三條機械スタジアムの指定管理者の丸富(本社・三条市)は、このほど中学3年生を対象にした硬式野球教室「三機スタ野球アカデミー」を開講した。部活を引退した中学3年生で、高校で硬式野球を始めたい選手がスムーズに移行でき、将来は甲子園を目指す選手を育成しようと初めて企画された。初回の22日には三条市や長岡市から6人が参加し汗を流した。
この日の講師は、元ヤクルトスワローズの選手で新潟アルビレックスBCの元監督・芦沢真矢さん、中越高校OBで1985年夏に甲子園出場を果たした永井昌史さん、同校OBで1988年夏に甲子園出場時の主将だった鈴木裕二さんの3人が務めた。
開講式で挨拶する芦沢真矢さん(真ん中)
三條機械スタジアムの芝生の上でウォーミングアップ
参加した選手たちは芝生の上でウォーミングアップをした後、早速硬式用バットを持って打撃指導を受けた。硬式球は軟式球より重く、バットの芯でとらえないと遠くに飛ばない。芦沢さんは「腕でバットを振るのではなく、下半身を軸に腰を回転させてボールをとらえるように」と身振りを交えてアドバイスした。またキャッチボールでは肘の使い方を中心に指導していた。
初回の指導を終えた芦沢さんは「高校でも野球を続けたいという意気込みを感じる。新潟の子どもたちは素直。根気よく続けてほしい。プロの華麗なプレーの裏には基本の反復練習があることを忘れないでほしい」と話した。指導を受けた三条第四中学校の小泉大智さん(14)は「楽しい。今まで自分ができていたと思っていた部分でも足りないところがあることがわかった。硬式はボールも重く、軟式と違って飛ばない。一生懸命頑張りたい」と意気込みを話した。
アカデミーは来年3月末まで開かれ、月4回開催される。平日は金曜の夜開催され2時間程度。土日祝日には硬式シニアチームなどとの練習試合も予定されている。芦沢さんは月に1度の指導で、ほかは永井さんや鈴木さんが中心となって指導をおこなう。三條機械スタジアムではまだ定員に余裕があり、生徒の募集を随時おこなっている。料金は保険料を含め月4800円。問い合わせは三條機械スタジアム、電話0256-32-8911まで。見学者、体験入学者も受け付けている。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
いいことですね!軟式から硬式に移行する時は大変です。
質がまったく違うので怪我をしないような練習・身体作りが大切ですね。
硬式野球教室の先駆けを10年前に始めた「樋口さん」、どれくらい新潟県の高校野球に貢献されたでしょう。白根高校野球部監督を今秋で退任されました。日ハムの大渕スカウトも高校教師時代にやってくれてましたね!
子どもたちの未来を手伝う大人になりたいですね。