【中学硬式】新潟シニアと長岡シニアが頂点目指す 日本リトルシニア全国選抜大会

中学硬式野球の「第25回日本リトルシニア全国選抜大会」は25日、大阪市で開会式が行われ開幕した。信越連盟の代表として新潟県からは、昨秋の信越1位・新潟シニアと、信越5位の長岡シニアの2チームが出場する。26日に行われる1回戦では新潟シニアはふじみ野シニア(関東連盟)と、長岡シニアは市川シニア(関東連盟)と対戦する。

信越1位として選抜大会に臨む新潟シニア


昨春のベスト8に続く上位進出を狙う長岡シニア


◎エースで四番の金子翔柾中心に一戦必勝で上位狙う 新潟シニア◎

新潟シニアは昨秋の新人新潟大会で優勝し、信越順位決定大会でも2連勝。信越王者として2年ぶりの選抜大会出場を勝ち取った。冬の練習で泉貴之監督は体力強化を掲げ、「一冬で選手平均で体重7キロをアップを目標に取り組み、平均8キロ超アップできた」とその成果を強調する。

その上で「変わらない力を持った投手を最低3名育成すること」(泉監督)を目標に取り組んだ。その結果、エースの金子翔柾が130キロ台前半の直球、スライダー武器に関東と関西での遠征では練習試合で15回を投げて被安打1と安定感を増し、大黒柱として成長。バランスの良い投球が持ち味の伊藤健、130キロに迫る直球に力が付いてきた新田龍生と、泉監督は「右3人に目途がついた」と頷く。

新潟シニアのエース・金子翔柾 130キロ台前半の直球が武器

エースの金子翔柾は「砂場でのランニングやタイヤ押しで下半身を強化し、リリースポイントや制球が安定してきた。日本一が目標だが、目の前の試合を勝っていきたい」と意気込む。

一方、打線では一番の伊藤健、二番の金子尚磨、三番の松浦一翔、四番の金子翔柾の上位打線に力がある。泉監督は「全国大会では下位打線からチャンスを作り、上位に回してビッグイニングを作る破壊力が必要。そのために長打を打てるトレーニングをしてきた」と自信をのぞかせる。

泉貴之監督(右から3人目)の指示を聞く新潟シニアの選手たち

杉本寛児主将は「けが人もなく、順調にきている。冬の遠征で出た課題を意識してきた」「全国大会でも自分たちの野球をやり抜き、優勝を目指して頑張りたい」と力を込める。

泉監督は「一戦一戦どこまで勝つことができるか。初戦のふじみ野の左の好投手を上位打線で攻略できるかどうか。3~5点の勝負をしたい」と2年前に果たせなかった初戦突破を掴み、そこを弾みに上位進出を狙う。

◎新潟シニアの登録メンバー◎ ※学年は4月以降の新学年で表記
1横田大翔(小針中2年)2松浦一翔(五十嵐中3年)3杉本寛児(小針中3年)4神田睦貴(松浜中3年)5小林大我(小新中3年)6福田奏侑(小針中3年)7金子尚磨(小新中3年)8小川郁也(宮浦中3年)9細谷映良(五十嵐中3年)10新田龍生(坂井輪中3年)11宮村優(聖籠中2年)12小林凜(三条一中2年)13北山雄賀(大形中3年)14長虎太朗(坂井輪中3年)15古川義丸(小針中3年)16田中諒介(上山中3年)17植木遼介(黒埼中3年)18佐藤柊太(小針中3年)19鈴木雄也(横越中3年)20若杉龍空(巻西中3年)21岩崎純大(小新中3年)22五十嵐暁(新津一中2年)23星野鉱佑(上山中2年)24伊藤健(五十嵐中3年)25金子翔柾(三条四中3年)


◎昨春ベスト8に続き、上位進出狙う 長岡シニア◎

長岡シニアは昨秋の新人新潟大会で準優勝。新潟シニアに延長10回のタイブレークの末、5対6で惜敗した。その後の信越4~6位順位決定戦では1勝1敗で5位となり、全国ベスト8に進出した昨年に続き2年連続での選抜切符を手にした。

西山昇監督はチームの状況について、「けが人も出たが、ここにきて治ってきた。普段通りの野球ができれば」と平常心で大会に臨む。「投打の中心は吉井と小黒」と西山監督が話すように、エースで四番の吉井愛斗と、投手で主将も務める小黒拓巳がチームの中心。

エースで四番の吉井愛斗 長岡シニアの中心選手

背番号1をつける吉井愛斗は冬場の体力強化で「スイングスピードが上がり、投手としてもスタミナのアップができた」と体つきが一回り大きくなった。初戦は関東連盟の市川シニアだが、「関東は強いチームばかりなので意識して練習してきた。攻める投球をして目標である全国制覇に近づけるよう頑張りたい」と意気込む。

小黒拓巳主将は「冬場は体力をつけるため、体重や筋肉量を増やした。遠征や演習試合でその成果が出た」と冬の成長に手応えを感じている。その上で、「投手が最少失点の抑えても、なかなか0点には抑えられない。そにために打ち勝つ『打撃』を磨いてきた。去年の先輩たちの全国ベスト8に負けない、先輩たちの壁を越えられるよう頑張りたい」と2年連続での上位進出を目指す。

昨春選抜大会のベスト8に続く、2年連続での状進出を狙う長岡シニア

西山監督は「正直、打撃の調子はまだ上がり切っていない」と話すが、「大会中に上向かせることができれば。選手たちが何をやらなければならないかは分かっている。全国大会に行くことで選手たちの視野も広がるので、経験を実のあるものにしたい」と話す。

◎長岡シニアの登録メンバー◎ ※学年は4月以降の新学年で表記
1吉井愛斗(片貝中3年)2菊池大聖(見附西中3年)3五十嵐諒馬(川西中3年)4吉川翔(三島中3年)5皆川直輝(中之島中3年)6小黒拓巳(堤岡中3年)7内藤悠輝(越路中3年)8反町謙介(堤岡中3年)9棚橋光伸(三島中3年)10田畑優斗(塩沢中3年)11木菱麻飛(東北中3年)12小林倖(青葉台中2年)13野口海遊(長岡西中2年)14大勝竣(長岡南中2年)15中村優太(与板中2年)16本間兼継(堤岡中2年)17関野孝太(長岡東中2年)18長谷川晴也(長岡東中2年)19近藤陽紀(見附西中2年)20古泉大和(長岡南中2年)21寺尾快生(今町中2年)22野本壮大(宮内中2年)


◎第25回日本リトルシニア全国選抜大会組み合わせ◎
※日本リトルシニア中学硬式野球協会のホームページより

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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