【高校野球】新潟南と帝京長岡が北信越出場決める 秋季県大会・準々決勝

来春の選抜大会出場の参考となる「第139回北信越高校野球・新潟県大会」は20日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準々決勝の2試合が行われた。第1試合では新潟南が加茂暁星に競り勝ち、21年ぶり6回目となる北信越大会出場を決めた。第2試合は帝京長岡が三条に26年ぶり2回目となる北信越大会出場を決めた。準決勝は22日(土)に同スタジアムで行われる。北信越大会は10月13日から新潟県の3球場で開催される。

準々決勝②帝京長岡4-1三条
9回完投、1失点で北信越大会出場を決めた帝京長岡①塚田大輔

◎20日の準々決勝の試合結果◎
<ハードオフ>
①新潟南3-2加茂暁星
→新潟南が1997年秋以来42季ぶり6回目の北信越大会出場

(バッテリー)
新潟南:清水-岩渕
暁 星:白勢-太田
(二塁打)
暁 星:辰村(8回)

(試合内容)



新潟南の先発①清水響介


5回裏、加茂暁星が荒木友斗(1年)の中前適時打で先制


加茂暁星の先発①白勢悠貴



6回表、新潟南は2死満塁から清水の中前適時打で2者が還り逆転。この後、さらに1点を追加


加茂暁星は8回裏、辰村悠輔の適時二塁打で1点差に迫る


完投で勝利を決めた新潟南・清水はマウンドで拳を握った


21年ぶりの北信越大会出場を決め、喜ぶ新潟南ナイン

◇新潟南・長島史明監督の話◇
「試合前に言っていたロースコアの展開が前半にできたので、選手には『6回まで3点差ならばわからない』と話していた。何とか三番、四番の前にエラーでも四球でも走者を溜めてと話していたら、その通りになった。(白勢くんの)スライダーにバットが止まらなかったので、打席の位置を変えるなり工夫を指示したが、前に飛ばないと何も起きないので、前に立たせた。(清水は)打撃はいいと思っている。投球はこの秋に伸びたが、もともと打撃センスは抜群。(1年生の)井口もよく打った。(清水の投球は)中3日空いてよかった。球は今までで一番走っていた。気持ちが入っていたのでは。バッテリーが落ちついてやってくれた。(北信越出場だが)まだ試合もあるので、気持ちを切り替えてやっていきたい。できる限りの準備をして準決勝に備えたい」

◇新潟南・清水響介投手の話◇
「これまで以上に球が走っていた。直球がよかった。強打者が多いのでインコースを使って抑えるという指示をうけていたので、インコースの直球やカットボールを使っていった。3日空いて疲労が取れた。ブルペンにも入らず、遠投とキャッチボールで疲れを取った。(6回の打撃は)たぶんスライダー。狙っていた。打席で前に立ち、曲がってきたところを叩くようにした。みんなが回してくれた満塁で、四番打者として自分が絶対に返そうという強い気持ちだった。(相手投手の)白勢は友達なので負けたくないという思いがあった。小学校の時に選抜チームで一緒だった。(北信越出場で)自分たちの野球をして1試合1試合、目の前の試合に勝っていきたい」


②帝京長岡4-1三条
→帝京長岡が1992年秋以来52季ぶり2回目の北信越大会出場

(バッテリー)
帝京:塚田-寺本
三条:丸山、熊倉、外山-小林

(試合内容)


三条の先発⑤丸山尊仁(1年)



1回表、帝京長岡が四番・奥村睦人の左前適時打で塚田大輔が生還し先制


2回表、帝京長岡は羽賀陸統の右前適時打で3点目を挙げる


三条は2回途中から⑦熊倉紳太郎がマウンドへ



3回裏、三条は内野安打と暴投で3塁まで進んだ関川達也が長谷川聡太の右犠飛で生還し、1点を返す


帝京長岡は9回表、塚田の適時打でダメ押しの4点目を入れる


帝京長岡が塚田が完投。26年ぶりの北信越大会出場を決めた

◇帝京長岡・山本学監督の話◇
「(北信越出場で)公式戦でさらに試合が続けられることはとても幸せ。大事に一戦一戦やっていきたい。(二番手の)熊倉投手は夏も投げているとてもいい投手なので、この投手を打とうと話していた。打ちあぐねてしまったり、自分の勘が悪くサインも攻撃に絡められなかったが、選手がじたばたせず、どっしりやってくれて頼もしかった。そんなに打てないので、積極的に足も含めいろいろな作戦をしていこうと考えていた。ダメなら仕方ないから次を考えようと試合を進めた。(エースで一番打者の)塚田は打って、投げて、走ってと期待をしている選手。投手だからと走らせないということはない。(投球は)どこかで代えなきゃかなと思い、準備させていただが、球数も多くなく、粘り強く放ってくれた。この大会を通して成長して感心している。(久しぶりの北信越で)公式戦ができることは選手にとって財産。レベルの高いチームとやらせていただくので、一戦一戦大事にやっていきたい」

◇帝京長岡・塚田大輔投手の話◇
「(投球は)中盤に浮いてきたが、後半は意識して低めに投げることができた。(5回の無死満塁のピンチで)あそこで点を取られなかったことが一番大きかった。(一番打者として初回盗塁を決め)エンドランのサインだったが、結果セーフになってよかった。50メートルは6秒2で自信はある。投手は入学した時からやっていたが、メインは内野手だった。体力は自信がある。最初は五番打者だったが(元日ハムの芝草宇宙さんから)大会前に一番打者として指名された。先頭が出ると盛り上がる。次自分が出ると得点に繋がる。(9回の適時打は)直球、インコース。(北信越大会へ)打って、走って、投げて、チームを助けられるようにしたい。(バスケットボール部やサッカー部に)負けたくない」


◎22日(土)の準決勝の予定◎
<ハードオフ>
①関根学園(10:00)日本文理
②新潟南(12:30)帝京長岡

(取材・撮影・文/岡田浩人)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です