夏の甲子園出場を懸けた「第101回全国高校野球選手権・新潟大会」は21日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準々決勝4試合を行った。第1試合は日本文理が五泉にコールド勝ち。第2試合は新潟が新潟明訓に終盤競り勝った。第3試合は東京学館新潟が逆転で連覇を狙った中越をくだした。第4試合は糸魚川が北越を1点差で振り切った。準決勝は23日(火)に同スタジアムで行われる。
東京学館新潟5-2中越
連覇を狙った中越をくだし、13年ぶりのベスト4進出を果たした東京学館新潟
◎21日の準々決勝の試合結果◎ ※記録と氏名は新潟県高野連発表
<ハードオフ>
①日本文理7-0五泉(7回コールド)
→日本文理が2年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
五泉:城丸洸紀、渡部真白、片野太陽-佐藤芽吹
文理:南隼人、種橋諒、長谷川優也-佐藤魁星
(二塁打)
文理:長谷川優也2(1回、6回)
(三塁打)
五泉:皆川大樹(6回)
文理:中田龍希(5回)
日本文理の先発①南隼人(3年)
1回表、五泉は加藤昂大(3年)の内野ゴロの間に、安打で出塁の長谷川泰輝(3年)が3塁に進みチャンスを作るも無得点
1回裏、日本文理は1死から長谷川優也(2年)の適時二塁打で2塁から桑原大紀(2年)が生還し、先制
1回裏、日本文理は四番・中田龍希(2年)の左前適時打で2-0に
1回裏、日本文理は2死後、安城健汰(3年)の左線適時打で3-0とリード
5回裏、日本文理は中田龍希の適時三塁打で1塁から長谷川優也が生還、4-0に
6回表、五泉は2死から皆川大樹(3年)が右中間三塁打で出塁、スタンドが沸く
6回裏、日本文理は捧拓真(3年)の遊適時打で6-0とリードを広げる
日本文理は7回裏に登板した長谷川優也が143キロの直球で試合を締めた
◇日本文理・鈴木崇監督の話◇
「きのう一日、天候には勝てなかったが、体調を整え、8時半開始のゲームをこなすことができたのが何より。1点を取った後がこの大会での課題だったが、エコスタで3点先制できたことは次につなげたい。(南は)エースとしてしっかり初の夏のエコスタのマウンドに対応してくれた。(捕手の)佐藤と強気の真っすぐでいい攻めをしていた。南は間合いがよくなった。投球、マウンドさばき、もっとよくなると思う。(中田が3安打2打点だったが)これは終わったことでまた次に。中田にしろ、長坂にしろ、安城も2本出て、軽打でつながっている。私よりも選手同士の意識がいい方向に向いている。(選球眼がワンランク上がっているようだが)それはまだまだ。これからまた一段階上の投手が来る位置づけで、振らせてくる球を見極めようということでいきたい。(夏のエコスタ初采配だったが)私が一番緊張していたかもしれない。見せないが。エコスタで1つ1つというのは新潟県にとっては大きな壁。それを破ることができたのはウチにとってはいい日だった。(準決勝へ)自分たちのコンディションをしっかり整えたい。目先の1つのアウト、1つの塁、1つの点数を合言葉に1つずつやっていきたい」
◇日本文理・長坂陽主将の話◇
「あと3つという中で1つ1つとやってきて、まず1つ勝つことができよかった。(先制点は)初回に絶対に取ろうと話していたの実行できてよかった。(南の投球は)あれくらいやってくれて当然という気持ちで守っている。次もやってくれると思う。(自身も2安打で)好調をキープできている。準決勝、決勝とこのままいきたい。(課題は)点につながっていないが、小さいミスが多々あるので、そこを潰して抜かりない野球をしていきたい。(準決勝へ)接戦になることも想定してやっていきたい」
