第138回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)が28日に開幕し、県内6球場で1回戦15試合が行われた。鳥屋野球場の第1試合では東京学館新潟が逆転で新潟南をくだした。悠久山球場の第3試合では塩沢商工が延長10回サヨナラ勝ちで小千谷に競り勝った。29日は6球場で2回戦16試合が予定されている。
鳥屋野①
7回表、東京学館新潟の梅澤伸主将(3年)が2点適時打を放ち逆転
◎28日の1回戦の試合結果◎
<鳥屋野>
①東京学館新潟5-3新潟南
学 館 000 010 400 =5
新潟南 002 000 010 =3
(バッテリー)
学 館:寺田、田村-小林
新潟南:上野-目黒
(二塁打)
学 館:梅澤(3回)
新潟南:坂上(1回)、上野(2回)、岩渕(4回)
(三塁打)
学 館:小林(7回)
東京学館新潟の先発①寺田仁 6回2失点と粘りの投球を見せた
◇東京学館新潟・長谷和昭監督の話◇
「新潟南の上野くんがいい投手で序盤打ちあぐねた。直球を待っている時に変化球で来たり、変化球待ちの時に直球で来たりという感じだったが、7回は甘い球を見逃さず打者が普段の力を出してくれた。(逆転打の梅澤は)主将で何とかしてくれる選手で九番打者だが上位に繋げられる打者。(小林の2点三塁打での)追加点の2点も大きかった。(冬は)野手は打撃強化、自分たちで上手くなるために取り組むこと、考える意識を徹底的にやってきた。このブロックはいい投手が揃っている。野手がいい投手を打ち崩して勝つという春にしたい。(次は秋に敗れた新潟明訓戦だが)公式戦の中で普通のことが普通にできる力をつけていかないとと話している」
◇7回に逆転打を放った東京学館新潟・梅澤伸主将の話◇
「新潟南の投手はいい投手と聞いていた。どうにか打って勝つことができてよかった。(7回は)普段から監督からは『結果を出せる人間にならなければいけない』と言われていた。秋は1本が出ず負けた。そこで1本出して勝たなければとやってきた。(打ったのは)直球。低めの変化球を捨てて、真ん中に絞ってやっていこうと話していた。(次戦は新潟明訓戦だが)この一冬、明訓を倒すためにやってきた。リベンジしたい」
②新発田中央3-1佐渡総合
佐渡総合 000 001 000 =1
新発中央 002 001 00× =3
(バッテリー)
佐渡総合:中村、佐藤匠-伊澤
新発中央:本間、熊倉-高橋
(二塁打)
佐渡総合:松本(1回)
新発中央:渡辺詢(3回)
佐渡総合の先発③中村優磨
新発田中央①本間圭哉(2年) 6回を投げ6安打、8奪三振、1失点の好投
◇新発田中央・円山宏大監督の話◇
「本間は初めての公式戦登板でよく投げてくれた。去年6月に腰の故障で夏は投げることができなかった。1巡目は直球中心で、2巡目からら変化球の外の出し入れを使い始めて抑えてくれた。(6回1失点で)ウチにしては収獲。佐渡総合さんとは4月上旬に練習試合をしていて、その時は点差を離して勝つことができたが、きょうはほとんど変化球を投げられ前半苦しかった。打撃には力を入れているのでもう少し早い段階で点数が欲しかった。(次戦は秋に敗れている新潟西戦で)浅野くんに4安打完封されている。組み合わせ決まった時点で速い球への対策はしてきている。何とかリベンジできるように頑張りたい」
◇新発田中央・本間圭哉投手の話◇
「先発は前日に言われた。緊張はしなかった。立ち上がりが悪いのでしっかり初球を入れることを意識して投げた。三振は狙って取った。真っすぐがよかった。(空振りを取った変化球は)チェンジアップ。入学後に覚えた。去年は夏の大会前に腰をケガして、秋はベンチ入りしたが登板することができなかった。(冬は)球速を上げることを意識し、変化球を増やした。タテのスライダーを覚えた。シャドウピッチングを繰り返し、直球が手元で伸びるようになった。(次戦は新潟西戦で)先発で投げてしっかり抑えられるようにしたい。投手戦で負けないようにしたい」
<五十公野>
①新潟青陵12-5中条(7回コールド)
中条 000 230 0 =5
青陵 410 520 × =12
(バッテリー)
中条:渡辺-羽田野
青陵:常田、坂井、常田、平井-千原
(二塁打)
中条:野澤怜(5回)
青陵:山田駿(4回)、平井(4回)、千原(4回)
(三塁打)
中条:花野(4回)
青陵:常田(1回)
②新発田商6-2新潟向陽
新発田商 101 004 000 =6
新潟向陽 000 002 000 =2
(バッテリー)
新発田商:小林駿、小林慧-石井
新潟向陽:和澄、阿部、佐藤大-大滝
(二塁打)
新発田商:廣川雄(5回)
新潟向陽:佐藤匠(6回)、佐藤大(9回)
③開志学園12-2豊栄(6回コールド)
