【中学軟式】新潟県選抜が2連覇 魚沼コシヒカリ大会

軟式野球を引退した中学3年生による交流大会「ベースボール・マガジン社杯・第11回魚沼コシヒカリ大会」が28、29日の両日、魚沼市で開催され、「新潟県選抜」が2連覇を果たした。

大会には県内2チームを含む、東北、関東から12チームが参加。28日に3ブロックに分かれて予選トーナメントを行い、勝ち残った4チームが29日の決勝トーナメントに進んだ。決勝戦では新潟県選抜が1対0で埼玉オールスターズをくだして優勝した。新潟県選抜(昨年は新潟KWBクラブ)が優勝するのは2年連続5回目。大会の最優秀選手には決勝戦で先発し6回途中まで無失点に抑えた新潟県選抜・田中晴也投手(長岡南中3年)が選ばれた。新潟県選抜は11月2日から静岡県で開催される「全国中学生都道府県対抗野球大会」に出場する。

2連覇を果たした新潟県選抜 メンバーは11月の全国大会で日本一を狙う

◎29日の試合結果◎
<決勝戦>
新潟県選抜1-0埼玉オールスターズ
→新潟県選抜が2連覇

(バッテリー)
埼玉A:野口拓夢、熊倉柚、福本将平-室井慎之助、安藤颯汰
新潟県:田中晴也、近藤大誠-竹野聖知

◎戦評◎
新潟県選抜が1点を守り、連覇を果たした。2回、今夏のU15日本代表・近藤大誠(宮内中)が安打で出塁し、犠打と内野ゴロの間に3塁に進むと、相手のワイルドピッチで1点を先制。先発の田中晴也(長岡南中)が6回途中まで無失点に抑え、最後は近藤が締めた。

新潟県選抜の先発・田中晴也(長岡南中) 6回途中まで無失点の好投を見せた


2回裏、新潟県選抜は近藤大誠(宮内中)が安打で出塁し、犠打などで3塁に進み、ワイルドピッチで先制のホームを踏む


6回途中から登板した近藤大誠(宮内中) 走者を出したが無失点に抑えた

◇新潟県選抜・松田祐介監督の話◇
「連覇というプレッシャーはなかった。思い切り行くということが徹底できた。チームワークよく、力もある。柱となる選手がいて、控え選手も引くことなく、いい準備ができ前向きに野球をやることができている。(静岡の全国大会へ)いい弾みができた。これで天狗になる選手ではない。ここから1つ、2つとレベルを上げていきたい。(コーチ時代も含め)飯塚(悟史…DeNA)がいた時のチーム(全国準優勝)は飯塚という柱の選手がいたが、チーム力ではこのチームがナンバーワン。きちんといい準備をして、自信を持って臨みたい。日本一を獲りたい」

◇最優秀選手に選ばれた新潟県選抜・田中晴也投手の話◇
「後ろにいい投手がいるので思い切り投げることができた。真っすぐで押していき、2ストライク後はいい高さにチェンジアップが決まった。県選抜に選ばれてから1、2年生に混じって練習をしてきた。しっかりと低めにコースを間違えないように投球できた。好きな投手はダルビッシュ投手。真っすぐの伸びと鋭い変化球がよく、自分も投げられるようになりたい。(全国大会へ)1か月あるのでしっかりコンディションを合わせ、チームとしてもレベルアップできると思うので全員で一丸となって臨みたい」

◇投打に活躍した新潟県選抜・近藤大誠選手の話◇
「(準決勝と決勝で4安打で)ボールを長く見ることができ、打てる気がした。以前までヘッドを上に構えていたが、引退後にトップの位置を下げて打つようにしている。(中軸を任されているが)JAPAN(の選手)という目で見られるので、そのプレッシャーに負けず、堂々とプレーしようと思っている。(日本代表を経験して)精神的に成長できた。気持ちで負けないようにと思っている。(好きなプロ野球選手は)巨人の菅野智之投手。投手の方が好き。高校でも投手として活躍したい。(全国大会へ)楽しみ。多くヒットを打ってチームに貢献したい」

◎新潟県選抜のメンバー◎ (数字)は背番号
(1)村越 仁士克(燕吉田中)
(2)竹野 聖知(燕吉田中)
(3)柳澤 龍(巻西中)
(4)丸山 幹太(小須戸中)
(5)加藤 賢誠(新井中)
(6)大滝 快晴(黒川中)
(7)五十嵐 冬聖(宮内中)
(8)熊木 颯一郎(燕吉田中)
(9)倉持 廉(宮内中)
(10)宮野 陣(黒川中)※主将
(11)太田 蛍介(堀之内中)
(12)神保 紘大(長岡大島中)
(13)近藤 佑大(妙高高原中)
(14)内山 拓(小須戸中)
(15)近藤 大誠(宮内中)
(16)川瀬 直(江陽中)
(17)山岸 閃理(笹神中)
(18)田中 晴也(長岡南中)
(19)玉木 聖大(紫雲寺中)
(20)田辺 大誠(本成寺中)


<準決勝>
①埼玉オールスターズ3-2千葉ファイターズ

②新潟県選抜7-3埼玉スーパースターズ

(バッテリー)
新潟県:加藤賢誠、山岸閃理、村越仁士克-竹野聖知


1回表、1点を先制した新潟県選抜は倉持廉(宮内中)の左中間適時三塁打で2-0とリードを広げる


準決勝で先発した新潟県選抜・加藤賢誠(新井中)は初回に3失点したもののその後は無失点に抑える


2回表、新潟県選抜は田中晴也(長岡南中)の左越え二塁打で3-3の同点に


3回表、新潟県選抜は押し出し死球で勝ち越し後、丸山幹太(小須戸中)の右前適時打で5-3に


◎28日の予選トーナメントの試合結果◎
[Aブロック]
群馬ダイヤモンドペガサスJr 4-3 東東京アンビシャス
埼玉スーパースターズ 1-0 IWATE地区選抜
埼玉スーパースターズ 4-1 群馬ダイヤモンドペガサスJr
東東京アンビシャス 1-0 IWATE地区選抜
→埼玉スーパースターズが決勝トーナメントへ

[Bブロック]
新潟県選抜 1-0 東東京アスピラント
千葉ファイターズ 8-0 会津KBクラブ
新潟県選抜 4-3 千葉ファイターズ
東東京アスピラント  2-1 会津KBクラブ
→新潟県選抜が決勝トーナメントへ
→千葉ファイターズがワイルドカードで決勝トーナメントへ

[Cブロック]
オール魚沼 3-1 前橋ノースフェニックス
埼玉オールスターズ 3-1 横浜Kクラブ
埼玉オールスターズ 8-3 オール魚沼
横浜Kクラブ 6-5 前橋ノースフェニックス
→埼玉オールスターズが決勝トーナメントへ

◎オール魚沼のメンバー◎ (数字)は背番号
(1)覚張 晃(広神中)
(2)風間 結斗(広神中)
(3)磯部 知希(堀之内中)
(4)

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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