中学硬式のリトルシニア日本選手権・信越大会(夏季大会)は2日、新発田市五十公野球場などで準決勝と決勝が行われ、新津五泉村松(NGM)シニアが初優勝。柏崎シニアが準優勝で新潟県勢が1位、2位を占めた。両チームは8月2日から神宮球場などで開催される日本選手権に出場する。
チーム創設24年目で悲願の夏季大会初優勝を飾った新津五泉村松シニア
◎2日の決勝戦の試合結果◎
<五十公野>
新津五泉村松5-3柏崎
柏 崎 000 100 2 =3
NGM 100 310 × =5
→新津五泉村松、柏崎ともに3年ぶりの日本選手権出場
(バッテリ)
柏 崎:①和田、⑩品田、⑨佐藤-②畠山
NGM:①高岡-②吉田
1回裏、新津五泉村松が吉田健人(村松桜中3年)の左越え適時二塁打で先制
4回裏、新津五泉村松が荒木駿平(新津第一中3年)の右前適時打で勝ち越し
7回表、柏崎は品田彩人(柏崎松浜中3年)の右前適時打で1点を返す 最終回に粘りを見せた
完投で優勝を決めた新津五泉村松の高岡蓮(中央・村松桜中3年)
◇夏は初優勝の新津五泉村松シニア・土田利史監督の話◇
「ここまで24年かかった。いいところで(安打が)出てくれた。バントの場面でもあえて打たせたのが勝因。1点1点というよりも、繋ぐ、打つ、ということに徹することができたので点数が取れた。今年は誰が四番かわからない感じで、どこからでも得点できる組み合わせができた。とにかくバットを振りこみをさせてきた。1日最低500。あとは投手が(準決勝で投げた)右(斎藤現起)と左(高岡蓮)が最少失点で抑えてくれた。全国大会では日本一を真面目に狙っている。どこまでやれるか勝負」
◇新津五泉村松シニア・渡邊一輝主将の話◇
「歴代の先輩を越えることができてとても嬉しい。バットをたくさん振って、どこからでも点を取れる練習をしてきた。全国大会では強いチームがたくさんいる。一戦必勝で1つずつ勝って、全国制覇を目指したい」
◇先制打の新津五泉村松シニア・吉田健人選手の話◇
「(初回は)三番が気持ちで繋いでくれたのでここで返さなければと思った。(捕手として)去年は直球が多かったので、きょうは変化球主体で投手の状態に合わせた。(日本選手権へは)四番として、走者がいない時も自分から出てチャンスを作る気持ちと、走者がいる時は絶対に返す。守備では投手をうまくリードして全国で勝ちたい」
◇決勝で完投した新津五泉村松シニア・高岡蓮投手の話◇
「(決勝は)体が重かった。持ち味は制球なので制球で抑えられればと思っていた。7回は少し気が抜けた。(日本選手権は)少し打たれても最少失点に抑えられれば、(打線が)打ってくれると思うのでそれを信じて頑張りたい。(出身チームの村松中央スポーツ少年団が全国大会出場を決めて)後輩よりは先に負けられない」
◆準優勝の柏崎シニア・松谷朋也監督代行の話◆
「きょうは投手を細切れで、全員野球でやろうと思った。(大会を通じて)3年生がここぞの時に打ってくれた。2年生もいい形で仕事をしてくれる選手がいて、来年も楽しみ。(3年ぶりの日本選手権出場で)今までは柏崎シニアはベスト16が最高成績なので、ベスト8以上を目標に行きたい」
◆柏崎シニア・畠山祐輝主将の話◆
「(秋の)新人戦に負けてから、ずっとこの全国の神宮を目指してやってきた。全国に行けるのはよかったが、優勝できずまだ力がないと感じた。(決勝は)粘りの柏崎を見せることができた。最後まで諦めないという点ではよかった。あと1か月で大会でダメだったところを修正して、ベスト8以上を目指して頑張りたい」
優勝した新津五泉村松シニア 3年ぶりに日本選手権の舞台に立つ
惜しくも準優勝となった柏崎シニア 3年ぶりに日本選手権に出場する
◎2日の準決勝の結果◎
<鳥屋野>
新津五泉村松8-0長野南(5回コールド)
NGM 100 34 =8
長野南 000 00 =0
<五十公野>
柏崎10-1上田南(6回コールド)
柏 崎 015 013 =10
上田南 100 000 =1
※以下、新潟県勢の試合結果
◎6月17日の1回戦の結果◎
長岡東6-2飯田
佐久7-0秋葉阿賀野
伊北4-1長岡
三条11-8須坂
◎6月18日の2回戦の結果◎
安曇野南5-1新発田
新潟西8-0小布施
上田南10-1長岡東
新潟7-1塩尻
柏崎2-0中野
新潟江南2-1北安南
長野南4-1上越
新潟北5-1飯山
新津五泉村松5-1岡谷
三条7-0駒ヶ根
◎6月25日の3回戦の結果◎
上田南4-3新潟西
新潟6-1松本南
柏崎7-3佐久
新潟江南5-3坂城千曲
諏訪6-1新潟北
新津五泉村松8-0三条
◎6月25日の準々決勝の結果◎
柏崎4-3新潟
長野南4-2新潟江南
新津五泉村松3-0諏訪
(取材・撮影・文/岡田浩人)