【高校野球】12日から北信越高校野球 選抜かけ文理、明訓、中越が挑む

来春の選抜甲子園出場をかけた第129回北信越高校野球大会は12日に福井県で開幕する。新潟県代表は日本文理(2季ぶり28回目)、新潟明訓(2季ぶり25回目)、中越(5季ぶり24回目)の3校が、県勢3年ぶりとなる選抜出場を目指す。

<日本文理>
今夏の県代表で甲子園に出場。初戦で大阪桐蔭に敗れたが、新チームに甲子園経験者が多く残った。投手陣は今夏からエースナンバーを背負う右腕の飯塚悟史、今春の県大会でエースナンバーを背負った左腕の小太刀緒飛の経験豊富な左右二枚がそろう。飯塚は制球難だった夏からフォームを改造し制球力が改善され、県大会の防御率が0.53と安定していた。受ける捕手・鎌倉航は中学時代から飯塚とバッテリーを組む。打線は主将の池田貴将、小林将也の右打者、飯塚と1年生・星兼太の左打者に長打力がある。エース飯塚の出来、特に立ち上がり出来が勝敗のカギを握る。3年ぶりの選抜出場を目指す。

左から飯塚悟史投手、鎌倉航捕手、小太刀緒飛投手

<新潟明訓>
昨秋からエースナンバーを背負う村山賢人、漆原大晟、2人の本格派右腕がチームを引っ張る。村山は持ち前の打たせて取る投球に磨きがかかったほか直球に力強さが増した。制球に課題があった漆原は県大会で27回2/3を投げ四死球3、防御率0.65と安定していた。2枚看板が本調子であれば失点は計算できる。攻撃面ではリードオフマンの林洸太朗、3番で主将の小池那弥が好調。先制点を奪って試合を優位に進めたい。昨秋の北信越大会では準決勝で春江工(福井)に惜敗し選抜出場を逃した。初戦はその春江工との再戦で雪辱を期す。17年ぶりの選抜出場を目指す。

左から漆原大晟投手、水沢圭太捕手、村山賢人投手

<中越>
新潟県大会ではノーシードから勝ち上がった。ベンチ入りに1年生も多く、1戦ごとに経験値を積み上げ、チーム力を増してきた。エースの星佳孝は130キロ中盤の直球と変化球をコースに丁寧に投げ分ける。粘り強い投球が持ち味で、県大会ではピンチに強く、連打を許さなかった。北信越大会でも持ち味を発揮したい。攻撃陣は主将でシュアな打撃が持ち味のの小川裕也、県大会で4割超の打率を残した1年生の斎藤颯、同じく1年生で県大会は4番に座り右打ちが得意の治田丈がクリーンアップを固める。夏は県最多の8度甲子園出場を誇るが、選抜出場はまだない。初の出場を目指す。
左から小川裕也選手、斎藤颯選手、治田丈選手

◆12日の1回戦◆
<福井フェニックススタジアム>
9:00  日本文理(新潟1位)×敦賀気比(福井4位)
11:30 中越(新潟3位)×津幡(石川1位)

<敦賀市総合運動公園>
12:30 新潟明訓(新潟2位)×春江工(福井3位)

(取材・撮影・文/岡田浩人)

 


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