「第100回全国高校野球選手権・新潟大会」は21日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準々決勝の4試合が行われ、新発田、十日町、新潟産大附、中越がベスト4に進出した。新発田は38年ぶり、十日町は6年ぶり、新潟産大附は前身の新潟短大附の時以来55年ぶり、中越は4年連続となるベスト4。準決勝は新発田対十日町、中越対新潟産大附の2試合で23日(月)に同スタジアムで行われる。決勝戦は24日(火)の予定。
準々決勝①新発田5-4新潟
38年ぶりのベスト4進出を喜ぶ新発田ナイン 中央は完投した当摩信之介
◎21日の準々決勝の試合結果◎
<ハードオフ>
①新発田5-4新潟
新 潟 100 003 000 =4
新発田 310 100 00 × =5
→新発田が38年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
新 潟:熊倉、桐本-伊部
新発田:当摩-鈴木
(二塁打)
新 潟:中川(1回)
新発田:増子(1回)、当摩(1回)、田内(4回)
(三塁打)
新 潟:竹石(1回)
新発田の先発①当摩信之介
1回表、新潟が2死3塁から四番・竹石寛の右中間適時三塁打で先制
1回裏、新発田は1死1塁から三番・増子大智の左中間二塁打で同点に追いつく
1回裏、新発田は1死1、3塁から五番・当摩の左線二塁打で2人が還り逆転
2回裏、新発田は1死2、3塁から中澤透大の中犠飛で田内龍乃介が生還
4回裏、新発田は田内の適時二塁打で三塁打で出塁の金子光遵が生還 5点目
6回表、新潟は暴投で1点を返し、なお2死2、3塁から
七番・主将の伊部達大の中前適時打で2者が還り1点差に迫る
悲願の甲子園出場はならなかったが、4回戦で日本文理を破るなど100回大会にふさわしい活躍を見せた新潟
◇新発田・菅勝監督の話◇
「相手が新潟で、競った試合は想定の範囲内だったが、選手がよく頑張った。選手の成長を目のあたりにでき嬉しい。今大会初めて先制され、心配したが、その裏に取り返し、選手たちは落ち着いて試合をしていた。当摩は立ち上がりはバタバタしたが、2回以降は彼らしい投球ができた。最後まで粘ってくれた。(準決勝へ)1日空くので、相手を分析し、自分たちがやってきたことを再確認したい。先を見過ぎても仕方がないのでまずは次の一戦に全力を注ぎたい」
②十日町1-0加茂暁星
暁 星 000 000 000 =0
十日町 010 000 00 × =1
→十日町が6年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
暁 星:辰村、田代、白勢、田代-宮本
十日町:中町-西川
(三塁打)
十日町:上村(1回)
(本塁打)
十日町:小幡(2回・ソロ)
十日町の先発⑩中町智洋
5回裏、左前安打を放ち、一塁上で笑顔を見せる十日町の主将④村山凜
7回、8回と得点圏に走者を背負いながら0に抑えた十日町・中町
8回裏、1死2、3塁のピンチでマウンドに集まる加茂暁星ナイン
加茂暁星は8回裏、1死2、3塁で⑩白勢悠貴が登板
打者1人を三振に抑え、再び田代に交代
8回裏、2死2、3塁から難しい当たりを加茂暁星の遊撃で主将・佐藤由宜が好捕
◇十日町・渡辺義彦監督の話◇
「子どもたちが逞しく見えた。(涙声で)しびれた。長くやってきたが、本塁打一本と完封は初めて。秋も春もベスト16で負けていたので同じ失敗はしたくない、ベスト8に行きたいと言ってきた。チーム一丸となって戦えた。投手交代は考えなかった。1点追加点がほしかったが、8回くらいで1対0でいい、中町の気持ちがそのまま行けるのではと考えた。(準決勝へ)同じ公立同士正々堂々と試合ができれば」
③新潟産大附4-2開志学園
産附 000 000 310 =4
開志 000 200 000 =2
→新潟産大附が前身の新潟短大附以来55年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
産附:石橋-梨本
開志:川端、佐藤論-西川
(三塁打)
産附:中村(7回)
