来春大阪で開催される全国選抜大会出場を懸けた「第18回リトルシニア新人新潟大会」は9日、村上市の荒川球場で決勝戦が行われ、終盤に逆転した長岡シニアが3対2で三条・新潟北シニアをくだして優勝した。両チームは今月、長野県で開催される信越順位決定大会に出場することが決まった。優勝した長岡シニアは1~3位決定戦、準優勝の三条・新潟北シニアは4~6位決定戦に出場するが、例年信越ブロックの選抜出場枠は4のため、長岡シニアは選抜大会出場へ大きく前進した。三条・新潟北シニアは順位決定戦で4枠目を狙うことになる。
逆転勝ちで優勝を決め、喜ぶ長岡シニアのナイン
◎9日の試合結果◎
<決勝戦>
長岡3-2三条・新潟北
三・北 000 200 0 =2
長 岡 000 012 × =3
(バッテリー)
三・北:川崎、谷澤ー渋谷
長 岡:大矢、安達-加藤
三条・新潟北の先発⑤川崎礼智(三条大﨑中2年)
4回表、三条・新潟北は1死3塁から三番・谷澤駿(葛塚中2年)の右飛失策で、
二塁打で出塁した高橋佑季(大形中2年)が生還し先制
4回表、三条・新潟北は青柳駿斗(加茂中2年)の中前適時打でさらに1点を追加
長岡は5回裏、1死3塁から代打・阿部太一朗(長岡東中2年)の内野ゴロの間に1点返す
長岡は6回裏、代打・外山恵大(関原中2年)の右中間二塁打で同点に追いつき、
さらに大矢虎之介の右前適時打(写真上)で外山が生還し逆転(写真下)
5回以降、0に抑えた長岡⑪安達斗空 優勝の瞬間、喜びを爆発させた
◇長岡シニア・西山昇監督の話◇
「競ったゲームが今までなかったので、いい勉強をさせてもらった。(代打の外山は)準決勝でケガをしていたが、(6回の)あの場面はお前しかいないと送り出した。よく打った。投手でリズムを作って、打撃にいかしていくというチーム。(継投は)先発の大矢がよく投げていたので、あそこしかないと思った。2点差でもあと4回あるからと選手に言い聞かせた。(選抜大会へ前進したが)とにかく一戦一戦。あと半年あるのでチームを仕上げて頑張りたい」
◇長岡シニア・加藤麗桜主将の話◇
「すごくうれしい。序盤に点を取られたが、後半からベンチの雰囲気もよくなり、全員で繋いで点を取ることができよかった。みんなが協力して、全員気を抜かずに最後までできた。全員でベンチから大きい声を出して、相手にプレッシャーをかけることと打撃が特徴のチーム。(信越の順位決定戦は)きょうのような雰囲気で声を出し、相手に気持ちで負けず、信越で1位を取ってきたい」
◇同点の右中間二塁打を放った長岡シニア・外山恵大選手の話◇
「準決勝で走塁で左太もも裏の肉離れを起こしてしまった。(6回は)代打で行くぞと言われて、打てる気しかしなかった。真っすぐを狙って、変化球を捨てていた中、真っすぐが来た。打った瞬間に越えたと思った。(信越順位決定戦では)相手は長野の1位。そのチームに勝てれば全国でも勝てると思うので頑張りたい」
◇逆転打の長岡シニア・大矢虎之介選手の話◇
「(先発投手としては)立ち上がりはよかったが、途中で打たれ始めた。自分の甘さが出た。長野の大会では修正したい。(その分6回の打席は)燃えた。チャンスで1本のヒットを打てるようにと思ってきた。打ったのは真ん中高めの直球。(信越順位決定戦では)投手として仲間を信じて、捕手に向かって投げること、打者としてチャンスで1本打ちたい」
◆三条・新潟北シニア・松平和浩監督(三条)の話◆
「8月から連合として一緒になって、いいチームになってきた。練習は(燕市の)分水でやっている。両チームの3年生が練習を手伝ってくれて、紅白戦をやってくれたり、力を貸してくれている。(ナイスゲームだったが)ウチはこれしかパターンがない。結果はこうなったが、子どもたちは頑張ってくれた。(継投は)何があってもあの継投。4回と3回、3回と4回・・・そういう戦い方をしてきた。(長岡シニアを相手に)金星をあげるにはこの僅差のゲームしかないと思っていた。(信越順位位決定戦は)2試合勝って、連合チームで何とか全国の舞台に行きたい」
◆三条・新潟北シニア・関山柊汰主将(三条)の話◆
「NGMや長岡という強いチームに、練習試合では負けていたが、ここまでやることができて凄く楽しかった。信越の順位決定戦では絶対に勝ちたい。一緒に練習できるのは数少ないが、一日の練習を大事にしたい」
◆新潟北シニア・高橋佑季主将の話◆
「ここで負けた悔しさをどうにか信越の大会で勝って、全国出場を決めて晴らしたい」
連合チームながらチームワークで準優勝に輝いた三条・新潟北シニア
(取材・撮影・文/岡田浩人)