◇日本文理・南隼人投手の話◇
「自分としても夏のエコスタは初めてなので、程よい緊張感で迎えることができた。初回の先頭にヒットを打たれたが、その後打ち取ることができ、いい立ち上がりでの臨めた。(きょうの調子は)球速は出ていたが、制球が定まらず2死から無駄な四球を出してしまったのは反省。そこを課題に準決勝投げたい。(3点先制して)すごく大きかった。初回に複数点で助かり、楽に投球することができた。直球がよかったので、変化球も効いてきた。(空振りを取っていたのは)スライダー。(準決勝へ)気負わずしっかり、甲子園に行くという思いを懸けて臨みたい」
◆五泉・江端利文監督の話◆
「完敗。力負け。(投手陣は)最初からちょっとでもおかしければ代えるつもりだった。仕方がない。(二番手が初登板の2年の渡部で)そこそこの球を投げていたので、3年生投手だけでは足りないと思っていて、投げさせるつもりでいた。(攻撃は)点数が取れなかったので、3点に抑えているところで点を取らないと勝ち目がないと思っていた。次の点数をウチが取れず、相手に先に入ったので、相手を苦しめるパターンに持ち込めなかった。南くんのスライダーに右打者が対応できなかった。(夏の選手たちの成長は)オタオタしなくなった。3年生は覚悟が決まり、結果を気にせずやれるようになった。(1、2年生には)準々決勝以降はこういう投手が出てきて、こういう打撃をするというのを頭に焼き付けてもらい、またチャレンジしたい」
◆五泉・佐藤芽吹主将の話◆
「投手中心に守るという自分たちの野球ができなかった。打撃でも2死からの一本がなかかな出せなかった。(リードは)変えた。渡部はまだ2年生で経験が浅く、直球は速いが変化球が苦手。片野は変化球主体。渡部には打たれても気にせず、腕振ってしっかり投げろと伝えた。(盗塁も刺したが)肩には自信があり、投手を助けられればと磨いてきた。その後、打たれたのは配球ミスもあり、投手に申し訳なかった。(日本文理が相手だったが)全校生徒が応援してくれて、少しでも五泉高校がいい学校だなと思ってもらえるよう、最後まであきらめずプレーしようと思っていた。(成長できたことは)自分はみんなに支えられながらここまでやってこれた。みんなで声を出して、チームになれたと思った。(2年前の)1年生の時は先輩たちに連れてきてもらったエコスタ。きょうは緊張もあったが楽しみの方が多かった。1、2年生にはもっとそういう経験をしてもらい、甲子園に行ってほしい。(今後は)まだ決まっていない。大学に進学しようと思うので、野球で学んだ最後まであきらめないということを進学や勉強でいかしていきたい」
②新潟4-1新潟明訓
→新潟が4年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
明訓:山本大凱-吉田健人
新潟:笹川拓馬-田中雅大
(二塁打)
明訓:髙橋陽斗(8回)、三ツ井孝希(9回)
新潟の先発①笹川拓馬(3年)
3回表、新潟明訓は1死1、2塁から吉田健人(2年)の 右前安打で2塁から髙野蓮(3年)が本塁を突くも、タッチアウト
7回裏、新潟の攻撃開始時にスタンドの「丈夫(ますらお)」の大合唱が球場を包む
7回裏、新潟は無死満塁のチャンスで坂井那哉(2年)がスクイズを決め、先制
7回裏、新潟は1死満塁から田中雅大(2年)の中前適時打で2者生還、3-0に
9回表、新潟明訓は1死2、3塁から代打⑳渡邊竜之介の二ゴロの間に3塁走者の阿部龍星(3年)が生還、1点を返す
◇新潟・後藤桂太監督の話◇
