第130回北信越高校野球・新潟県大会は10日、準々決勝4試合がおこなわれ、日本文理、新潟商、新潟産大附、新潟明訓の4校が準決勝進出を決めた。準決勝は11日、長岡市悠久山球場でおこなわれる。
◆10日の準々決勝の結果◆
<悠久山>
①日本文理7-0北越(8回コールド)
北越 000 000 00 |0
文理 103 200 01 |7
(バッテリー)
北越:橋本、山﨑-津野
文理:飯塚-鎌倉
◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「飯塚は前回は気持ちが見えない投球だったが、きょうのような投球をしてくれればいい。去年秋は9回まで負けていた相手。よしやってやろうという気持ちがウチの選手にあったのではないか。(先制打の池田は)勝負強かった。目標の優勝まであと2つなので気を引き締めて戦いたい」
②新潟産大附8-7中越(延長11回)
産大 002 000 101 04 |8
中越 001 000 102 03 |7
(バッテリー)
産大:前川-須藤
中越:太刀川、星-粉川
◇新潟産大附・松尾一基監督の話◇
「なかなか楽には勝たせてもらえなかった。ただ選手たちは最後まで気持ちを切らさず頑張ってくれた。前川は投球が大人になった。力のあるボールに頼らなくなり変化球を意識して取り組んできた成長の証だと思う。ベスト8に残った私学4強に見劣りしない戦いをしたかった。北信越出場が目標。ウチは選手層が厚くないが、あすは総力戦で戦いたい」
<佐藤池>
①新潟商7-4県央工(試合終了)
県央工 002 001 010 |4
新潟商 011 202 10× |7
(バッテリー)
県央工:桑原、石橋-岩崎
新潟商:佐藤-高岡
◇新潟商・山中政一監督の話◇
「よく打ってくれた。風が強く守りづらかったと思うが、13安打も打たれながらもよく耐えて、よく守った。ピッチャーの佐藤も粘り強く投げてくれた。引き分け再試合を経験したことでチームが強くなった感じがする。今大会はチームにとってよい収穫がたくさんある。次は文理、ずっとやりたいと思っていたチーム、持てる力でなんとかくらいついていきたい」
②新潟明訓4-1糸魚川白嶺(試合終了)
明訓 000 002 020 |4
白嶺 000 000 100 |1
(バッテリー)
明訓:村山-水沢
白嶺:斎藤-松沢
◇新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「(白嶺の)斎藤投手を気持ちよく投げさせてしまった。村山はロースコアを我慢して投げることができた。選手たちは硬くなってしまった。のびのび大らかにやって欲しい。なかなか打てないが、接戦で勝ち上がってきたことについては評価したい」
日本文理×北越 二塁を踏ませない好投を見せた日本文理の飯塚悟史投手
◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「立ち上がりから体がキレていた。ミットに体が向かっていくことができ、コーナーを突くことができた。去年秋が競った試合だったので、初回から3人で終わらせようと思っていた。センバツでは点を取った後に点を取られたので、点を取った後に意識して投げた。三振よりも併殺を取ることを意識した。今はピッチングが楽しい」
新潟産大附×中越 延長11回を投げ切った新潟産大附の前川哲投手(真ん中)
◇新潟産大附・前川哲投手の話◇
「試合を延ばして申し訳なかったが、どんな形であれ勝てたのは素直に嬉しい。9回は頭の中で勝つイメージが見えてしまった。(同点に追い付かれ)気持ちが切り替わらなかったが、ベンチで仲間から声をかけてもらい自分1人でやっているのではないと思った。正直延長戦では足がつり、速い球を投げることができずしんどかった。必死だったのであまり憶えていない。メンタル面で成長できていると思う」
◆11日の準決勝◆
<悠久山>
①日本文理(10:00)新潟商
②新潟産大附(12:30)新潟明訓
※新潟県高野連は「悠久山球場は駐車場の台数に限りがあるので、来場の際、乗り合わせや公共交通機関の利用にご協力を」と呼び掛けている。
(取材・撮影・文/岡田浩人)