【高校野球】日本文理、北越、村上桜ヶ丘、三条がベスト4進出 春季県大会・準々決勝

第140回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)は6日、長岡市悠久山球場と柏崎市佐藤池球場で準々決勝の4試合を行い、日本文理、北越、村上桜ヶ丘、三条がベスト4進出を決めた。準決勝は11日(土)悠久山球場で行われる予定。

佐藤池②村上桜ヶ丘3-0糸魚川
村上桜ヶ丘⑩堀輝成が4安打、6三振、無四球で完封し、拳を握る

◎6日の準々決勝の試合結果◎
<悠久山>
①日本文理3-2長岡大手
→日本文理が秋春6季連続ベスト4進出

(バッテリー)
文理:安城、渡邊京、長谷川、池田ー佐藤
大手:和田森、渡邊-和田
(二塁打)
文理:中田(2回)
大手:稲川(3回)、渡邊(9回)
(三塁打)
大手:渡邊(4回)

②北越9-2新潟産大附(7回コールド)
→北越が2017年秋以来のベスト4進出

(バッテリー)
北越:大野、阿部-笠原
産附:坪野内、西村、石橋、小杉-梨本、畠山
(二塁打)
北越:大橋(1回)、佐藤(1回)
産附:小奈(3回)
(本塁打)
北越:髙橋哲(3回・ソロ)


<佐藤池>
①三条4-3高田
→三条が2013年秋以来のベスト4進出

(バッテリー)
三条:丸山、熊倉-小林
高田:富澤-田中
(二塁打)
三条:熊倉(2回)、井上大(6回)
高田:富澤(9回)
(三塁打)
三条:井上颯(8回)、長谷川(9回)

三条の先発①丸山尊仁(みこと)


高田の先発①富澤琢斗


4回裏、1-1の同点に追いついた高田が内野ゴロの間に岩﨑宏真が生還し逆転


5回表、三条は加藤禎孝の左前適時打で2-2の同点に追いつく


三条は5回から⑦熊倉紳太郎が登板


7回表、三条は1死1、3塁から長谷川聡太の一適時内野安打で勝ち越し


7回表、三条は犠飛で加藤が生還し、4-2と2点差に


試合終了 健闘を称え合う両校

◇三条・平澤周太郎監督の話◇
「うまくいかない場面はあり、そこで落ち着けた方が勝ちだということを今まではできなかった。それをテーマにやってきて、きょうはそれができた。併殺で切る抜けてくれる場面が多かった。(継投は)高田高校がしっかりミートする打撃で、予想以上にうまくいかなかったので代えた。加藤、小林、井上、熊倉の4人は精神的にもしっかりしていて私を超えているのでオーダーもいつも相談している。(勝ち越しの場面は)ウチは弱いので、リスクを覚悟でやる。そのリスクをモノにするのがウチの野球。相手が思っていない時にやる、それを鍛えてきた。点取りゲームなので何でもいい。(2013年秋以来のベスト4だが)昨秋もベスト8で北信越を逃している。主将は決勝進出と北信越出場を目標にしている。挑戦権を得た。私が落ち着き、選手が落ち着いてやってくれればウチは負けない。負けない野球を目指している」

◇三条・井上大輝主将の話◇
「お互いに同じスタイルで、粘った方が勝つと話していて、しっかり粘り切れたのがよかった。チャンスを作ることができたが、1本出せればもっと自分たちの流れでできた。ピンチで冷静に(併殺など)対処できたことで後半に勝ち越すことができた。(井上主将の犠飛が決勝点になったが)犠飛でも1点と楽な気持ちで入ることができたが、もっとしっかり振れればよかった。(昨秋ベスト8止まりで北信越を逃したが)北信越大会で星稜(石川)と対戦し、夏にぶつかるということを目標にしている」

