年二軍で対戦した。君たちの中からプロ野球選手が生まれて、将来僕と対戦するかもしれないので、頑張ってほしい」とエールを送った。

小池野球スポーツ少年団の主将で小池小5年生の袖山稜真さん(11)は「館山投手は体が大きく、指で三角を作ってボールを握ることという教えがためになった。将来はプロ野球選手になりたい」と目を輝かせた。館山投手は26日は燕市内の小学校で講演をおこなう予定。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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