豊栄 000 200 =2
開志 222 033 =12
(バッテリー)
豊栄:木村-金井
開志:川端、菅原-西川
(二塁打)
開志:植松(1回)、西川(5回)
(三塁打)
開志:植松(2回)、前田(2回)、星野(5回)
(本塁打)
開志:藤原(6回・2ランR)
<五泉>
①佐渡8-4白根
佐渡 000 030 041 =8
白根 001 011 100 =4
(バッテリー)
佐渡:笠井賢-小崎
白根:有沢、鏡-衛藤
(二塁打)
佐渡:野﨑(8回)
白根:関根(6回)
(三塁打)
佐渡:笠井賢(5回)
②新津南12-1敬和学園(5回コールド)
敬 和 001 00 =1
新津南 0012 0 × =12
(バッテリー)
敬 和:滝澤、小林、竹部-渡邊
新津南:佐藤、内山、向井-熊倉
(二塁打)
敬 和:竹部(3回)
新津南:窪田(2回)、小林(3回)、高橋(3回)、佐藤(3回)
<悠久山>
①長岡高専16-0正徳館(7回コールド)
高専 001 053 7 =16
正徳 000 000 0 =0
(バッテリー)
高専:児玉-近藤佑
正徳:泉田、細貝-矢尾板
(二塁打)
高専:武士俣3(1、5、7回)、安澤(7回)
②三条商11-4長岡農(8回コールド)
長岡農 300 001 00 =4
三条商 100 016 03 =11
(バッテリー)
長岡農:平澤樹、吉水-尾口
三条商:田中-大野
(二塁打)
長岡農:窪田(4回)
三条商:大野(5回)、関野山(6回)、田中(6回)
(三塁打)
長岡農:小山(1回)、吉水(1回)、本間(6回)
(本塁打)
三条商:関野山(8回・3ラン)
③塩沢商工4-3小千谷(延長10回サヨナラ)
小千谷 000 100 011 0 =3
塩 沢 002 100 000 1 =4
(バッテリー)
小千谷:南雲、高橋、飯濱-飯濱、田中
塩 沢:五十嵐-腰越
(三塁打)
小千谷:石田(8回)
塩 沢:戸田(3回)
<佐藤池>
①長岡向陵9-2十日町総合(8回コールド)
十総 000 002 00 =2
向陵 113 002 02 =9
(バッテリー)
十総:水落、中澤-岩田
向陵:中村、志賀-上村
(二塁打)
向陵:中村(3回)、上村(8回)
(三塁打)
向陵:丸山(3回)、上村(6回)
②小出14-1松代堀之内(5回コールド)
小出 360 50 =14
松堀 100 00 =1
(バッテリー)
小出:中林、野澤-林
松堀:高野、村山、五十嵐-大塩
(二塁打)
小出:風間(1回)、茂野(2回)、高橋(4回)、高木(5回)
(三塁打)
松堀:池田(1回)
③三条15-0常総久(柏崎常盤・柏崎総合・久比岐)(5回コールド)
三 条 275 01 =15
常総久 000 00 =0
(バッテリー)
三 条:西潟、外山-渡邉、小林丈
常総久:村山、滝澤-田邉
(二塁打)
三 条:金子(3回)
(三塁打)
三 条:金子(1回)、井上2(2回、4回)、加藤(5回)
<高田公園>
①上越総合技術4-3糸魚川白嶺(9回サヨナラ)
白嶺 000 120 000 =3
上総 100 001 101 =4
(バッテリー)
白嶺:住吉-松尾
上総:竹内-大熊
(二塁打)
上総:渡邉翔(6回)、小稲(9回)
(三塁打)
白嶺:風間(5回)
②糸魚川15-7新潟県央工(8回コールド)
糸魚川 003 700 14 =15
県央工 010 023 01 =7
(バッテリー)
糸魚川:渡辺勝、横澤-伊藤想
県央工:上山、神保、武田-佐藤琉
(二塁打)
糸魚川:伊藤幹(4回)、山崎2(4回、4回)、伊藤想(8回)、細井(8回)
県央工:佐藤兼(3回)
(三塁打)
糸魚川:伊藤幹(3回)
県央工:鶴巻(2回)
(本塁打)
糸魚川:日馬(7回・ソロ)
県央工:佐藤琉(5回・2ラン)
◎29日の2回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①東京学館新潟(9:00)新潟明訓
②新潟西(11:30)新発田中央
③新潟(14:00)加茂農林
<五十公野>
①村上桜ヶ丘(9:00)新潟青陵
②村上(11:30)新発田
③巻総合(14:00)新潟工
<五泉>
①新潟江南(10:00)新津工
②新津(12:30)五泉
<悠久山>
①長岡大手(9:00)長岡高専
②上越総合技術(11:30)中越
③分水(14:00)海洋
<佐藤池>
①高田北城(9:00)長岡向陵
②長岡商(11:30)高田農
③新潟産大附(14:00)柏崎
<高田公園>
①上越(10:00)三条商
②栃尾(12:30)高田
(取材・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)