【高校野球】佐渡・菊地大稀 桐蔭横浜大へ「大学ナンバーワン投手になりプロ入りを」

今年、県内の高校球界で注目を集めた佐渡高校3年・菊地大稀投手(18)が神奈川大学野球連盟1部の桐蔭横浜大学に進学することが決まった。プロ志望届を提出したが、10月26日のNPBドラフト会議では指名はなく、大学進学を表明。今月9日に合格となった。このほど新潟野球ドットコムの取材に応じた菊地投手は「大学ナンバーワン投手になり、4年後に上位でプロ入りを目指す」と意気込みを語った。

神奈川の強豪・桐蔭横浜大に進学が決まった菊地大稀 4年後のプロ入りを目指す

菊地は185センチ、80キロの右の本格派。最速145キロの直球とカーブ、スライダーなどの変化球を武器に、今春の県大会3回戦では北越を完封するなど活躍。夏の大会前に右太ももの肉離れを起こし、今夏の新潟大会では初戦で敗れたものの、プロスカウトが注目する投手だった。9月にプロ志望届を提出し、ドラフト指名を待ったが、指名はなく、大学進学を表明していた。

菊地は取材に対し、「ドラフト後は悔しかったが、自分の実力のなさで選ばれなかった。もう気持ちを切り替え、4年後にドラフト上位で指名されるよう、これから4年間練習していく」と大学での飛躍を誓っている。自らの課題について体力面を挙げ、「まずは体づくりから。全てのボールの質を上げ、球速も伸ばしたい」と意欲を示す。

今秋のドラフト会議でソフトバンクから4位指名を受けた国士舘大・椎野新(村上桜ヶ丘高出身)にも刺激を受けた。椎野も菊地と同じく、高校時代にプロ志望届を提出したものの指名されなかった。その後、大学で成長し、プロ入りを果たした。菊地は「大学でしっかり努力すればプロになれると椎野さんが教えてくれた。自分も同じ立場。大学で頑張る糧にしたい」と話す。

菊地を指導した佐渡高校・宮木洋介監督は「まずはケガをしないこと。やることはプロでも大学でも変わらない。まずは体づくりから。小さくまとまらないでほしい」とエールを送る。

菊地が進学する桐蔭横浜大の野球部は2006年創部で、2012年秋の明治神宮大会で優勝するなど強豪として知られる。大学を見学した菊地は「練習の雰囲気もよく、チーム全体で日本一を目指していることを感じた」と進学を希望した理由を説明する。「最大の目標はプロ。大学ナンバーワン投手になることと、大学日本一を目標に練習に励みたい」と力を込める菊地。間もなく始まる2018年…心も新たに、〝佐渡出身者として初のプロ入り〟を目指す。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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