【BCL】今季の応援に感謝 新潟アルビレックスBCがファン交流イベント

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは22日、新潟市西区のみどりと森の運動公園屋内コートで、今季のファンの声援に感謝を表すイベント「サポーター感謝デー」を開催し、清水章夫監督やコーチ、選手らと集まった約200人のファンが交流した。

集まったサポーターと記念撮影をする新潟アルビレックスBCのメンバー

イベントはシーズン終了後に毎年実施されていて、選手同士によるドッジボール対決で開幕。ファンが参加したストラックアウトやスピードガン計測のほか、今年初めて実施された「eスポーツ」コーナーでは選手との野球ゲーム対決で盛り上がった。

ファンが参加したストラックアウト

17日のNPBドラフト会議で日本ハムから育成指名された樋口龍之介内野手(育成2位)と長谷川凌汰投手(育成3位)の前にはサインや記念撮影を求めるサポーターの列ができた。

樋口は「(ファンから)『応援に行きます』『とにかく頑張って』と声を掛けられた。このメンバーでもう少し野球をやりたかったという寂しい気持ちもある」と率直な感想を漏らしたが、「(NPBに)行くからにはしっかりやらなければ。自分の年齢(25歳)で諦める気持ちを持っている選手たちに『樋口が行けたのなら、自分も行けるかもしれない』と思ってもらえたらうれしい」と気持ちを引き締めた。

長谷川は「これだけのサポーターに来ていただき、その声援があってこそ野球ができていると実感した。チームを離れる寂しさを感じた。2年間、新潟でたくさんの人たちに支えられ幸せだった」と感謝の気持ちを表した。その上で、「ドラフト当日はうれしかったが、育成指名ということもあり、翌日から支配下に上がるためには何をしなければいけないかを考えた。一日でも早く(支配下登録へ)やってやるぞという気持ちが強い」と決意を新たにした。

笑顔でサポーターのサインに応じる樋口龍之介


イベントの合間に子どもとハイタッチする長谷川凌汰

イベントの最後には樋口、長谷川両選手のほか、今季限りで退団する6選手があいさつ。5年間在籍し現役引退を決めた中西啓太投手(27)は「5年前にチャンスをいただかなければ違う道に進んでいた。1年目に優勝を経験し、タイトル(最優秀防御率)を獲らせていただいたが、苦しいことも多かった。ただ良い時も悪い時も声援をいただいたことがプレーする原動力だった」と涙をこらえて言葉を紡ぐと、大きな拍手が送られた。

来季2年目の指揮を執る清水章夫監督は「今年できなかったことをできるよう、考えながらやっていきたい。1年間、ご声援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

涙をこらえながらあいさつする中西啓太 5年間の挑戦を終え現役引退を決意した

退団する選手、樋口選手、長谷川投手、清水監督、加藤総合コーチの挨拶動画◎

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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