【社会人軟式】アルプス電気が3年ぶり7回目の出場 中部日本都市対抗軟式大会

中部地区の社会人チームの軟式野球大会である「第62回中部日本都市対抗軟式野球大会」が11日に愛知県名古屋市で開幕する。新潟、長野、富山、石川、福井、愛知、岐阜、三重、静岡、滋賀の10県の代表13チームが頂点を目指す。新潟県からはアルプス電気野球クラブ(長岡市)が3年ぶり7回目の出場を果たした。5年ぶりの同大会勝利を懸け、11日の1回戦で滋賀県代表のタカタ(彦根市)と対戦する。

3年ぶり7回目の中部日本大会出場を果たしたアルプス電気野球クラブ

アルプス電気は長岡市を本拠地として活動する社会人の軟式野球チーム。アルプス電気の社員で構成され、中越高校、長岡工業高校、長岡高校、加茂暁星高校などの野球部を経験した選手が所属している。9月に行なわれた県大会決勝で柏崎市役所を破り優勝。3年ぶり7回目の中部日本大会出場を決めた。

1996年夏の甲子園出場経験のある高橋悦史監督(39歳・中越高)は「若手とベテランが融合し、いいチームになってきた。この大会に照準を合わせてきた」と意気込む。選手は平日は週2回、仕事が終わった後の午後6時30分から9時30分まで全体練習を行い、日曜日には他県での練習試合などで調整。夜勤もあるため、なかなか全員が揃うことは難しいが、ノックなど実戦的な練習などに力を入れ、大会に合わせてきた。会社脇に夜間照明付きの専用グラウンドがあり、「環境的には申し分ない。それだけに結果で恩返ししたい」と高橋監督は話す。

投手も兼任する高橋悦史監督(中越高)


捕手で五番を打つ小林貴明(加茂暁星高)

攻撃陣は三番・主将の生田和之(中越高)、四番・内藤宏之(長岡工高)、五番・小林貴明(加茂暁星高)の中軸の調子が上がっている。先制点を取る展開に持ち込みたい。生田主将は「まずは楽しんでやること。楽しくやることができれば自分たちのプレーができる。シーズン初めからこの大会を目指してきたので、まずは1勝したい」と力を込める。

アルプス電気は5年前に出場した際、滋賀県代表に勝利している。「それ以来、新潟県代表の勝利がないので、何とか県代表として1勝したい。勝てば2回戦で今年の愛媛国体と天皇賜杯の2冠を制した和合病院(愛知)と対戦できる。ぜひ挑戦したい」と高橋監督。5年ぶりの県勢勝利に向け、一丸となって戦う。

5年ぶりの勝利を目指すアルプス電気野球クラブ

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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