【高校野球】雨で北信越決勝順延 日本文理が室内で調整

第129回北信越高校野球大会は20日に予定されていた決勝戦が雨のため順延となった。日本文理(新潟1位)と東海大三(長野1位)による決勝は、21日(月)午前10時から福井県営球場でおこなわれる。試合中止を受け、日本文理ナインは20日午後3時から福井市内の福井工業大の室内練習場で約2時間の調整をおこなった。

福井工業大の室内練習場で汗を流す日本文理ナイン

ナインはランニング、柔軟体操で体をほぐした後、マシンを使った打撃練習、ティー打撃、簡単な守備練習などで汗を流した。前日の準決勝を延長戦の末にサヨナラ勝ちし、来春の選抜甲子園出場に大きく前進したとあって、選手たちの表情は一様に明るかった。ただチームの目標である北信越大会の優勝を目前にし、選手は気を緩めることなく打撃練習では鋭い打球を飛ばしていた。

池田貴将主将は「改めて打撃や守備を確認できて、いい休養となった。万全の状態で決勝に臨める。(大一番の)準決勝では勝つことができたが自分たちの目標は北信越大会で優勝し、神宮大会に出場し優勝すること。いい練習ができている」と落ち着いた表情を見せた。

ティー打撃をおこなう鎌倉航選手(左)と池田貴将主将(右)

北信越大会1回戦から1人で投げ抜いているエース・飯塚悟史投手は、軽いキャッチボールを行った後、ブルペン入り。直球を中心に40~50球を投げ込んだ。飯塚投手は「思ったより疲れはきていないので体は問題ない。自分の中でいいフォームを確かめることができた。(東海大三については)1番打者から9番打者までスキのないチームという印象。1人1人集中して投げたい」と表情を引き締めた。

ャッチボールをおこなう飯塚悟史投手(右)とその姿を見守る大井道夫監督(左)

ブルペンで捕手を座らせ投げ込む飯塚悟史投手

大井道夫監督は「飯塚は準決勝は気負い過ぎたせいか本来の投球ではなかったが、決勝はいい投球をしてもらいたい。打撃は普段通り打ってもらえればいいし、そんなに心配はしていない。(東海大三は)エースの高井投手がスライダーをコースにきっちり放るタイプで、それにウチの打者がどう対応するできるか。飯塚に前半5回までは1、2失点で試合を作ってもらいたい。前半に点を取れればいいが、このチームは後半に点を取るのが特徴。後半に一気に点を取る展開になればいい。県大会から競った試合をしていたせいか、競った展開でも選手は焦らない。ウチがまだ勝っていないのが神宮大会。だから何としても神宮大会に出て、勝って新潟の歴史を作りたい」と意気込みを話した。

北信越大会の決勝戦、日本文理×東海大三は21日10時から福井県営球場でおこなわれる。日本文理は5年ぶり3度目の北信越制覇に挑む。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です