【高校野球】十日町が夏優勝の中越をくだす 秋季県大会・支部予選2回戦

来春の選抜大会出場の参考となる「第139回北信越高校野球・新潟県大会」の支部予選は9日、4球場で2回戦12試合が行われる予定だったが、4試合が雨のため中止・順延となり、1試合がノーゲームとなった。悠久山球場の第2試合は今夏ベスト4の十日町が今夏優勝の中越をくだし3回戦進出を決めた。10日は4球場で2回戦9試合が行われる予定。

悠久山②十日町2-0中越
中越打線を完封し、ガッツポーズの十日町①西川嵩峰

◎9日の支部予選2回戦の試合結果◎
<みどりと森>
①新潟南7-0新津工

(バッテリー)
新潟南:清水-岩渕
新津工:太田-宮本
(二塁打)
新潟南:井口(9回)
(三塁打)
新津工:岩渕(1回)

②新津9-1万代(7回コールド)

(バッテリー)
万代:小熊-堀川
新津:丸山、近藤-石塚
(二塁打)
万代:本間(1回)
新津:安達(1回)、住吉(5回)
(三塁打)
新津:近藤(5回)、丸山(5回)

③新潟(中止・順延)新潟商


<五十公野>
①日本文理7-0新発田中央

(バッテリー)
文理:南、種橋、安城-佐藤
中央:熊倉-黒井
(二塁打)
文理:中田(5回)
(三塁打)
中央:渡辺舟(1回)、太田(4回)

②開志学園(降雨ノーゲーム・順延)村上
村上 020 100
開志 130 102

③新発田農(中止・順延)新発田商


<悠久山>
①帝京長岡6-1長岡農・正徳館・栃尾

(バッテリー)
農正栃:泉田-矢尾板
帝京長:小海、羽賀、大塚、長部-佐藤、寺本
(二塁打)
農正栃:小山(4回)
帝京長:南雲(1回)、酒井(3回)、羽賀、塚田(6回)
(三塁打)
帝京長:中村(8回)
(本塁打)
帝京長:伊林(2回・ソロ)

帝京長岡の先発⑫小海彰義


連合チームの先発は正徳館①泉田一輝


2回裏、帝京長岡は伊林佑磨の左越えソロ本塁打で先制 その後も小刻みに加点


2回戦で敗れたが今大会は勝利を収めた長岡農・正徳館・栃尾の連合チーム

②十日町2-0中越

(バッテリー)
十日町:西川-大渕
中 越:菅井、柳橋-佐藤陽
(二塁打)
中越:富井(2回)
(三塁打)
十日町:西川(8回)

中越の先発①菅井道 7回まで無失点も雨が強くなった8回に2連続四球で交代


十日町の先発①西川嵩峰 夏までは捕手 8月上旬から投手に


4回裏、中越は1死1、3塁からセーフティスクイズも本塁憤死で得点できず


8回途中から登板した中越⑩柳橋悠生


8回表、十日町は1死1、2塁から西川嵩峰が右越え三塁打を放ち、2点を先制

◇十日町・渡辺義彦監督の話◇
「勝因はウチの井口(哲朗)部長。監督経験も長く、六日町高校で甲子園にも行っている。2人で戦略を考える中、投手がうまくいかなかった。自分が8月4日に3年生を大学のセレクションに連れて行った時に、(都立)日野高校との練習試合を井口部長に任せたら、(ベスト4に進出した)夏まで捕手だった西川を投手として先発させたという。捕手だった西川を投手で使う発想は自分にはなかった。その練習試合の結果もよく、その後も練習試合で好投した。西川はもともと捕手で自分で投球の組み立てを考えられる選手。きょうは捕手の大渕(悠斗主将)に自分からサインを出したが、そのサインの意図や意味を西川は考えられる。そこがうまくいった。夏に加茂暁星に1対0で勝ったが、今までは中越や日本文理といった私立と対戦した時は8対7や7対6で勝たなければとチームを作ってきたが、1対0で勝つ試合もアリだと思った。きょうも同じ気持ちだった。走者を背負っても本塁を踏ませなければいいと考えた。(次戦へ)私立相手が続くが、この夏も秋も公立が私立を破っている試合が続いている。そういうことを選手に伝えている」

◇8回の決勝打、投手として完封の十日町・西川嵩峰投手の話◇
「投手は新チームになってから始めた。中学2年くらいまで投手経験はあったが、高校の公式戦では初めて。自分の間で投げることができたのがよかった。捕手目線でマウンドに立てた。何も考えず、ピンチでも『無』で投げることができた。(8回の三塁打は)外の直球。投手が代わっても『無』で打席に立てた。捕手はヘルメットだが、投手は帽子のつばに何か書けるので憧れていた。(監督からのサインについて)考えはほぼ一致していた。左右両打者の内角に投げることができたことと、低めの変化球…チェンジアップを大事な場面で決めることができた。(チェンジアップは)3日前くらいに練習して投げることができた。(次戦は)同じ私立相手。自分のやることは変わらない。また『無』でやることをしっかりやりたい」

◆中越・本田仁哉監督の話◆
「(打てなかった?)打てなかったし、全てにおいて…打つ、投げる、走るという技術と、試合の中で凌ぐ、得点をする…力不足に尽きる。(あと1本が出なかった?)精神的な面も含め、ピンチやチャンスで気持ちをうまく作ることができなかった。そこが大きい。試合で力を出せなかった。(投手はよく投げた?)しっかり投げてくれた。ただこういう試合展開になった時に四球で走者を出してしまったところ…ここで踏ん張れる力をつけてほしい。(甲子園出場でチーム作りが遅れた?)それは理由にならない。帰って来たのも早かった。今の自分たちの力量不足に尽きる。秋は初の選抜出場、と近年は特に思いを強く持っているが、そこに対しては率直に悔しい。が、負けたのは現実。夏に向けて甲子園で勝てるチームという尺度を落とさず、そういうチームを作りたい」

③長岡(中止・順延)六日町


<佐藤池>
①長岡商12-0上越(5回コールド)

(バッテリー)
長岡商:目黒-酒井
上 越:笹屋、清水、神林、小俣-宮橋、半田
(二塁打)
長岡商:高橋(3回)
(三塁打)
長岡商:高橋(4回)

②小千谷5-3新潟県央工

(バッテリー)
県央工:滝沢、多田-長谷部凌
小千谷:笠井-田中
(二塁打)
県央工:多田(8回)、長谷部新(8回)
小千谷:保科2(1回、3回)

③吉田(中止・順延)見附


◎10日の支部予選2回戦の予定◎
<みどりと森>
①新潟(10:00)新潟商
②加茂(12:30)中条

<五十公野>
①新発田農(10:00)新発田商
②開志学園(12:30)村上

<悠久山>
①長岡(9:00)六日町
長岡大手(11:30)小出
③高田農商(14:00)高田北城

<佐藤池>
①吉田 (10:00)見附
②高田 (12:30)三条東

◎順延となった日程を変更した組み合わせ◎ 新潟県高野連より

(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)


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