来春の選抜甲子園の出場校決定のための選考資料となる「第141回北信越高校野球大会」は13日、石川県で開幕し、3球場で1回戦8試合が行われた。新潟県勢では北越(新潟1位)が北陸(福井3位)に9回サヨナラ勝ちで準々決勝進出を果たした。初出場の新潟産大附(新潟2位)と加茂暁星(新潟3位)の両校はともに初戦で敗れた。14日は2球場で準々決勝4試合が行われる予定。
北越3-2北陸
9回裏、本間圭(背番号5)のライト線へのサヨナラ打で北越が初戦突破を果たす
◎13日の新潟県勢1回戦の試合結果◎
<金沢市民>
②北越3-2北陸(9回サヨナラ)
(バッテリー)
北陸:印牧光希-杼木誠太朗
北越:阿部柚士郎-高橋良輔
(二塁打)
北越:松山琉人(1回)、本間大稀(9回)
(三塁打)
北越:高橋良輔(2回)
2回裏、北越は無死3塁から六番・小林海翔(2年)の右前適時打で、三塁打で出塁の高橋良輔(2年)が生還し先制
北越の先発①阿部柚士郎(2年)は5回以降8回までの毎回3人で攻撃を終わらせる好投
北越の四番・本間圭(2年)は7回までの4打席で3三振だったが…
北越は8回裏、2死3塁から九番・阿部の中前適時打で2-0とリードを広げたが、9回に同点に追いつかれる
◇北越・小島清監督の話◇
「最後、しょうもない点数の取られ方をしたが、それまでよく守備が踏ん張ってくれた。最少失点で抑えることができたと思う。(阿部は)変化球の精度がよかった。同点でウチが後攻だったので、延長でも後攻が有利だと思っていた。変な点数の取られ方で逆に気持ちが切り替えられ、引きずらなかった。(先制したが次の1点が取れず)走者を背負ってからの向こうの投手の精度が高かった。もっと点数を中盤以降取りたかったが…。県大会とオーダーを替えて、序盤を厚くしたが、まだ前の走者との兼ね合いで不慣れで噛み合ってない部分もあった。ただ、きょうの試合でそういうところも次に向けて掴んでくれれば。(9回裏は)二番の本間大稀がファーストストライクから打ちにいってくれた。相手の『逆方向へ打たせよう』という意図が見えていた中、より強い打球でぶち抜いたのは感心した。得点圏に行ったので、三番四番五番で1本出ればと思い、任せて打たせた。(準々決勝へ)目の前のプレーに集中したい」
◇北越・阿部柚士郎主将の話◇
「(投手として)きょうは最初から最後まで球が抜けていた。いつも通り制球できない部分があって、途中で修正できたと思ったが、最後にまた抜け始めた。(8回まで無失点だったが)これまでも抜けた球が出る経験もあり、修正はできると思っていた。(9回表は)その前の8回に自分が打ったのがよくなかったのかも…調子に乗ってしまった。1対0の方が緊張感があったかもしれない。抑えなければならなかったが、1点を取られ切り替えられなかった。(9回の2塁へのけん制悪送球は)自分のミス。サインを間違えた。気持ちが高ぶり見落とした。(自分たちが)先攻だと勘違いし3点目はダメだと思い、投げた。ベンチに戻ってきたら後攻だった(苦笑)。(9回裏は)先頭が出て、『これはいける』と思った。(準々決勝へ)上田西は長野1位で強いと思うが、どこが相手でもやることは変わらない。1球1球集中したい。あすまでに修正できるところをみんなで確認したい」
◇サヨナラ打の北越・本間圭選手の話◇
「(打ったのは)インコースの直球。逆方向を狙った意識はなかったが、芯に当たってくれた。(それまで4打席3三振で)きょうはタイミングも合わず難しい球に手を出してしまった。(県大会の五番から四番に上がって)上位が頼もしい打者が集まっているので、出た走者を確実に返すというのは意識している。(9回表に)ミスで同点に追いつかれ、このままでは向こうの流れで延長に入ると思った。ここで決めたいと思った。(サヨナラ打は)うれしさよりもホッとした。自信にはなる。(準々決勝へ)きょうよりもさらにいい投手が出てくる。1球1球の集中力を大切にしたい」
<弁慶スタジアム>
②新潟産大附0-6佐久長聖
(バッテリー)
産附:西村駿杜-畠山祐輝
長聖:梅野峻介-横田大智
(二塁打)
産附:畠山祐輝(7回)
初の北信越出場となった新潟産大附
<石川県立>
③加茂暁星0-10敦賀気比(5回コールド)
(バッテリー)
暁星:藤井聖也、砂川功樹-伊藤謙吾
気比:笠島尚樹-御簗龍己
(二塁打)
気比:前川誠太(4回)
加茂暁星の先発①藤井聖也(2年)
◆加茂暁星・高橋諒監督の話◆
「県大会では最少失点で抑えられたが、ここで四死球や失策という自分たちのミスで点を与えたことが今までと違った。相手を意識したのかどうかわからないが、ウチのやりたい野球ではなかった。(藤井投手は)本人も調子がよく、攻めていこうと言っていたが、ボール先行になってしまいリズムが崩れるところがあったかもしれない。(硬さがあったか)試合前はいつも通りだと思っていたが、始まって流れがよくない中、四死球や失策が重なった。そこが勝ち負けにつなかった。(課題は)これを無駄にしたくない。チームとしてたくさん課題をもらったので、しっかり埋めていきたい。新潟県代表として申し訳ないという気持ち。これから新潟県代表としてしっかり戦えるチームになれるよう、冬を過ごしたい」
◆加茂暁星・佐藤健主将の話◆
「力の差を感じた試合。これから一冬のいい目標ができた。(試合前は)同じ高校生なので、自分たちでできることを一生懸命ぶつけようと言ってきた。(守備のミスでも失点を重ね)まだまだ守備のレベルが低かった。(笠島投手は)キレも球速もよく、レベルの違いを感じたい。打にしても守りにしてもまだ1つ1つが甘いところがある。甲子園のレベルを見ることができたのでいい目標設定ができた。もっと高いレベルを求めてこの冬を越えていきたい」
◆加茂暁星・藤井聖也投手の話◆
「上のレベルで全然通用しなかった。初回からどこに投げても打たれる気がした。ストライクを取りにいこうとすると打たれてしまい苦しかった。甲子園に出ている選手たちで、ストライクを取るのが難しかった。強いチームなのでインコースを突こうと思い、(県大会で多投した)外のスライダーはあまり使わなかった。(課題は)インコースを厳しく投げられるようにしなければと思ったので、しっかり制球をつけたい」
◎その他の1回戦の結果◎
<金沢市民>
①上田西9-7津幡
③日本航空石川11-9高岡商
<弁慶スタジアム>
①敦賀4-1長野日大
<石川県立>
①星稜5-3高岡第一
②金沢商13-1高岡向陵(8回コールド)
◎14日の準々決勝の試合予定◎
<石川県立>
①星稜(10:00)敦賀
②日本航空石川(12:30)敦賀気比
<金沢市民>
①佐久長聖(10:00)金沢商
②上田西(12:30)北越
(取材・撮影・文/岡田浩人 弁慶スタジアム写真提供/信州野球専門誌nines)
北越、頑張って初甲子園。祈ってます❗️
我が母校❗️北越高等学校野球部❗️初戦突破おめでとう❗️
これからが本番‼️甲子園出場常連校の胸借りて思い切り戦ってください‼️
あわよくば…。