【高校野球】長岡大手が県推薦校に センバツ21世紀枠

新潟県高野連は14日、「第90回記念選抜高校野球大会」(来年3月23日開幕・甲子園球場)の21世紀枠の新潟県推薦校に長岡大手高校を推薦すると発表した。長岡大手は今秋の県大会でベスト8に進出。文武両道や上位進出を繰り返す近年の成績、そして野球部員が校内で果たす役割などが評価された。今後は11月20日に学校で表彰が行われ、12月15日に北信越地区5県の各候補校の中から地区代表が1校に絞られる。来年1月26日に開かれる選考委員会で全国9地区代表から3校が21世紀枠に選出される。

21世紀枠の新潟県推薦校に選ばれた長岡大手 今秋は県大会ベスト8に進出

長岡大手の推薦は、新潟県高野連が開催した21世紀枠県選考委員会で満場一致で決定した。推薦理由として以下の3点を挙げている。

①学業と部活動の両立…「1903年創立、今年で115年を迎える県内屈指の伝統校である。普通科と県内唯一である家政科からなり、人間として誇り高く美しい生き方・在り方を探求する、“済美の精神”を校訓としている。普通科では約8割の生徒が大学に進学し、国公立大学にも1/4が進学する一方、16の運動部、15の文化部(同好会含む)があり、複数の部が全国大会に出場するなど、真の文武両道を目指した教育が行われている。野球部も時間を有効に使いながら熱心に練習に励む一方、国公立大学への進学を果たすなど、文武両道を実践している」

②最近の主な大会成績…「2014年に同校OBである鈴木監督が赴任以来、短時間で効率的な練習を行いながら着々と力をつけ、3年目となる2016年春の県大会でベスト4に進出すると、夏には4回戦で日本文理を破りベスト8、秋にもベスト8に進出した。今年度も春、秋とベスト8に進出するなど、ここ2年間でベスト4に1回、ベスト8に4回進出。近年の活躍にはめざましいものがある」

③校内の野球部員の活動…「毎年1月のセンター試験前日には、野球部員が中心となって受験生にエールを送り、受験生にとって大きな励みとなっている。また県総体等の壮行会では、野球部員が応援団となり、全校生徒をまとめ上げ、出場選手たちを励ましている。文武両道を掲げる同校において、様々な場面で野球部員が率先して生徒たちを応援する姿は、全校生徒に大変良い影響を与えている」

受験する3年生にエールを送るため野球部員が作った雪だるま(長岡大手高校提供)

長岡大手は春夏通じて甲子園出場はない。21世紀枠の県推薦校に選ばれるのも初めて。今後は12月15日に北信越地区5県の各候補校の中から地区代表が1校に絞られる。その後、来年1月26日に開かれる選考委員会で全国9地区代表から3校が21世紀枠に選出される。

なお、新潟県高野連は選抜大会の一般選考枠の出場候補推薦校として、日本文理、中越、北越の秋の北信越大会に出場した3校を推薦した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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