【社会人硬式】甲子園4強主将・池田がバイタルネット入り

社会人野球のバイタルネット(新潟市)の来季新人選手が13日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムでの練習会に参加した。来春大卒見込みの8人が内定。新潟県出身者では4年前の夏の甲子園で日本文理高校の主将・四番打者としてベスト4入りを果たした池田貴将内野手(22・東洋大4年)が内定し、この日の練習で汗を流した。池田は「都市対抗と日本選手権に出場できるよう、チームの力になりたい」と意気込んでいる。

バイタルネットへの入社が内定した東洋大4年の池田貴将(日本文理高出身)

16日の内定式を前にした練習会。懐かしいエコスタのグラウンドで白球を追いかけるのは、劇的な逆転サヨナラ勝ちで甲子園出場を決めた2014年夏の新潟大会決勝以来。池田は「久しぶりだなと思いました」と地元に帰って来た実感がわいた。

4年前の夏、甲子園でベスト4に進出した日本文理高校で、投の中心が飯塚悟史(DeNA)なら、打の中心は池田だった。四番で三塁手、そして主将を務め、チームをけん引した。

高校卒業後は神宮での活躍を誓い東洋大に進学したが、公式戦の出場は代打や代走など4試合にとどまった。上茶谷大河(DeNA1位)、甲斐野央(ソフトバンク1位)など同期4人が今秋のドラフト指名を受けた東洋大。層の厚いチーム内競争の中、「大学ではあまり成績を残せなかった」と池田は振り返る。ただ、大学卒業後の進路を考えた時に「野球を続けたい」という気持ちが真っ先に来た。

そんな中、ことし3月に仙台市で行われたバイタルネットの練習会に参加。「地元の会社に入りたかった」という池田は、紅白戦で2本の本塁打を叩き込み、猛アピール。バイタルネットの佐藤英司監督が「右の内野手が欲しかった。野球に取り組む姿勢も好印象だった」と評価。このほど来春の入社内定をもらった。

練習会の冒頭、同期の選手とともにあいさつ

13日の練習会では来春入社内定の同期とともに、先輩選手たちと一緒に汗を流した。フリー打撃で快音を飛ばした池田。「公式戦に出場できていなかった分、試合勘がまだ鈍っている」と苦笑いを浮かべながらも、「とてもいい雰囲気でやりやすい環境。先輩のいい部分を学んで吸収していきたい。大学では守備も打撃もしっかりした土台ができた。それをこれからどういかすかが大事」と意気込みを示した。

バイタルネットは2014年秋に日本選手権に出場して以降、4年連続で全国大会出場を逃している。池田は「目標は都市対抗と日本選手権に出場できるよう、チームの力になりたい。高校時代にお世話になった皆さんに新潟でしっかりとしたプレーを見せたい」と決意を固める。日本文理高校の同期の中には社会人でプレーを続ける仲間もいる。「都市対抗などの全国大会で対戦できれば」と心を躍らせている。

フリー打撃で快音を飛ばす池田 地元新潟での活躍を誓う


なおバイタルネットの来季新人選手は以下の通り。

<投手>
・佐々木竜次(花巻東高-東京農業大)
・アドゥワ大(九州国際大付高-東農大北海道)
・山地大成(青森山田高-桐蔭横浜大)
<捕手>
・古谷勇斗(藤代高-独協大)
<内野手>
・池田貴将(日本文理高-東洋大)
・飯島健二朗(前橋育英高-上武大)
<外野手>
・藤澤浩太(横浜隼人高-横浜商科大)
・御簗翔(敦賀気比高-関東学院大)

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【社会人硬式】甲子園4強主将・池田がバイタルネット入り” への1件のコメント

  1. 文理高校野球部OBが新潟に帰って来て社会人になってまた野球が見れるなんてとても嬉しいです🎵
    池田くん頑張って応援しています👍

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