「全力を出し尽くした。粘りとつながりと新潟高校の大応援団のおかげで勝てた。笹川が鋼鉄のハートで強気に攻めてくれた。できれば早くいい形を作りたかったが、我慢して後半勝負となった。もったいない攻撃がいくつかあったが、いつものこと。よく粘ってくれた。正直、力のないチームだったが、4回戦、準々決勝と勝つたびにコイツらすげえなという力強さを感じている。逞しくなってうれしい。(7回は)打てるチームではないので、みんなでつながるぞと練習してきたものをあそこで出せた。(スクイズは)何が何でも1点ほしかった。(笹川の投球は)彼は(2015年の)諸橋という投手を見て入ってきた選手。今は諸橋以上の出し入れ、上手さを持っている。生徒がデータを集め、上手く噛み合った。笹川は自信を持って投げていた。(7回の丈夫の大合唱で)7回はウチが苦手な回で、丈夫は聴こう、と選手に話していた。(準決勝へ)去年は鼻息も荒くしてやっていたが、今年も選手たちがここにきて充実しているので、また鼻息を荒くして戦っていきたい。(日本文理戦だが)楽しみにしていてほしい」
◇新潟・中川颯太主将の話◇
「粘り強さでは自分たちも負けないと思っていた。(0点が続いたが)想定内で、いい流れは自分たちで感じていた。粘り強く戦っていれば、いずれ得点できると思っていた。(7回の大応援で)すごく聞こえた。応援していただき感謝しかない。(準決勝へ)きょうは笹川がいい投球をしてくれた。次も臆せずチャレンジャー精神で臨みたい」
◇新潟・笹川拓馬投手の話◇
「新潟明訓は今まで全部逆転で勝ち上がってきたので、全員で集中し、相手にチャンスを作らせないため、先頭打者を打ち取ることを意識した。テンポよく、ゴロをアウトを取る投球ができた。直球とスライダーを中心に投げたが、内と外に投げ込むことができた。高さは低めに投げることができた。0が続いていたが、1点はOKと積極的に投げていけた。自分たちはノーシードでチャレンジャー。積極的にいこうと話していた。(準決勝の相手は日本文理だが)自分が中2の時に新潟高校が準決勝で日本文理と戦っているのを見て入学した。2年の冬に(当時のエースの)諸橋(慶多)さんからケアの方法や『最後は気持ちが大事』とアドバイスをもらった。今度は日本文理に勝って、決勝も勝って、甲子園に行けるよう一戦一戦頑張りたい」
◆新潟明訓・島田修監督の話◆
「こういう展開はある程度予想していた。今までは我慢比べで勝ってきたが、笹川くんが粘り強く、コースをきっちりやられ、段々前半よりも終盤に芯に当たらなくなってきた。笹川くんを捕まえきれなかったことが敗因。素晴らしい投手だった。(山本は)打たせて取るタイプ。我慢比べで強い方だったが、この大会はああいう失策が出ていなかったので、守ってあげたかった。焦りがあったのでは。じわじわと追い詰められていく感じを3年生が感じてしまい、守備も打撃も3年生に焦りが見えた。もう少し落ち着かせたかった。序盤から得点チャンスがありながらペースに持ち込めなかった。3年生は私が監督3人目。僅か数か月で大変だったと思う。よく信じて、戦ってくれた。感謝したい。合宿等を通じて、うまい選手より強い選手になろうと頑張ってきた。3年生は強くなったと思う」
◆新潟明訓・岸本大輝主将の話◆
「相手投手に打たされた。練習で低い打球を意識してきたが、きょうはそれが出ず、相手のペースにはまってしまった。ベンチからは低い打球を意識してと声が出ていた。守備はちょっとした焦りで綻びが出た。(あそこはもっと大事にいくべき場面、アウトカウントを増やすことを心掛けるべきだった。去年まで勝てないチームだったが、島田先生が自分たちの立場でいろいろ考えてくれて、それに応えようと頑張ってきた。自分は周りのことを気にしてしまうタイプで自分のことが疎かになっていたが、島田監督から『まず自分のことをしっかりやれ。そうすれば周りも信頼してくれる』と言われたことが印象に残っている。それから自分から動いてお手本を示すことを心掛けてきた。(エコスタで試合をやって)きょうは吹奏楽部をはじめ、たくさんんの人から応援されて、うれしかった。自分たちが応援に応えられず残念。(後輩へ)今の1、2年生は力がある。レギュラーで出ていた選手もいるので、チームを引っ張って、エコスタでの雰囲気を伝え、来年こそ優勝して甲子園に行ってほしい」
