【高校野球】中条高校野球部を善行表彰 民家火災で高齢夫婦を救助

日本高野連と新潟県高野連は9日、胎内市の中条高校野球部に対する善行表彰を行った。今年6月、部活動からの下校途中に民家火災を発見した同校野球部の本田夏規投手と齊藤彩依マネージャー(ともに1年)が、民家の高齢夫婦を安全な場所に避難させるとともに、迅速な通報で火災の拡大を食い止めた。新潟県高野連の富樫信浩会長から野球部に対し表彰状と記念品が手渡された。

善行表彰を受けた中条高校野球部
前列左から2人目が本田夏規投手、左から3人目が齊藤彩依マネージャー

火災は6月16日の午後に発生した。現場を通りかかった際に炎と煙を見つけた本田投手が110番通報を行い、家の中いた高齢夫婦を齊藤マネージャーとともに安全な場所に避難させた。本田投手は興奮して家の中に戻ろうとする夫を後ろから抱きかかえて移動し、齊藤マネージャーは足の不自由な妻を誘導したという。火災は駆けつけた警察官により消し止められ、部分焼で済んだという。周囲への延焼も防いだ。

表彰状を手渡された本田投手は「2人がケガもなく無事でよかった」と話し、齊藤マネージャーは「貴重な経験だった」と振り返った。本田投手は「野球でもチームに貢献できるよう、来季は1回でも多く勝てるように頑張りたい」と意気込みを示した。

日本高野連からの表彰を受け取る本田夏規投手


新潟県高野連からの表彰状を受け取る齊藤彩依マネージャー

日本高野連からの善行表彰は2016年から行われるようになり、県内では昨年10月に三条商業高校野球部が表彰を受けていて、中条高校が2例目となる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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