◇三条・熊倉紳太郎投手の話◇
「何とか粘れた。自分たちは弱いチームなので、どんどん相手に挑戦していく気持ち。その結果が1点勝ち越せた要因。自分は変化球も鋭くないし、球も速くない。低めに粘り強く、走者を出しても投げることを心掛けている。(9回に三塁打を浴び)1点は仕方ないと思い、切り替えてアウトを1個ずつ取っていこうと話し、それを忠実にできてよかった。(自己採点は)勝ったので100点。(去年は春夏秋と悔しい思いをしてきたが)練習試合で秋に聖光学院(福島)とやって1対27で負けた。聖光学院に勝つために冬の練習をしてきた。個々の能力もそうだが、チームとしての徹底力を感じた。目標は北信越大会出場。絶対に次も勝ち、北信越でいいチームと対戦したい」

②村上桜ヶ丘3-0糸魚川
→村上桜ヶ丘が2016年秋以来のベスト4進出

(バッテリー)
糸魚川:伊倉、渡辺勝-伊藤
村上桜:堀-工藤
(三塁打)
糸魚川:清水(3回)
村上桜:本間(4回)

村上桜ヶ丘の先発⑩堀輝成


糸魚川の先発③伊倉健太


2回裏、村上桜ヶ丘が2死2塁から西山大亮の左前適時打で宮村翔が生還し先制


糸魚川が5回から①渡辺勝誠が登板 無失点に抑える

◇村上桜ヶ丘・松田忍監督の話◇
「ウチの2試合連続の公式戦完封なんて、違う投手で初めてだ。投手がどうにもならないと大会を始めたのに…。堀はナイスピッチング。力はないので、いかに的を絞らせないで打ち取れるか…最後まで糸魚川高校の打線が狙ってスイングしているように見えなかった。完封までとは考えてなかった。(前回完封の背番号1の)石井と張り合っているので…球の質は違うが。石井は力、堀は交わすタイプ。3回の無死3塁を0点で凌いだのが大きかった。ストライクが先行したのがよかった。四球もなかった。(打撃は)打てなかった。相手の左(渡辺勝)から1点も取れなかった。(秋から)選手を主体に野球を勉強しようとやってきて、春の練習試合でもやってきた。去年の秋から見たら断然試合がしやすくなった。成長している。結果はまだいい、考え方をこうやっていこうと言ってきた。高校野球はわからない…投手が心配だったんだけど。(ベスト4進出は)選手が頑張った結果。自信になってくれれば」

◇村上桜ヶ丘・堀輝成投手の話◇
「(公式戦初完封で)コースをしっかり意識し投げることを考えていた。それがいい方向にいった。自分の中では最初から9回までいく気で投げていた。(石井が前回完封し)負けていられない、やってやるという気持ちだった。前の試合で新潟明訓が初回に2本塁打されていたので、そこを意識してコースをしっかり投げ、抑えることができた。制球を磨いてきてよかった。(3回無死3塁から抑えて)自分の中で大きかった。(冬場は)走り込んで、フォーム固めのためのネットスローを繰り返し、日によってローテーションで200球、100球、50球と投げてきた。(松田監督から)8回の攻撃に入る前に『次どうする?』と言われ、行きますと言った。(完封は)すごく気持ちよかった。(準決勝に向けて)自分と石井で絶対に抑えて、春優勝して、北信越に行きたい」


◎11日の準決勝の試合予定◎
<悠久山>
①日本文理(10:00)北越
②村上桜ヶ丘(12:30)三条

(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)


【高校野球】日本文理、北越、村上桜ヶ丘、三条がベスト4進出 春季県大会・準々決勝” への2件のコメント

  1.  文理対北越、三条対村上桜ヶ丘の4強対決になった春の県大会→私学と公立同士の戦いに熱い声援を送り、新潟野球のレベルアップを支えましょう!☺

  2. 県北 村上桜ヶ丘の活躍に期待しています。 夏の決勝、対日本文理戦、椎野、飯塚の投げ合いで、負けた悔しさを。(現在、どちらもプロ野球投手)

    がんばれー 村上桜ヶ丘!!
    もう一度、桜を咲かせろ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です