◆新潟明訓・山本大凱投手の話◆
「この3試合は初回に失点していたが、今大会初めて初回を無失点に抑え、いいリズムは作ることができた。いつもよりも冷静に、制球もよかった。気持ちも一番入っていた。低めの外の真っすぐがよかった。(7回は)先頭を簡単に出してしまった。バントをミスして焦りになった。なかなか点数を取ることができず、1点もやれないという緊張感がミスにつながったと思う。(7回の相手の応援は)自分の応援だと思って、楽しもうと思っていた。エースとして先発させてもらい、きょうは勝たせられなかったが、自分の投球はできたので悔いはない。(エコスタは)すごく人が多く、こんなに応援してくれるんだとうれしかった。負けたら終わりの大会で4試合も先発させてもらい、監督に感謝している。すごい財産になった。(今後は)大学でも野球をやり、レベルアップしたい」
③東京学館新潟5-2中越
→東京学館新潟が13年ぶりベスト4
(バッテリー)
学館:寺田仁、田村颯瀬-渡邊勇士
中越:古川宗弥、菅井道-佐藤旦陽、大野拓
(二塁打)
学館:小林勇翔(4回)、古俣秀(6回)
中越:吉越駿祐2(1回、6回)、小林洸誠(2回)
中越の先発⑪古川宗弥(3年)
3回裏、中越は2死満塁から三振暴投の間に3塁走者の臨時代走・中村駿佑(3年)が生還し、1点を先制
3回裏、中越は古川宗弥の中前適時打でさらに1点を追加し、2-0に
4回表、東京学館新潟は1死2、3塁から古俣秀(1年)の投前スクイズ(記録は犠打野選)で3塁から五十嵐礼(3年)が生還し、1-2に
4回表、東京学館新潟は1死1、3塁から桑原佑吏(3年)に二ゴロの間に、3塁走者の小林勇翔(2年)が生還し、2-2の同点に追いつく
中越は5回裏、無死1、2塁も送りバント失敗と三振で2死1、2塁に。主将の佐藤旦陽(3年)も左飛に倒れ、勝ち越せず
6回表、東京学館新潟は1死3塁から、投ゴロから三塁への悪送球で3塁走者の主将・渡邊勇士(3年)が生還し、3-2と勝ち越し
6回表、東京学館新潟は古俣秀の左線適時二塁打で小林勇翔が生還、4-2に
6回表、東京学館新潟は代打・橋本顕(3年)の右前適時打で5-2に
東京学館新潟は6回裏から①田村颯瀬(3年)が登板 中越の攻撃を0に抑える
敗れた中越 連覇はならなかったが、秋春の敗戦からの成長を見せた大会だった
◇東京学館新潟・長谷和昭監督の話◇
「(13年ぶりのベスト4で)一時厳しい時もあった。ここ最近もベスト16で敗れてきたが、この夏に乗り越えられた。選手たちには一戦一戦、と話している。若い部長とコーチが選手をうまく乗せてくれている。(3回に先制されたが)慌てないように、ウチのペースで粘り強く、序盤は守りの野球ができればと思っていた。1つずつアウトを取ろうと選手には言っていた。(4回表に同点に)これがこの夏のウチの流れ。取られた後に取り返す試合が多い。それはウチのリズムになってきている。(寺田は)直球を見せ球に打たせて取る投手。5回まで何とかゲームを作ってくれと話していた。(田村は)背番号1らしさを見せてほしいと思った。(140キロ出たが)それに勘違いしないでやってもらいたい。ようやくピッチングができてきた。(1年の古俣は)入学して、このチームのレギュラーとなったのが大きかった。夏のラッキーボーイ的なものを持っている。(6回は)代打の橋本が低い打球をよく打ってくれた。バットを短く持って練習していた。(準決勝へ)自分たちがやらなければならないことを完全燃焼しようと常に言っている。しっかり次の試合の準備をしたい」
