【社会人】バイタルネットが優勝 新潟コンマが第2代表 都市対抗1次予選・新潟大会

社会人野球の「第89回都市対抗野球1次予選・新潟大会」は19日、新潟市の鳥屋野球場で準決勝と決勝が行われ、バイタルネットが優勝、新潟コンマーシャル倶楽部が準優勝となった。両チームは6月8日から富山県で開催される2次予選・北信越大会に出場する。北信越大会の優勝チームが7月に東京ドームで行われる都市対抗野球大会に出場できる。

大会の個人賞は、最優秀選手賞にはバイタルネットの山脇竜二選手、敢闘賞には新潟コンマーシャル倶楽部の高橋陸選手、最高打撃賞には打率・400で新潟コンマーシャル倶楽部の丹羽信輔選手が、それぞれ選ばれた。

決勝 バイタルネット8-0新潟コンマーシャル倶楽部
1回表、バイタルネットが高卒新人・植田拓(盛岡大附高)の犠飛で先制

◎19日の試合結果◎
<準決勝>
①新潟コンマーシャル倶楽部5-4オール飯豊
飯 豊 010 300 000 =4
コンマ 103 010 00 × =5
→新潟コンマーシャル倶楽部が5年ぶり2次予選へ
(バッテリー)
飯 豊:川上、齋藤、武田-時田
コンマ:高橋陸-高橋直
(三塁打)
コンマ:丹羽

3回裏、新潟コンマの丹羽信輔(滑川総合高)が中前2点適時打を放つ


<準決勝>
②バイタルネット20-0新潟クラブ野球団(7回コールド)

新潟ク 0 00 000 0 =0
バイタ 12 00 800  × =20
→バイタルネットが2次予選へ
(バッテリー)
新潟ク:長谷川、坪谷-江口
バイタ:大川、冨岡、津花-菅野
(二塁打)
バイタ:櫻吉、菅野、北村、吉浦
(本塁打)
バイタ:山脇(1回・ソロ)、櫻吉(1回・満塁R)

1回裏、バイタルネットの山脇竜二(上武大)が先頭打者本塁打を放つ


<決勝>
バイタルネット8-0新潟コンマーシャル倶楽部(7回コールド)
バイタ 411 200 0 =8
コンマ 000 000 0 =0
→バイタルネットが第1代表、新潟コンマが第2代表で2次予選へ
(バッテリー)
バイタ:沖垣、西岡、藤岡-澤田
コンマ:那須野、桑野、紫藤、羽貝広-高橋直
(二塁打)
バイタ:澤田

1回表、バイタルネットの柴崎皇斗(千葉商科大)が右前適時打を放つ

◇バイタルネット・佐藤英司監督の話◇
「投手陣は全体的に上がってきている。この後、遠征(25日からの東北遠征、1日からの関東遠征)もあるので楽しみ。理想は2次予選直前まで(選手間の)競争で誰が出るかわからない状況を作りたい。そういう意味では1次予選では目的が達成できてよかった。(植田は)貴重な右打者。(北信越大会への意気込みは)今年は去年の今頃よりは1つレベルアップできている状態。あとは本番へどういう精神状態で入れるか。絶対に(本大会出場を)決める気持ちでいる。このままケガなくいきたい」

◇最優秀選手賞のバイタルネット・山脇竜二選手の話◇
「都市対抗予選という独特の雰囲気もある中、自分の役割を考えながら新人らしくプレーできたのでは。後ろにつなぐことを意識して、その結果が出てよかった。(準決勝の先頭打者弾は)打ったのは直球。初回は塁に出ることだけを頭に置いている。延長線上でおまけがついてきた。(北信越大会へ)チームが勝てるよう、自分がやれることを精いっぱいやりたい。個人としては試合に出させていただいているので、結果が出せれば」

◇先制犠飛のバイタルネット・植田拓選手の話◇
「(第一打席は)JABA東北大会(10日から14日開催)では満塁で三振してしまったので、きょうのチャンスでチームのために先制点を取ることができてよかった。(注目される中で)高校と社会人のレベルの差を思い知らされている。悔しさをバネに2次予選に繋げていきたい。スイングは悪くない。(木製バットへの対応も)だんだん慣れてきた。頼れる先輩がたくさんいるので、自分も見習いたい」

◆新潟コンマーシャル倶楽部・内藤満監督の話◆
「クラブチームなので最大の目標はクラブ選手権だが、その前に北信越のいいチームと試合ができる機会を得ることができ、いい大会になった。大会前にオープン戦も1試合しかできなかったので、この大会で4試合できたのは収獲。前半に乱れると大量失点してしまうのが課題だったが、JR新潟戦など守りのリズムから試合の中で流れを変えることができたのが収獲。防ぐことができるミスをどれだけ減らせるか。(北信越大会へ)必ずクラブ2次予選でも当たる相手なので、挑戦者の気持ちで臨みたい」


優勝したバイタルネットは4年ぶりの都市対抗出場を目指す


準優勝の新潟コンマーシャル倶楽部は5年ぶりの2次予選・北信越大会に出場する

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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