開志:西川(4回)
開志学園の先発⑩川端一叶
4回裏、開志学園が1、2塁から西川瑠斗(2年)の右越え三塁打で2点を先制
5回表、二ゴロ失策の後、マウンドに集まる開志学園ナイン この回0に抑えた
7回表、1死から連続四球の場面で開志学園は①佐藤論和がマウンドへ
7回表、新潟産大附は一番・中村周磨(1年)の左越え三塁打で2人が還り同点
創部初のベスト8入りを果たした開志学園だったが頂点は後輩たちに託された
◇新潟産大附・吉野公浩監督の話◇
「今はただただ興奮している。こんな試合ができるとは思っていなかった。ただ球数を投げさせたいとは思って、安打は中盤まで1本だったが、ストライクとボールの見極めをしっかり我慢して攻撃に臨めた。守備でピンチは何回かあったが落ち着いてプレーしてくれた。(石橋は)この間延長13回を投げ、体が心配だったが、気持ちが乗っているせいか、張りもないということで石橋に任せた。よく投げてくれた。気持ちの強い子。大舞台で力を出すタイプ。(下級生中心のチームだが)ベンチでも元気がある。(準決勝は)先を見てやるチームではない。一戦必勝、全力で頑張りたい」
④中越12-4長岡大手(8回コールド)
中越 010 233 03 =12
大手 102 000 01 =4
→中越が4年連続ベスト4進出
(バッテリー)
中越:山田、山本-小鷹
大手:安達、和田森-堀井
(二塁打)
中越:小鷹(2回)、山本2(5、8回)
大手:岡(1回)、芝(6回)
(本塁打)
中越:山田(4回・ソロ)
長岡大手の先発①安達大
1回裏、長岡大手は無死1、2塁から三番・岡絃哉の左線適時二塁打で先制
1回の攻防が終わり、選手に指示を出す中越・本田仁哉監督(左)
2回表、中越は先頭の四番・小鷹葵が右線二塁打を放ち、得点のチャンスを作る
2回表、中越は七番・広瀬航大(1年)の右前適時打で同点に追いつく
3回裏、長岡大手は無死1、2塁から四番・木倉碧之介の左前適時打で勝ち越し
3回裏、長岡大手は五番・石黒壮眞の右前適時打で岡が生還 さらに1点追加
4回表、中越は長岡真男の左前適時打で広瀬が生還 同点に追いつく
8回表、中越は九番・小出颯太の中前適時打で12点目 21安打となった
8回裏、長岡大手は芝稀平の中犠飛で、3塁走者の堀井帆高が生還 1点を返す
4年連続でベスト4進出を果たした中越 山本(中央)は143球を投げ3失点
◇中越・本田仁哉監督の話◇
「願わくば序盤からペースを掴みたいが、今大会は力のあるチームが相手ということもあり、苦しい展開が多い。ただそこを凌ぐことができている。凌げば9回トータルで勝負できるという落ち着きがあり、選手に頼もしさを感じている。100回記念大会で甲子園にたどり着くこと、そして2年間の悔しい思いを晴らすと頑張ってきた。(準決勝は)新潟産大附は非常に勢い、一体感のあるチーム。ピンチも多いと思うが、きょうのように最少で凌いで力を出したい」
◎23日(月)の準決勝の試合予定◎
<ハードオフ>
①新発田(10:00)十日町
②中越(13:00)新潟産大附
(取材・撮影・文/岡田浩人 取材/松井弘恵 撮影/嶋田健一 撮影/武山智史)
新潟高校を破った新発田高校、加茂暁星高校を完封した十日町高校が準決勝で激突するとは、私の予想を見事に覆した両高に拍手❗👏です☺
県高と大手の試合って絶対なかったので見たかったです 付中OBです
30年前に優勝した中越は2連覇のあと、敗れましたが、翌年に勝利した経験があります!
今年は文字通り『歴史は繰り返す❗』の年→100回大会優勝を❗❗☺
ここまできたのなら柏崎地区から夏の記念大会を制覇して欲しいです。前進の新潟短大付属以来55年ぶり準決勝ですか。次は試合巧者、中越高校ですがあと二つ勝って柏崎から甲子園へ連れて行ってください。
どの試合も接戦で感動がありますね。
中越も一つずつしっかり乗り越えての勝利。
今日は応援もすごかったです。吹奏楽部に、チア部に、迫力ありました。
中越ー長岡大手の写真は・・・
先ほどアップしました。時間がかかりましてすみませんm(_ _)m
とんでもありません!
ありがとうございます!