◇東京学館新潟・渡邊勇士主将の話◇
「長谷先生と一日も長く野球がやりたいという気持ちだった。中越は打力のあるチームで、丁寧に低めを突こうと話した。(捕手の)自分のミスもあり2点取られたが、寺田はナイスピッチングだった。(田村は)その力を引き出すため、思い切り来いと話していた。1人1人の打者に対し、投手のよさを引き出すように意識している。(準決勝へ)今まで戦ってきたチームの思いも背負い、全力で相手を倒したい」
◇東京学館新潟・田村颯瀬投手の話◇
「(6回から登板したが)今まではボール先行だったが、きょうは満点に近い球を投げることができた。得意のインコースの直球がシュートせずに投げることができた。(140キロ出ていたが)びっくりした。今までは130キロ出るかどうか。2年前の1年生の時に、このエコスタで投げて(負けた)。ここに戻ってきて、最高の投球ができてよかった。マウンドに上がる前、(背番号11の)長谷川から『この大会はおまえが1番で晴れ舞台だ』と言われ、勇気をもらった。そのおかげで最大限の力が出せた。中越は去年の優勝校で、失うものは何もないと全力でぶつかった。(準決勝へ)自分の持ち味を全力で出せる投球をしたい」
◆中越・本田仁哉監督の話◆
「相手の力を上回れなかったということに尽きる。先制して、前半から後半にかけて自分たちのリズムで試合を作っていくことが理想的だったが、相手のミスで先制でき、同点には追いつかれたが、なお攻め続けてチャンスというところで積極性に欠けた。3点目をさらに得点できなかったのがこういう試合になった原因。得点する機会は序盤、中盤とあったと思う。(投手交代のタイミングは)3点目をミスで取られ、トータルを4対3くらいの試合と思っていたので、ここは踏ん張ってくれと古川を続投させたが、結果的に厳しい場面で菅井にスイッチする形になった。(古川は)持ち味を発揮し、失点はしたがしっかり役割を果たしてくれた。(菅井は)手術を経験し、投げられない間も中越の1番を背負い、辛い、苦しい思いがあったと思うが、このエコスタで投げている姿は勝負以上に逞しさを感じた。よく成長して、堂々と投げ切ってくれた。菅井を降ろしたら勝負にならないと思ったので、あの後はずっと菅井でいくつもりだった。(秋春と結果が出せなかったが)夏に勝つことが最大の目標で、甲子園に戻って先輩たちの思いを背負って甲子園に勝つことが恩返しだとブラさずにやってきた。結果、きょう負けたが、充分狙えるところまでチームを作ってきたところには誇りを持ちたい。去年と比較されながら、今年はどうなんだと言われ続けた3年生たち…佐藤は主将交代もあり、苦しい場面もあったと思うが、ここまで甲子園でも戦える尺度を持ったチームを今年も作ってくれた3年生には感謝の思い。ただ勝負には負けたので、この悔しさをそれぞれの世界で、それぞれの形で果たしてほしい」
◆中越・古川宗弥投手の話◆
「悔しいという気持ちしかない。95人の部員の思いを背負ってやってきたが、勝たせられず悔しい。(きょうの投球は)特別、何かよかった、悪かったことはないが、フィールディングで周りを見ることができず、1つずつアウトを取ればよかったが(相手の)チャンスを広げてしまった。(6回の3塁走者は)少し自分が追いすぎ、トスが捕りにくい球になった。アウトを取りたいと周りが見えなくなってしまった。情けない形で菅井にマウンドを譲ることになったが、抑えてくれる、頼むぞという思いだった。自分が試合を作り、菅井が締めるという思いでやってきた。3年生の34人でやってきたが勝ち切れず、悔しい。この悔しさをバネに、1、2年生には甲子園に行ってもらいたい。家族には小学生から応援してもらい、ずっと支えてもらい感謝している。応援してくれた全ての人に感謝したい。(今後は)悔しさをバネに、きょうの経験を糧に大学で野球を続けたい」
