ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCで今季から指揮を執る加藤博人監督(47)が15日、長岡市の室内練習場を訪れ、選手たちと初めて対面し、自主トレ―ニングの様子を視察した。加藤監督は「まずは選手の顔と名前を覚えなければ」と話し、選手の動きをチェックしていた。
初めて選手と対面した加藤博人監督(左から2人目)
室内練習場に着いた加藤監督は自主トレに参加している選手1人1人から名前と守備位置など自己紹介を受けた。その後、キャッチボールやブルペン投球、ノックなどで体を動かす選手の動きをネット越しに見守った。特にエース・中西啓太投手や先発の柱として期待される田村勇磨投手(日本文理高出身)、若手の成長株・前川哲投手(新潟産大附高出身)の動きを見ながら、早速アドバイスを送っていた。
室内練習場は長岡市内の中学生硬式チームが普段使用している場所を日中借りている。加藤監督は「独立リーグは練習場を確保するのが大変。これだけの室内を平日に貸してもらえるのはありがたいこと」と話し、選手の印象については「体が大きいと思った。投手もいい球を投げていて順調に来ていると感じた。野手もティーを見たが鋭い打球を打っていた。これからが楽しみ」と期待を寄せた。
エースの中西啓太投手(左)のキャッチボールを見る加藤監督(左から2人目)
中西啓太投手は「熱心な方だと感じた。投手出身の監督は自分にとってプラス。わからないことがあればとことん聞いていきたい」と感想を話した。オフにフォーム改造に取り組んだ中西投手は「このままではダメだと感じ、ゼロからスタートした。5メートルくらいの短い距離からキャッチボールを始め、ようやくブルペンで投げられるようになった。速くて強い球を投げたい。それができないと上に行けない」と今季に懸ける意気込みを示した。
加藤監督も「去年の成績よりよくなりたいという思いがあり、フォームを変えようとしている向上心はいいこと」と中西投手にエールを送った。
全体練習(キャンプ)は3月15日から。自主トレ期間中、加藤監督は時間の許す限り「練習を見たい」と話していた。
(取材・撮影・文/岡田浩人)