【NPB】笠原は中日が4位指名 池田は巨人が4位指名 アルビ高井は巨人が育成指名

NPB(日本野球機構)のプロ野球ドラフト会議が20日、東京都内でおこなわれ、新潟医療福祉大の笠原祥太郎投手(21歳・新津高)が中日から4位指名を受けた。新潟県内の大学からドラフト指名を受けるのは笠原投手が初めて。また社会人野球のヤマハ・池田駿投手(23歳・新潟明訓高出身-専修大)が巨人から4位指名を受けた。育成ドラフトでは新潟アルビレックスBCの高井俊投手(21歳・見附市出身・東北高)が巨人から育成1位指名を受けた。新潟アルビレックスBCからの育成ドラフト指名は5年ぶり。新潟県関係では3人が指名を受けた。

チームメイトに肩車で祝福される新潟医療福祉大・笠原祥太郎投手

笠原投手は新潟市秋葉区の出身の左腕。新津高では3年夏の新潟大会2回戦負けの投手だったが、新潟医療福祉大の硬式野球部1期生として入学すると飛躍的に球速が伸び、同大が関甲新学生野球に1部昇格する立役者となった。去年秋の1部リーグ戦では73奪三振のリーグ記録を樹立。今年春のリーグ戦では6戦全勝でベストナインに選ばれた。最速147キロの直球で押すタイプで、打者の手元で変化するチェンジアップやカットボールで空振りを奪えるのが武器となっている。
中日から4位指名を受けた新潟医療福祉大・笠原祥太郎投手(新津高出身)

指名を受けた後、佐藤和也監督らとともに記者会見した笠原投手は「とてもうれしい。(指名を聞いた時は)まさかという気持ちだった。秋のリーグ戦で思うような結果が出せず、不安もあった。4位に選ばれたのはうれしく思う。1期生として(関甲新)3部から始まり、着実に力をつけてここまで来ることができた。1期生として名を汚さないよう地道に力をつけながらやっていきたい」と意気込みを話した。中日の印象については「最近は小笠原(慎之介)投手など若い選手を試合で使う印象」と話し、「自分の武器はストレート。そこをどんどん磨いて、見てもらいたい」と意気込みを話した。対戦したい打者として「2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人選手」と名前を挙げた。

佐藤和也監督は「4年前に笠原くんをはじめ29人で始めた野球部からプロ野球選手が生まれたことはうれしい。寒い冬の厳しい新潟でも大学野球がやれるんだと全国に示してくれた。大きく羽ばたいてほしい」と愛弟子のドラフト指名を喜んだ。特に笠原投手の持ち味については「左投手独特の角度のある球、空振りを取れる高めの球がどんどん磨かれて、学年が上がるに従いいい投球ができるようになった。まだまだ伸びしろがある選手。小さくまとまらず、大きく育ってほしいし、そうできる選手」と期待を寄せた。

左から佐藤敏郎部長、笠原投手、佐藤和也監督



巨人から4位指名を受けたヤマハ・池田駿投手(新潟明訓高出身)

巨人から4位指名を受けたヤマハの池田駿投手(23)は出雲崎町出身。新潟明訓高3年生だった2010年夏にエースとして甲子園に出場し、ベスト8進出を果たした。高校卒業後は専修大を経て、昨春静岡県の社会人野球の強豪ヤマハに入社。140キロ台後半の直球とスライダーを武器に、今夏は都市対抗野球大会に出場するなど左のエースに成長していた。


巨人から育成1位指名を受けた新潟アルビレックスBC・高井俊投手(見附市出身)

また巨人から育成1位指名を受けた新潟アルビレックスBCの高井俊(すぐる)投手は見附市出身。宮城・東北高では3年夏にエース番号の1番を背負うも、卒業後は一度は野球から離れた。悠久山栄養調理専門学校に通うが、友人に誘われ軟式野球の国体予選に出場し、146キロをマーク。2014年11月に受験したBCリーグトライアウトで受験者最速の141キロをマークし、その後新潟に入団。2年目の今季途中から抑えを任された。元メジャーリーガーの野茂英雄さんのフォームとして知られるトルネード投法を武器に、今季は最速152キロをマークした。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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