◆中越・菅井道投手の話◆
「負けている状態でマウンドに上がったが、少しでも流れをもってこれるような投球を心掛けた。中越は毎年エコスタに来ていて、結果を出さなければダメだという使命がある。投げられたことはよかったが、使命は果たせなかった。(古川に対して)自分が投げられない間、古川に任せきりだったが、古川らしく投げ切ってくれた。感謝している。(ケガもあったが)ケガばかりで周りに迷惑をかけてきたが、野球だけでなく、この高校でいろいろなことを学ぶことができた。自分だけでなく周りを見る力はついたと思う。(今後は)まだ考えていない」
④糸魚川2-1北越
→糸魚川が7年ぶりベスト4
(バッテリー)
糸魚川:渡辺勝誠-伊藤想
北 越:幸田大和、大野絢平、阿部柚士郎-笠原拓朗
(二塁打)
糸魚川:岡﨑快陸(4回)
北 越:藤木航大(8回)
(本塁打)
糸魚川:伊藤想(2回・ソロ)
糸魚川の先発①渡辺勝誠(3年)
1回裏、北越は1死3塁から三番・松山琉人(2年)の中前適時打で先制
2回表、糸魚川は先頭の伊藤想(3年)が左越えソロ本塁打を放ち、同点に
4回表、糸魚川は無死2塁から四番・岡﨑快陸(3年)の左線適時二塁打で勝ち越し
8回裏、北越は主将の代打・藤木航大(3年)がライトフェン直の二塁打を放ち、無死2塁のチャンスを作るも無得点に終わる
◇糸魚川・伊藤修監督の話◇
「渡辺は体調を壊していたので不安だったが、尻上がりによくなった。おとといの夜に発熱した。きのうは一日休ませた。きょうは元気に走ってきたのでよかったなと安心した。きょうは変化球がよかった。カーブやスライダーが効果的だった。1回によく1点に抑えたこと、伊藤が2回にすぐ本塁打を打ったことで流れが相手に行かなかった。貴重な一発だった。雰囲気が変わって、値千金だった。不振だった岡﨑も一本打てたので次につながる。接戦を制したのは次につながる。(準決勝へ)3、4回戦と移動が多かったので、疲れを取ってベストな状態で臨みたい。一戦一戦、次の東京学館新潟戦へ、渡辺を中心に守り抜いていく野球をやりたい。準々決勝に来るまではわからなかったが、渡辺のボールが通用することがわかった。(長谷監督と)同級生で同い年。何とかいい試合ができれば」
◇糸魚川・月岡寛道主将の話◇
「北越にここまでいい試合をすることはいい経験になった。春から打倒私立を掲げてやってきた。気持ちで負けないよう、声で勝つように話していた。ピンチの場面が多かったが、みんなで励まし合いながら、絶対にここを抑えようと声を掛けた。(渡辺投手が好投し)投げているところが後ろから見て格好よくて、守ってあげなければと思っていた。みんなで支えることができよかった。最終回はプレッシャーがかかったが、緊張して失策をしないように春から取り組んできた。しっかり疲れをとって、あと2つ、1個ずつ倒せるように頑張りたい。ここまできたら糸魚川から甲子園という気持ちをしっかり持って、一戦一戦頑張りたい」
◇糸魚川・渡辺勝誠投手の話◇
「1回に先制され、やばいと思ったが、次の回に本塁打を打ってくれて、その後、しっかり抑えることができ100点。きょうの試合は無我夢中だったが、いい場面で三振を取ることができた。タテのスライダーでカウントを取ったり、三振を取れたりしたので手応えがあった。おととい高熱が出て、38度9分あった。病院で4時間くらい点滴をした。その後すぐに熱が下がった。きのう試合があったらまずかったが、雨で流れて、神様はまだ自分を見放していないと思った。一日、野球から離れて落ち着くことができた。(2012年夏のベスト4のエース)石川勇二さんが2年生でエコスタで投げていたんだなと思うとすごいと思ったが、自分も同じ舞台に立てて負けていないと思いながら投げた。(準決勝へ)負けん気を強くやっていきたい。ここからが正念場。甲子園に行きたい」
◇糸魚川・伊藤想選手の話◇
「初回に先制されたのが自分たちのミスからの失点だったので、ここで渡辺を楽に投げさせたいと強く打とうと打席に入った。気持ちよかった。素直にうれしかった。(捕手として)渡辺が笑顔で投げるためにと、常に笑顔を心掛けた。スライダーは強打の北越に通用し、うれしかった。(準決勝へ)目の前の一戦に集中したい。全員で笑って終われるようにしたい」
◆北越・小島清監督の話◆
「渡辺投手が想像以上にいい投手で、変化球の精度が高かった。集中力が最後まで切れなかった。(幸田は)いい投球をしてくれた。けん制は得意なので。(大野は)いい投球をしてくれた。(3年生は)自立して、自分たちで何をすべきか相談して、それを最後までやり切ってくれた。後輩たちにはこのチームを越えてほしい。(この上を目指す上で何が足りない?)今はまだ試合を振り返って冷静に考えることができないので、時間をかけて課題に取り組んでいきたい。選手は一生懸命やってくれた。3年生は自分をさらに磨き、上で活躍してほしい」
◆北越・藤木航大主将の話◆
「甲子園に行くためにやってきた。春に負けてから目の前のことに集中してやってきたが、糸魚川が右腕割った。自分たちはまだ出し切れていない気持ちで悔しい。春の大会でも大差で勝ってきて、準決勝で日本文理に僅差で敗れた。シード順位決定戦で僅差で勝つことができ、課題は克服できたと思っていた。きょう逆転された後もいい流れはあったが一本出なかった。(相手の渡辺投手は)左投手対策はしてきたが、低めに手を出してしまった。(8回の代打で出場し)打った球はよく覚えていない。2、3回戦でチームに迷惑をかけ、代打で出た時には自分からチャンスを作ろうと思っていた。小学校から野球を始め、中学、高校と違う雰囲気で、硬式に慣れるのが難しかった。でも高校野球が一番楽しかった。(主将として)自分は主将をやるような器じゃないが、最後までみんながついてきてくれた。(1、2年生へ)全国制覇を目標に一丸となってもらいたい。(今後は)自分は高校野球で野球をやめるが、新しい目標に向かって頑張りたい」
◆北越・幸田大和投手の話◆
「先発で相手の渡辺投手に投げ負けない気持ちで入ったが、甘い球を本塁打されてしまい、そこで流れが変わってしまった。(本塁打は)インコースのスライダー。得意な球だったが、甘く入った。逆転されても、みんなが打ってくれることを信じていた。勝ちたかった。去年夏に練習中に薬指を骨折し、秋の大会の1か月前くらいに治った。ケガがあったので体力も球の力も上がった。プラスにとらえた。この夏は全試合を投げ切るために走り込んできた。(今後は)大学でも野球を続けるので、トップを目指して頑張りたい」
◎23日(火)の準決勝の試合予定◎
<ハードオフ>
①日本文理(10:00)新潟
②糸魚川(13:00)東京学館新潟
(取材・撮影・文/岡田浩人 撮影/武山智史 取材/松井弘恵 取材/頓所理加)
五泉高校お疲れ様でした。
残念だったけど、ここまで応援できて良かったです。
明日からは、新チームになりますが、秋の大会にむけて練習頑張って下さい。
これからもずっと五泉高校を応援します。
夢と感動ありがとうございました。
文理野球部の皆さまおめでとうございます
そこまで甲子園が見えて来ました😆
気を引き締めて一戦一戦勝利を勝ち取って下さい🎵
応援しています👍
新潟高校ベスト4
おめでとうございます。青山 丈夫魂 素晴らしいです。卒業生は誇りに思っています。準決勝も悔いのない試合を❗
五泉高校野球部お疲れ様でした!
日本文理頂きに向かって。
目の前の戦いに集中して勝利して、全国制覇目指して、大井道夫前監督の夢ロマンを新潟にもたらして貰いたい。
ありがとう五泉高校。
エコスタまで連れていってくれて、楽しかったです。
五泉の地域に元気をつけてもらいました。最後まで笑顔で元気いっぱい、すばらしかったです。
いつか、甲子園連れて行ってくれ!
五泉市民は待ってます
7回、ますらおの応援が始まった途端一気に4点を取るなんて。スゴイ!
準決勝もガンバレ!!
青山OB
日本文理お疲れ様!いつも応援しています。次の試合は昨年負けた相手ですね。必ず勝って我々ファンを元気づけて下さい。
ありがとう、五泉高校。
最後まであきらめず闘う姿、みんな輝いていました。
本当にいいチームでした。
中越高校の皆さんお疲れ様でした。
悔しい結果となりましたが、1、2年生は
この悔しさを忘れずに
来年の選抜、夏の甲子園に向けて
練習を頑張って下さい。
応援しています。
やっぱ丈夫から得点。。負ける気がしない。
エコスタで魅せてもらった姿、元気、涙。
全てにありがとう。
越高頑張ったね。ご苦労さまでした。また新チ-ムのみなさんと悠久山球場のベンチ上の応援席で会うことを楽しみにしています。来年の甲子園をめざしての活躍、精進を祈ります。今年もいい夢をありがとうございましたね。 3年生の皆さんの前途に幸多かれと祈っています。
新監督のもと、新生・新潟明訓、準々決勝で敗退となりましたが、結果以上に大きな財産を後輩に遺すことができたのではないでしょうか。
混戦新潟県の野球界を秋以降、引っ張っていく気概で新チームにもいっそう期待しています❗
中越高校お疲れさまでした!
みんなの努力、ひたむきな姿、一生忘れません。
今日観戦しました!
ひたむきなプレーに感動!
準決勝、決勝ともうひと頑張り!
やりましょう!!
糸魚川から甲子園!!
糸高、ベスト4おめでとうございます!!
糸高OBとして、皆さんと同じ高校球児の母として、準決勝も応援してますよ!
集中力を切らさず、目一杯楽しんで下さいね。
楽しみにしています。
糸高!
がんばれ!
あとひと踏ん張り!
一戦一戦丁寧に。
悔いのない試合を!
糸高野球部OBとして誇りです。
頑張れ。
新潟高校!がんばれ!!
OBOG、みんな一丸となって応援しています!!
学館新潟13年ぶりのベスト4進出おめでとうございます。
苦し時もあったけど、今の君達なら大丈夫です。頑張れ!
目指せ甲子園!
応援してます。
糸高OB
ベスト4進出おめでとうございます
ここまで来たら一気に甲子園切符を目指して下さい。
OBへの奉加帳が回ることを楽しみにしています。
糸魚川おめでとう!
糸魚川の球児だけでつくるチームに、感動と勇気をもらっています。明日は残念ながら応援に行けませんが、糸魚川の地から精一杯応援していますよ、がんばれ糸高!!!
糸魚川高校野球部おめでとう。
本当に嬉しいです。ずっと応援してます。優勝して!